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プロになるってどういうこと?

前のエントリの続き。

東京大学に入ってよかったと思ったことの一つにプロの存在がある。東大の教授はずば抜けてプロが多い(他の大学にプロがいないというと全然そんなことはないし、東大にもフラフラしてる教授はいる)

研究室に入って一緒に研究を進めてみると彼らの仕事量にまず度肝を抜かれる。50、60くらいのおじさんが朝から夜までずーーーっと机で論文呼んでる。私のいた研究室は不夜城だったけど教授は天守閣を守っていた。教授の趣味は筋トレで、なぜか聞いたら「椅子に12時間以上座るには筋肉が必要だから」らしい。

大企業で社長の秘書にでもならない限り、普通に生きていてプロフェッショナルがどんな仕事をしているか見る機会は少ない。大袈裟に言えば日本のある産業や研究領域がどのような人々の仕事によって支えられているのか肌で感じる機会はとても少ない。

「〇〇のプロ」という表現から専門領域以外に詳しくないような印象を受ける人もいるだろう。研究者は研究はできるけどコミュニケーションが全然ダメ、みたいな。実際は普通の人よりある。ないと学会で勝ち進んでいけない。テレビではキャラのたった先生が取り上げられるから外からではわからないけど、優秀な先生は人格もコミュニケーションスキルも一般人よりずっと高い。

前のエントリでも書いたけど、私はプロとは「専門領域で勝ち進んでいける人」だと思っている。彼らは勝つためなら何でもする。何でもできる。彼らと一緒に仕事するとヤクザと話してるんじゃないかと思うことがたびたびある。普段は冷静沈着な数学の教授でも、絶対に落とせないプロジェクトや研究者としての立場を脅かされた場合は躊躇なく怒鳴り散らす。そうすることで自分のフィールドを死守する。

ということで東大の教授にはヤクザが多いという話でした(違)

🐈❤️