ポリアンナ症候群を知ってますか?
「愛少女ポリアンナ物語」を知ってますか?
世界名作劇場の1986年に放送されたやつです。
と聞いてピンとくる人は、世代がバレてしまいますが、僕は子どものころ世界名作劇場が大好きで、思春期に差し掛かるのがこのポリアンナぐらいまでなので、それまでの作品はほぼ全部見ています。
ああ、言いたいので世界名作劇場のラインナップも紹介しちゃいます。
フランダースの犬
母をたずねて三千里
あらいぐまラスカル
ペリーヌ物語
赤毛のアン
トムソーヤの冒険
ふしぎな島のフローネ
南の島のルーシー
わたしのアンネット
牧場の少女カトリ
小公女セーラ
愛少女ポリアンナ物語
愛の若草物語
まあ、古くは「ムーミン」「ロッキーチャック」「アルプスの少女ハイジ」など、カルピス劇場、ハウス食品シリーズとして親しまれてきましたね。
懐かしいーっす!
アマゾンプライムでも結構観ることができますよ。
ポリアンナ物語に話を戻します。
これ、原作は「少女バレアナ」というアメリカの児童文学です。
幼くしてお母さんもお父さんも亡くし、孤児となったパレアナ(ポリアンナ)が、貧しさや不幸に負けずにがんばっていくという物語なんですが、まあとにかく結構な不幸がこの子にふりかかってくるわけなんですよ。
でもね、負けないんです。
こんなエピソードがあります。
あるときバレアナが人形を欲しがったので、牧師の父親が注文しました。すると人形が来ないで松葉杖がきちゃったという出来事が起きました。
幼いバレアナは泣きました。
「わたしはお人形さんが欲しいのよ。松葉杖なんかいらないわ!」
この時、父親はこう言いました。
「これはうれしいことなんだよ」
「どうして?どうしてうれしいことなの?」
「君はね、歩ける足がちゃんとあって、松葉杖を使う必要がないだろう。それはうれしいことじゃないか」
「え?」
「あのね、聖書の中に『喜びなさい』『楽しみなさい』という言葉が何回出てくるか知ってるかい?」
「知らないわ」
「お父さんも知らなかった。だから数えてみたんだ。すると800個も出てきたんだよ。つまり神様はね、それだけ私たちに喜んでほしいということだ。私たちが喜ぶことを喜ばれるんだ」
「私も喜んでいたいわ」
「じゃあ、今日からゲームをしよう、これは喜びを探すゲームだ」
バレアナは目を輝かせました。
「どうやるの?どうやって遊ぶの?」
「いつでもどんな時でも喜びを見つけるんだ。喜びを探し出すのが難しければ難しいほど面白いゲームだ」
それ以来、バレアナはこのゲームを続けてあらゆる困難を乗り切っていくわけなんです。
これ、ポリアンナ物語では「よかった探し」と言ってましたが、一時期世間でもブームになったんです。
楽観主義な人を「ポリアンナ症候群」と揶揄されたりしてました。
実際、このゲームは自己肯定感をあげるためのワークとして、認知行動療法でも有名な手法として多くの心理療法家、カウンセラーも推奨していますね。
僕、中学生の時、初めて「自己啓発」的なものに触れて感心したのを今でも覚えています。