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文系未経験エンジニアの転職記

自分も該当するので経歴をまとめたく、書き起こしてみることにしてみました。
転職する前・転職した初期は、この手の記事は大変参考になったので。
現在IT業界3年目です。

エンジニアになるまで

地方の私立文系大卒です。
90年生まれ。
特にやりたいこともなかったので新卒で営業職に。
6年勤めた後、仕事のストレスで精神的に病んでしまい退社。
どうせなら新しいことをやってみたくて、WEBデザイナーの職業訓練を受講。

ちなみに、小学生の頃から算数、中学生以降は数学が大の苦手でした。
高校も数A・数Ⅰ以降は選択科目から外したので、とにかく数字が嫌いだったし、そもそも触れようともしていなかったなぁと思います。

職業訓練でやったこと

受講したのがWebデザイナー育成コースだった為、受講期間5カ月のうち、最初の2ヶ月はイラレとフォトショの学習をしてました。
3ヶ月目からHTML,CSS
4ヶ月目にJSとPHP
5ヶ月目に5人でチームを組んで、ECサイト自主制作を行う
といった流れでした。
フロントエンドエンジニアを目指していたので、自主制作ではマークアップ・CSS・JSを担当したかったのですが、ECサイトの肝であるバックエンド側の処理を誰もやりたがらないので、渋々バックエンド担当をすることに。。
phpMyAdminとちょっとだけ仲良くなりました。
(開発環境変わるとパス通らなくなるの、まじで意味わからんかった。。。)

取得資格
Illustrator®クリエイター能力認定試験 エキスパート 合格
Photoshop®クリエイター能力認定試験 エキスパート 合格
Webクリエイター能力認定試験 エキスパート 合格

契約社員として入社・研修

30歳のおっちゃんが新卒入社の頃よりも低い給与で何とかエンジニア採用いただけました。ほんと感謝です。正直、入社しても役に立てる自信がなかったし、入社後3ヶ月の研修の後、配属が決まるってことだったので、「お金もらいながらまた勉強できるなんてラッキー」だと思ってました。

そして、いきなり挫折しました。。
研修の最初の課題である"HTMLのマークアップ"が終わらない。それまで、CSSやJS,PHPばかりやって、HTMLの勉強をほとんどしてなかったせいでした。
『セマンティックな〜』、『アクセシビリティを考慮して〜』、『マシンリーダブル意識して〜』、毎日同じことを指摘されながら答えのないマークアップを繰り返す日々。
講師の方には大変な苦労を掛けてしまい、本当に最後まで真摯に向き合ってくれたことに感謝してます。そんな日々が研修期間3ヶ月のうち、2ヶ月続きました。

ただ、最後の方はとにかくマークアップが楽しくなっていました。
講師の方に何を突っ込まれても理由を添えれるようになっていて、本当の意味で作る楽しさを知ることができた気がしてます。

研修の残り1ヶ月でCSSにやっと突入し、Gitを少しだけ触って研修終了。正直、もっと研修したかったです。
(ただ、最後の課題だけはほんとに地獄だった。下の画像みたいなやつで、縦書きで会社の年表を作る課題。全てHTMLとCSSで作成、2ソース禁止、拡張クラス禁止、フルレスポンシブ、マルチブラウザ対応の縛りプレイ…)

巻き物年表

取得資格
ITパスポート 合格

サイト運用(CMSとコンテンツ作成)

研修が終わり、サイト運用チームへ配属になりました。
CMSを使ったページ作成業務と、兼任で、HTML,CSSを使ったペライチのコンテンツ作成業務担当。
コンテンツ作成業務はGitを使っていたので、ここでGitと友だちになりました。ただ、運用自体は2名だけでやってたのもあって、普通にブランチきって、マージして、コンフリクトは起こらないような感じだったのでイージーな感じでした。

AEMは最終的にサイトリニューアルにも関わらせてもらえて、いい経験になりました。リニューアル前のファイル構造は中々の迷宮っぷりだったので、CSSファイルの再構築とルール化はサクラダ・ファミリアを彷彿とさせる作業でしたが、楽しかったです。

