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【ゲノム編集食品】米国では安全審査・表示義務が復活

世界は変化しているのに、日本は変化しない。今回は、その一例をご紹介します。


ゲノム編集は、従来の遺伝子組み換えと一緒

2024年12月2日、アメリカの連邦地方裁判所は「ゲノム編集生物は規制されなければならない」という判決を下しました。

https://www.centerforfoodsafety.org/files/2024-12-02--ecf-81--order-re-summary-judgment_44232.pdf

この判決は、ゲノム編集作物、樹木、草に対する政府の監督のほとんどを廃止した、第1次トランプ政権による2020年の規則改正を、そのまま全部ひっくり返しています。

けれども、そんなこと言われても分かりませんよね。まずは、2020年にどんなことが起きたのか、日本語の記事をご紹介します。


トランプさんが「規制なんて取っ払え」

その記事がコチラ⬇️

まず、遺伝子操作には

  • 遺伝子組み換え:他の作物の遺伝子を入れる

  • ゲノム編集:自分の遺伝子を切断するので、外部の遺伝子不要

というのがあります。

2020年6月、トランプさんはこの二つを明確に分け「ゲノム編集は、虫や菌の遺伝子を組み込んだ従来型の遺伝子組み換えとは違う」「だから、規制する必要はない」という決まりを作ったんです。

結果、フードテック企業がゲノム編集しまくったんですが……米国で発売された大豆は、その会社の株価が暴落。

今は上場廃止に😇


日本では

サナテックライフサイエンストマト

リージョナルフィッシュ真鯛、トラフグ、ヒラメ

それぞれ開発しています。

あれ?アメリカは?その後、何か販売しているのかな??


市民団体が訴えた判決が、このタイミングで下された

そんなトランプさんの規制緩和に対し、市民団体が「絶滅危惧種保護法、国家環境政策法、植物保護法など、数多くの環境法に違反している」と主張。農務省を相手取り、この規則改正を覆す訴訟を起こしました。

その判決が、2024年12月2日に下った、という訳です。

訴えた人たちは、めちゃめちゃ喜んでいます

が、フードテック側は

「連邦裁判所が農業バイオテクノロジーを数十年後退させた経緯」 読み比べると、理解が深まります😊


でもね。2020年の件は「Yahooニュースのエキスパート記事」で紹介されたぐらい。2024年の件に至っては、日本語で全く報道されていません。

日本のゲノム編集規制は、米国に引っ張られているのにね~。おっかしいなぁ。

米国は解き放たれたのに、日本はまだみたいですね😇

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よんさん:味覚と知識を駆使して「旨くて安全な食べ物」を探す環境計量士
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