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「20世紀少年」が今更僕を切り刻む

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この投稿は漫画・映画「20世紀少年」のネタバレを多く含む可能性があります
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まだ当作品をご覧になっていない方は、先に鑑賞されてから本投稿を読んでいただけると幸いです。その方がより筆者の思いが伝わるかと存じます。

なんという絶妙なタイミング!!

皆さん、こんばんは。それぞれの秋、いかがお過ごしでしょうか。
1本目は自己紹介の投稿のはずだったのですが、ただただ自分の"闇"と"病み"について長々説明するという文章になってしまいました。が、その勢いのまま「自分に対する自己紹介」を続けて行こうかと思います。

人生の再スタートを切ろう。noteのアカウントを新調して振り返りつつも、前を向いて発信していこうというタイミングで、「20世紀少年」という作品が引き寄せられてきました。楽しみにしていた大阪旅行直前にいつもの膝痛が発生して歩けなくなった為、費用はパァで引き籠りという最悪な週末の出来事でした。

今思えば、初めて読んでからズーーーーっと不思議な存在の作品でした。手に取った瞬間、とんでもなくワクワクソワソワさせる作品だということが分かっていたと思います。ところが、どういう訳かついこの間まで、話の最後まで読み切ったことがありませんでした。

そしてとうとう映画版の3本を鑑了し、僕はとんでもないショックを受けました。


ノスタルジーという曖昧な世界

あぁ、僕の人生最盛期は小学校に通っていた10〜12歳の頃だったなぁ。とよく思ってきました。歪んだ不器用な初恋もその頃でした。そんなこともあり、少年時代の仲間との記憶がストーリーの肝であるこの作品に自分の記憶を重ねて惹かれていたのかもしれません。

遠い記憶の世界。確かにあの頃あの場所に一緒にいて、全てを共有していると思っていた仲間たち。ところが、そこからそれぞれの人生を負ってバラバラになってしまった友達は日々時間を追うごとに曖昧なノスタルジーの世界の存在となっていってしまう。なんて儚く切ないんだろう。と。

現代で巻き起こるとんでもない事件とモヤモヤ思い出される少年時代を行ったり来たりする映画3部作のオーラスシーンにいわゆる「謎解き」がある(そこまでのほぼ映画3本分の時間は壮大なフリだった…)のですが、僕はそこで雷に打たれたかのように気付いてしまったのです。

僕はずっと「ともだち」キャラだったんだ…

しみおの心の声

認めることを避けてきた30年

オーラスのシーンでカツマタ君が悲惨なイジメにあっていたことが明かされます。周囲のクラスメイトは完全に傍観者たちで、誰も気にもかけず、助けてもくれなかった。大人になって同窓会を開いたとて、そんな殺人レベルの事件が教室で起きていたことなど誰も覚えているはずがなかった。フクベエも同様、亡くなっていることを誰も覚えていなかった。

僕は、カツマタ君のように悲惨なイジメを受けてはいなかったので、どちらかというとサダキヨかフクベエが一番マッチするのかもしれません。
いやぁ、本当に驚きました。てっきりケンジ一派の誰かに自分のキャラがいてそこに移入しているんだと思うじゃないですか!でも違ったんです。

まさか「ケーンジくーん、あーそびましょ」って言ってる方だったとは!

しみおの心の声

もしかしたら、僕はずっと記憶を置き換えてきたのかもしれないと疑うまでに翻弄されました。でも、落ち着いてよくよく人生を振り返ってみると「ともだち」的な人生だよなぁと思えてきたのです。人生のトピック一つ一つ拾えば拾うほど確信に近付いてとても怖いです。客観的に捉えることが得意だと自認してきましたが、自分自身を全く客観視できていなかった。主観主義が強すぎた。

約30年間、コミュニティ内での自分の存在を誤認してきたことを受け入れようと思います。再スタートに重なってちょうど良かったです。

「ともだち」側は全員死んでしまったけど?

さて、改めて「ともだち」的存在として生きていこうとしたとき、どのようなメンタルでどのように振る舞って暮らしていけばいいのでしょうか。「20世紀少年」にはその答えがあるのでしょうか。全員死んでしまいました。

そもそも、カツマタ君はなんでイジメられていたのでしょうか。仲間外れになってしまったのでしょうか。どうしたら自分を殺さずにお面を被らずに生きられたのでしょうか。答えが分かっている方がいらしゃいましたら、どうかご教示お願い致します。

少年時代、ケンジやオッチョがヒーローになる為に書かれた「よげんの書」。それを実現させる為には悪役になる奴が必要だって分かってた。あんな酷いイジメにあって、誰からも黙殺されて、絶望の淵で見つけたのが「悪役」になってヒーローの活躍に貢献することだったのかもしれない。そんな方法しか見つけられなかったのかもしれない。

さて、僕にはどんな道があるのだろう。

世界を救うロックンローラー

最後に、映画「20世紀少年」三部作を観ての感想を少しだけ。

物語は、中学生のケンジが放送室をジャックしてT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」を流すシーン。ケンジの「最高のロックンロールを流しても誰にも響かなかった、チェ!シケてやがるぜ」って感じで始まる。

そして、それが伏線だったと判明する。
3部作最後の「謎解き」オーラスシーンの中には、今にも屋上から飛び降りようとしているカツマタくんが突然流れたT.REXの「20thセンチュリー・ボーイ」を聞いて(驚いて)踏みとどまり、一命を取り留めるという一幕がある。

そして、不貞腐れたケンジが屋上にやってきて大の字に寝てるところへ…
「ケーンジくん、あーそびーましょ🎶」
とカツマタくんがやってくる。

「ともだちになってくれる?」とカツマタくんに聞かれたケンジはあっさりいいよと返す。

めちゃめちゃ世界変えとるやんけ〜!

原作の漫画版も読み直してみようかなぁ。余計に迷っちゃうかなぁ。



僕というフィルターを通して出てくる情報が何になるのかはまだ自分でもよくわかっておりませんが、もしご興味ご関心を持って頂けたら、フォローサポートよろしくお願いします。何より、どのように役立っているのか教えて頂けたら嬉しいです。ありがとうございます。