コンテンツ作成の方も最後の方はJS開発も携わったり、検証用ツールでブックマークレットを作ったのも良い経験になりました。

取得資格
基本情報技術者試験 不合格

Webアプリ開発

金融系Webアプリケーションの開発チームへ異動。
ここでガッツリ、フロントエンドエンジニアを経験できたと思ってます。

JS
文字数制御や自動フォーカス、入力内容の出し分け、顧客データの数値からグラフ作成などなど

Git
主にコンフリクト解消を担当。絶え間なく入れ替わるメンバー、海外メンバー(日本語通じない)など、作業者が入り乱れた中でそれぞれが思い思いにブランチを切ってどんどんマージしてしまうため、先祖返りの嵐。
ルール化する暇もなかったので、緊急処置としてmainブランチへのマージはチェリーピックで差分をどんどん取り込む作業で進めることとなり、毎晩コンフリクトと闘ってました。

Storybook
Storybookでコンポーネント作ってる時が一番楽しかった。

SMCへ

いきなりの方向転換でした。職業訓練時にPHPやMyAdminを使っていた経験からSMCを使った運用チームへ配属になりました。
色々思うことはあったのですが、PHPやSQLでデータ抽出するのも楽しかったので、挑戦してみることにしました。

そして、SEを担当することに。
大元のデータは別のベンダーが処理しているため、そこからデータを抽出するところから作業は始まります。
中間テーブル作成、シナリオ設計、メール配信、大元のクラウドへデータの連携、等々。

設計書を作る→楽しい
テストする→楽しくない
納品する→楽しい
みたいなサイクルで仕事をこなしています。AIが一番やるべきことはSTだと完全に認識しました。

取得資格
SMCメールスペシャリスト

そして現在、PMへ

なんだかよくわからないまま人手不足でSEをやりながら、PM業務を行うことになりました。
要件定義、エンジニアの工数管理、そして各種レビューとデータ調査…

SE業務と比べてやるべきことが底なしなのが現在進行系できついところです。
ただ、「PMなんてやりたくねーや」と思っていたわけでもなく、いつかPMもやってみたいと思っていたので好都合でもありました。
理由は、炎上案件がどういう状況だと発生するか知りたかったから。毎度炎上案件に遭遇したり、関わったりする度に、「何でこんなことになっちゃうの?」とずっと思っていたので、一度自分がPMとなって案件をこなしてみればわかるんじゃないかと思ってのことでした。

そして、PMになって1週間後に、早速軽くボヤを起こしました。笑
解消までに3週間くらいかかって、ご迷惑おかけしました。
PM舐めてたっす、、生意気言ってごめんなさい。

振り返って

職業訓練を含めると、勉強を初めてもうすぐで3年になります。
中々、決まった配属先にいるわけでもないので、今もわからないことだらけですが、下記3つに関しては上達した自負があります。

  • 調べる速度は速くなった(そして覚えなくていいことを知った)

  • エラーは敵ではなく味方(ちゃんと読めば解決する)

  • 常に全力で取り組む(ミスした時に、「時間がなかった」って言っちゃうと同じことを繰り返してしまう。全力で取り組める状況を作るのも大事)

こんな感じでエンジニアとして3年目(もうほぼPM業務なのでエンジニアでもないが)を迎えてます。
エンジニアになって良かったかどうかは結構微妙なところですが、物事への考え方に関してはエンジニアをやる前と後ではかなり変わりました。

わからないことをほっとくと後々大変なことになる、
成果物は今自分が出せる100%のものを作る、
新しいことを人に教えるときは意思疎通すら難しいことを自覚する、
忙しさは分散させないと人はいなくなる、、、
当たり前のことですが、エンジニアをすることで実体験として身につけれたと思うし、この辺はエンジニアじゃなくなっても生きてくうえでとても大切なことだと思っています。

「これから先もずっとこの業界で働いていく!」とは思ってないですが、どういう結果になるにしろ、この数年の経験はとても充実していて満足しています。3年前、1歩踏み出して良かったと心から思います。

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