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元合唱部員がカラオケ100点マンの歌を聴いた備忘録

まえがき

カラオケ100点マンこと会社同期のO君と満を持してカラオケに行くことができたので備忘録として残すことに

カラオケの機種はLIVE DAM STUDIUM、自前のマイクあり(多分CUSTOMTRYのCM-2000、採点頑張りたい人がよく買うアレ)(ちなみに筆者も持ってる)

ここに書くことはあくまで筆者の感想であることをお忘れなく

筆者について
音高の元合唱部員、絶対音感あり、採点MAXは『残酷な天使のテーゼ』で95点、自前マイク(CM-2000)あり

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もうこの画像を見るだけでわかる人にはわかると思うが、表現力が欠ける典型的なタイプ。
これまでの知見を活かしてO君に気づかれないようにガン見、腐りかけの耳をフル稼働させながら歌を聴いて思ったことを書き連ねていく。

思ったことその① 並々ならぬ努力(鍛錬)

そう、何を言わせても第一に鍛錬である。
元々パッシブスキルとして音感があるだの、音楽教育の経験があるだの、下駄を履いている私とは全く違う環境で、100点を出せるほど執念を持って練習に励める、その時点で脱帽した。
O君は「100点はやっぱり運の要素もある」とも申しており、実際当日は残念ながら画面にババーンと出る100点を拝むことはできなかったのだが…
それでもMAXは98点、私が音程ボーナスを貰ってやっと出るスコアがボーナスを貰う前の素点で出ているのである。
これはLIVE DAM STUDIUMの採点機能を研究し尽くした上で、尋常ならざる努力を重ねた成果といえるだろう。

思ったことその② 音程

ここについて語り始めると長くなるのだがせっかく書くので語ることにする。
音程、まずここが合っているか合っていないかで人に与える印象は大きい。自分が歌おうとする曲を知っている人ならばたとえ素人であったとしても、音を外し続けていると「おや…?」となるわけで、最も基礎となる部分といえる。
部活でも楽譜を渡されてまずやることが「音取り」、正確な音程で歌えるようになるための鍛錬である。
筆者もYOASOBIなど細かい跳躍が多く難易度の高いアーティストの場合は真面目に楽譜を書いて、鍵盤アプリを押して、ピッチを合わせてからカラオケに臨むようにしている。

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(画像6~7小節目の音程スッと出せる人、めちゃくちゃ上手いから自信持ってほしい)

そして肝心のカラオケ100点O君の音程は、曲の練度にもよるが、合唱部員から見ても"信用できる"音程であった。
採点項目にももちろん含まれているのでそもそも外していると100点は出ないが、「音楽の経験や素養なしでもここまで持ってこれるのだな」というのが第一印象である。

思ったことその③ ビブラート

もしかするとO君だけではないかもしれないが、カラオケ100点マンの個性がまず出てくるのはこの部分である。
カラオケの機械はビブラートの種類も判別できるようで、ビブラートの"深さ"(音程の振れ幅の大小)、ビブラートの"速さ"(どれくらいの頻度で音程が振動しているか)などの要因で判定される。
その種別のうちでも、どの種のビブラートが加点幅が大きい、などといった要素があるらしく(筆者調べ)、意図的にその種別のビブラートと判定されるような、はっきり申し上げると「わざとらしい」、「機械に聴かせる」ビブラートが見受けられた。あ~1/4音くらいの幅に合わせて喉で音程取っているなあ、といったような。
しかしこれも鍛錬の成果なんだろうなと思うと、ただただ脱帽するばかりである。1回カラオケ行ったきりで判断できるのはこの程度だが、努力家の彼はもしかすると腹式呼吸もマスターしており腹からビブラートを出しているかもしれない。

思ったことその④ 抑揚

筆者は何度カラオケの機械に「一本調子で歌うのをなんとかしたまえ」と言われたことか、もうはっきりと記憶が無いくらいには抑揚の付け方が下手である。
実際採点で最も失点しているのがこの要素である。
O君をカラオケに連れ出したのはこの部分をどう攻略しているか、それを知りたかったのが最も大きい理由である。(本人には話していないが。)
何曲か聞いた感じ、特にウィスパーボイスだの何だのといった"声の出し方"で変化をつけているようには聞こえなかったので、歌っている様子を観察してみると…
何やら適宜のタイミングで口とマイクの距離を細かく調整しているところが見て取れた。当たり前の話だが、同じ音量で歌っている限り、マイクとの距離が変わるとマイクに入力される歌声の音量に変化がつく(マイクとの距離が離れると同じ調子で歌っていてもデクレッシェンドしたように入力される)ため、抑揚のコントロールはこのテクニックを使っている様子だった。
このマイクコントロールについては、適当に「カラオケ100点 取り方」とかで検索するとよく出てくる有名な方法だったため、なるほどO君もそうなのねという感想だった。本人の言う運要素って多分ここなんだろうな。

思ったことの総括

対機械(LIVE DAM STUDIUM)に特化しているなという印象。
カラオケ100点取れる人の歌を実際聴いてもなんだか変だったり、そこまでじゃない?というような風説は筆者も目にしたことがある。が、実物を聴くまで判断はよそうと思っていた。
ただ、6時間耐久カラオケを行った上での最終判断は、上記の風説は確かにそうだと言える。
間違えても決して下手ではない、下手ではないのだが、人の心を打つ歌かと問われれば、そうでもないといったような。
O君本人も、「歌でやる音ゲーだと思ってる」「(点が取れるバラードばかりで)盛り上がりに欠けるけど…」というような風に言っているが…カラオケの楽しみ方は人それぞれ、本人は盛り上がりの心配をしているが実際画面にババーンと100点!!と出るとそこで盛り上がるので何も気にしなくていいのになと思った。
以上である。
ちなみにカラオケの採点頑張るにあたって自前(というか有線)マイクの有無はかなり大きい、カラオケ1回分くらいの金額で買えるので余裕のある人は検討してみて欲しい。
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