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カナダのトロント市で日本語教師をしている田中恵美子と申します。カナダでは新型コロナウィルス感染拡大防止のために3月14日から自宅待機の要請があり、私たちの生活が大きく変わりました。カナダでどんな生活をしているか自分への備忘録として、振り返りながら日記を書きたいと思います。

3月28日 自宅待機15日目 :感染者が5000名を超える。死者は61名。

1.オンタリオ州首相より5人以上の不要不急の集会の禁止を協議すると通達。

2.トルドー首相より30日正午より新型コロナウィルス感染の疑わしい症状がある場合、公共交通機関での国内移動も禁止に。

午前中:Skypeで日本語のレッスン:中国出身の学生とお互いの状況についてなど意見交換。彼女は家族が中国にいることから先に感染が拡大した中国の事情についても詳しいため、随時情報共有やアドバイスをくれる。マスクが手に入らなかったらいつでも届けに行くとも。頼もしい。

午後:今日はパトリックが照り焼きチキンとご飯を用意してくれた。仕事やよさこいの作業の合間に最近買ったスイッチでどうぶつの森をやるのが息抜き。パトリックは大学が9月まで休みになってしまい、ピアニストとピアノ学校の仕事が全くなくなってしまったので普段からしているゲーム三昧。彼のいいところはどんな環境でもストレスを貯めずに楽しむことができること。私もストレスを貯めないように心がけているが、今抱えている問題、これから決断しなければいけないことなど、やる事と考えることが多すぎてネガティブになることも。そういった時に彼がもともと持っているポジティブさに救われている。

21時:24時間やっている近所のスーパーへ買い出し。このスーパーは規模が小さく定価でほとんどの物が売っている。地元の人しか利用しないため、品ぞろえがとてもいい。家の隣のドラッグマートでずっと売れ切れているお肉が簡単に手に入る。ただトイレットペーパーはずっと品切れ中。お肉や野菜など最低限の物を買って帰る。スーパーへ行く時に知らない人にタクシーを呼びたいが携帯がないので困っていると急に話しかけられる。パトリックが対応。マスクをしているのにあごに下げて付けていることが気になって、「マスクをちゃんとしてほしい」と伝えたけれど、「何言ってるんだ?」とすぐに伝わらなかったのでそれ以上は追及せず。カナダではマスクを間違って付けている人、あごまでわざわざ下げてしゃべる人が多い。それでは本当に意味がない。

自宅待機が始まってからダウンタウンには一度も行っていない。SNSを見る限りではゴーストタウンの様になっているとのこと。地下鉄にも人が殆ど乗っていないそう。私の家の近くは高級住宅街なので普段はとても治安がいいけれど、今は歩いている人も少ないので1人での外出は気を遣う。アジア人として差別を受ける可能性もあるので、お昼に買い物を行くぐらいの外出しかしないようにしている。

アメリカでは感染者がここ数日で10万人を超えて、感染者数が世界1になった。隣国であるカナダにいること、NYまで近いことを考えるとカナダも同じような状況になってもおかしくないと思う。そんな中、毎日の様に政治家と専門家が会見を開き、状況を伝えてくれているのがとても有難い。彼らが正確な情報と自身の言葉を国民へ発してくれているおかげでそこまで不安なく過ごせている。今はカナダに住む私たちが一丸となって乗り越える時期だと思う。私にできることは極力人に合わない事。自分が保菌している可能性も考えて、できるだけ自宅で待機するようにしている。

写真は家の裏にあるカサロマ(お城)。運動不足解消のために散歩しに行きました。

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