信頼関係を結ぶための自己開示の仕方
あるクライアントさんと話をしていて気づいたことがありました。
部下の方と信頼関係を築くためには、自己開示が大事なんです。
人は、開示してくれる人のことを信頼するんです。
そんな話をしていると、こう言われました。
私、自分のことは部下に話しているつもりです。
部下には自分の家族のことも話しています。
私の経歴も。
実は、以前にメンタルで休職していた時期があったことまで伝えてるんです。
ですから、私は部下にすごい自己開示できてると思っています。
なーるほど!
そうか。
自己開示=カミングアウト(告白)
だと思っちゃうんだ…って。
みんなそう理解してるんじゃないでしょうか。
たしかにそうです。
今まで言いにくかったこと、言えてなかったことを自分のことを伝えるのは、「自己開示」に違いありません。
でもそれだけじゃないんです。
「〇〇さん、おはよう!今日も元気だね」
「〇〇さん、この前はありがとう、おかげで助かったわ」
「私さ、あなたが失敗するなんて思わなかったわ。残念だわ」
「いつもよくやってくれてるわ。うれしいわ」
「うまくいかなかったのが悲しいわ」
「おつかれさま!大変だったね。明日もしっかり頼むわね」
これも自己開示なんです。
日常の出来事に対して、私がどういう感情を抱いているかを開示しているんです。
部下はこれを聴くことで、自分の存在意義を確認できたり、あなたの人間性を知って信頼に値する人であることを認識するんです。
つまり、自己開示とは、ただ自分のことを述べるだけじゃなくて、相手への期待も含めたメッセージになっていて初めて効力を発揮するんじゃないかな…ってことに気づいたんです。
ってことはやってることはつまり、
存在承認
と同義になってくるのかな…って。
あなたがいてくれるだけで価値がある。
…と私は思っている・・・・と表現することが自己開示であり、そう表現することによって結果的に承認メッセージになっている、
なので、たった1回のカミングアウトでは、相手の心は揺さぶれません。
もっともっと承認の器に溜め込まないと・・・