精神疾患、理解してほしいのではなく、知っておいてほしいという感じ。
幾度か書いてきたのだが、僕は双極性障害、いわゆる「躁鬱病」という精神疾患を抱えている。
これはどういう病かというと、簡単に言えば、「気分が異常に高まる状態と、気分が異常に落ち込む状態が交互にやってくる」ようなものだ。
僕が自分の病についてたびたび発信しているのには訳がある。
それは、「へぇ、メンタルの病気ってこういうのがあるんだ」とか「こういう風に接したら良いのかな」と“認知度を向上させたい”からである。
そして、大事なのが、決して「〜という病は〇〇だから辛い、それを理解しろ!」という姿勢をとらないことだ。
似た精神疾患を持つ者同士でも、互いの辛さは完全には共感できないほど、人それぞれの症状があるのだから、健康な人に全てわかってもらおうなどとは思わない。
例えば、これが癌に置き換わったら分かりやすいかと思う。
僕は癌になったことがないので、癌患者の苦しみや葛藤はわからないし、話を聞いて想像することしかできない。
辛さは実感できなくとも、癌患者との過ごし方や接し方は、学んでいく中で身につけられるかもしれない。
そう、健康な人にできるのはその程度のことなのだ。
それに、自分が関わる人の持つ病やセクシュアリティ、国籍などの“属性”に対して「無知」であるまま、接し続けてしまうと、意図せず相手を傷つけてしまうかもしれない。
実際、僕は中学校の頃、鬱だった友人が元気のない日に、グイグイ絡みにいってしまい、多分疲れさせてしまったし、ちょっと喧嘩じみたこともしてしまった。
「無知」は怖い。
相手を傷つけてしまうかもしれないし、もし「無知」な人に触れられたくないところを触れられたら、今度は自分が傷ついてしまうだろう。
そうならないためにも、僕は精神疾患について、特に自分の抱える「躁鬱病」の認知度向上を目指して発信してみようと思っている。
「こうしてほしい!」は、特別親しい人には伝えるかもしれないが、基本的には「へぇ、こういうのがあるのね」くらいに受け取ってもらえればと思う。
ちなみに、軽く特徴を紹介すると、元気すぎる時は夜中になっても眠れないし、お金を使いすぎることがある。
逆に元気がなさすぎる時は、ひたすら塞ぎ込んで寝ているか、「もう消えていなくなりたい…」と半分自動的に思考がループしてしまう。
自分でも不思議だが、まぁ仕方ない。
鬱病に「超元気な時があるバージョン」くらいの認識で大丈夫です。
メンタルに関わらず、さまざまなカテゴリーの“属性”について調べたり、考えてみたりすると、意外と知らないことだらけで面白いですよ。
自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。