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「報連相」なんて子供の時には知ってましたよ!

昔、「太陽にほえろ」という人気ドラマがありました。

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当時は“刑事ものドラマ”というのが流行っていて、

「西部警察」「Gメン75」「特捜最前線」「大都会」「噂の刑事トミーとマツ」

ほぼ毎日、いずれかのチャンネルでやってました。

僕が小学校の時分です。

子どものころは今と違ってテレビっ子だったので、結構見てましたね。


で、子ども心にどのドラマも共通したシーンがあるなぁ…と感じていたんです。


僕が未だに記憶に残っているシーン

あだ名のついたヒラ刑事たちが捜査しますよね。

聞き込みやら調査やらで集めてきた情報をボス(課長)の部屋で報告するんです。

ボス(だいたい石原裕次郎)は、椅子に座っていて、そのデスクの周りに捜査員の刑事たちが立って、逐一情報を報告し、一緒に推理し、そして次やることをボスが指示出すんです。

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これ、どの刑事ものもこのスタイルです。

僕は、小学生の時にそれを見て感心していました。


ボスは現場に行かないんだ。捜査しないんだ。

で、刑事たちは自分の集めてきた情報を全部ボスに報告するし、自分の推理や考えなんかも意見したりはしますが、最終決定はボスが下す。それに誰も異を唱えないんです。


部下たちは走り回っていても、ボスはずーっと部屋に閉じこもって座ってるだけ。たまに窓から外見てるんです。

でも誰もそれに対して文句言う人はいない。

そう、ボスは体を使わずに頭だけ働かせている。


そして、たまにあるんです。部下の刑事が失敗をやらかすんです。でもその責任はボスが被ってる。

で、大詰めの犯人を追い詰める状況で、たまに…ほんとたまにボスがライフル持って現場に来るんです。

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むっちゃカッコええやん!



僕、そういうしくみなんだ…って思ってた記憶がずっとあるんです。

今なら、もっと分かりますよ。

これが組織のしくみ。

僕は、小学生の時に、「太陽にほえろ」を見て、

報連相

がなんたるかを学んでいたんです。


なんとマセたガキなんでしょう。

子どもらしくないわ~

当時の刑事ドラマには、リーダーシップ論が詰め込まれてるんですよね。


ボスのリーダーシップが際立っていますが、しっかりと部下たちのキャラも立っている。

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部下たちが、自分の個性を発揮して、それぞれの特技を活かして犯人まで迫るのは、ボスの働かせ方が上手いからなんですよね。ボスは部下の報告を聞いている時、一切否定も意見もしない聴き方なんです。

なので作中、ほんと、誰もボスに対して不満を口にしなかったですよね。



だから僕、大人になってはじめて社会に出たときに、みんなこんなに上司の悪口言うんだ…って意外だったのを覚えています。


僕の職場のイメージは、七曲署(太陽にほえろの舞台の警察署)のままだったですから。

なんだか…石原軍団…が理想の職場だったんですよねぇ…



ちなみに…

「あぶない刑事」あたりから部下が上司の言うことを聞かないでむちゃくちゃやったりするのがカッコいいみたいな流れが来て、「踊る大捜査線」のように官僚と現場との確執や上意下達の弊害みたいな、子どもが刷り込みで学ぶにはなかなか複雑な感じになっていきましたが…


結局、組織づくりは人づくり。人づくりは信頼関係づくり。


じゃ、信頼関係ってどうやってつくるの?


伝え方や聴き方なんじゃないですか?


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