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カナダのトロント市で日本語教師をしている田中恵美子と申します。3月14日から自宅待機をしています。カナダでどんな生活をしているか自分への備忘録として、振り返りながら日記を書きたいと思います。

3月30日 自宅待機17日目 :感染者が8,612名 死者は101名(12名増)

午前中:日本に住んでいる日本人の方へ向けて英会話レッスン。今日は2コマ。今日はwant you to~という文法を導入して文章を作る練習を中心に行った。英会話レッスンの生徒さんは高知と東京の方で、殆どはよさこいチームの踊り子さんと皆さんがご紹介して下さった方々。時差があるので早起きしなければいけないのが大変だと思った時もあったけれど、こうしてパートナーにしか会えない生活の中で、週に一回皆と一緒に英語を練習することが今は本当に楽しみで大事な時間になっている。私は日本語教師なので英語を教えるプロではないけれど、レッスンをずっと取り続けてくれる皆さんに本当に感謝しています。そして皆との距離が少しずつ縮まって来ていることが嬉しい。レッスンの中でお互いの国の状況をシェアしたりする時間もあり、苦しい状況の中、皆と繋がれていることが何より嬉しい。

午後:日本語レッスン初級2コマ。オンラインでのレッスンはこれで気付けば3週目。最初は画面を通してレッスンをすることに少し戸惑いもあったけれど、お互いに慣れて来たように感じる。徒歩で行ける距離にいるのに会えないことを未だに不思議に感じる。カナダの学生の皆も一時解雇されているのに変わらずレッスンを取ってくれていることがとても有難い。こういう時期だしディスカウントをオファーしたら、恵美子も大変だからそのままの授業料で構わないと言われた。彼らの気持ちを大事にして、日本語が伸びる様に全力を尽くしたい。

夜、パトリックがラーメンを注文したので少し私も貰った。ここ2週間自分か彼が作った食べ物しか食べていなかったので、他の誰かが作ったあたたかい食べ物に飢えていたことに気付く。ローカルビジネスも応援したいし、時々デリバリーを頼むのも大事かもしれない。

【カナダ情報】
オンタリオ:公共の学校は5月4日まで休校延長
トロント:6月までの大きなイベントは全てキャンセル。トロント一大イベントの一つであるPride Parade(LGBT讃えるイベント)もキャンセルに。

日に日にカナダの情報が更新され、毎日政府は会見を開いている。始めはできるだけライブで見るようにしてその都度情報を得るようにしてが、最近はまとめて夜読んだり、外務省や領事館からのメールを待つようにしている。こうした閉鎖された生活の中でウィルスのニュースばかりに目を向けてしまうとネガティブに考えがちになるし、気付かないうちにメンタルが疲れてしまっていることに気付いた。
ただこうした中でも世界中の国を動かしている政府関係者の方々、大使館や領事館関係者、医療従事者、生活に必要なビジネスの仕事に就かれている方々が感染リスクを抱えながら不休で働いていることを考えると、家で待機できる自分は恵まれていると思う。

私が今できることは自宅に待機して、感染しない、または周りの人を感染させないこと、だと思う。
それだけだけれど、それが一番大事。

写真は近所のスーパーに行く際に撮影。
普段は車も人通りも多い道が今は誰もいない。
ゴーストタウンのようになってしまった。



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