カナダは終末ケアとしてマジックマッシュルームの使用を許可する
終末期医療を受けている4人の癌患者が、カナダの保健省による画期的な決定によって、数十年ぶりにカナダで合法的にマジックマッシュルーム(サイケデリックキノコ)を所有し、消費できるようになりました。
患者は、精神療法治療の一環としてマジックマッシュルームを使用するため、4月に厚生大臣であるパトリシア・A・ハイデュ氏へ法律の適用除外を請願していました。
現地時間の火曜日(2020/08/04)午後、大臣は正式に患者の要求を認めたと、非営利団体であるTheraPsilが発表しています。
カナダでは、1974年にサイケデリック物質が違法化されています。
「これは、人々が真の思いやりを示したときに可能となる肯定的な結果です。私は治療の次のステップに進むことができるので、とても感謝しています」と患者の1人であるトーマス・ハートル氏は、火曜日のプレスで述べています。
ハートル氏や他の患者たちは、「思いやりのある行為」と表現し、保健大臣へ感謝の意を表しました。
申請者だけでなく、サイケデリック療法の肯定派は、申請が保留されていた数ヶ月間、ソーシャルメディア上でのキャンペーンを通じて大臣へ訴えてきました。
申請が通過したことを受け、支援者はより多くの患者が安全で合法的に医療用シロシビンへアクセスできるようになるだろうと楽観視しているよう。
TheraPsilは火曜日、最初の4人の患者の承認に続いて、より多くの患者が政府に請願することを期待していると述べています。
現在、4人の患者すべてが治療不可能な癌(ガン)と診断されています。
治療法としてサイケデリックを使用するセラピストは、シロシビンを用いた療法は、患者がうつ病や不安などの問題へ対処するのを助けることができ、自然な一部としての死をより良く受け入れることができると言います。
サイケデリック治療の可能性
近年、サイケデリック治療の可能性は、多くの学者や政策立案者、さらには米国政府からも注目を集めています。
昨年9月、ジョンズ・ホプキンス大学は、オピオイド使用障害、アルツハイマー病、うつ病、不安、心的外傷後ストレス障害などの疾患をサイケデリックで治療できるかどうか研究するため、1700万ドルを投じた全米初となるサイケデリック研究センターの立ち上げを発表しました。
また6月、ノースカロライナ大学(UNC)は、米国国防総省から2700万ドルの資金提供を受けたプロジェクトを発表し、サイケデリックに関連する全く新しい薬物の研究を開始しています。
このプログラムは、「うつ病、不安、薬物乱用を効果的かつ迅速に、大きな副作用なしに治療するための新薬を開発することが目的だ」とUNCは述べています。
一方、アメリカの活動家たちは、州や地方レベルの改革を提唱し、サイケデリックを研究することで害を把握し、非犯罪化または合法化することさえ主張しています。
2019年5月、コロラド州デンバー市は、有権者がサイロシビンの所持を事実上非犯罪化する法案を承認したことで、米国初の都市となりました。
その後すぐに、カリフォルニア州オークランド市の当局者は、すべての植物と菌類によるサイケデリック物質の所持を非犯罪化しました。
今年1月、カリフォルニア州サンタクルーズ市議会は、サイケデリックに対する法律の施行を市の最優先事項の一つとすると決定しています。
改革派は、他の管轄区域でも同様の変更を求めています。
ワシントンD.C.での提案では、この秋に有権者がシロシビン、アヤワスカ、イボガインなどの植物や菌類をベースとしたサイケデリックドラッグを処罰の対象から外すかどうか、決めることができるようになっています。
オレゴン州では11月、すべての薬物を非犯罪化し、医療用途への拡大する法案を検討する予定です。
また、オレゴン州の別の提案では、カナダの癌患者が求めているのと同じ治療法であるシロシビン療法を合法化することになっています。
ハワイでは今年初め、最終的には合法化することを目標に、マジックマッシュルームの医学的用途を研究する計画が承認されました。
小ネタ
そういえば、牛がいる牧場ありますよね。
朝、牧場に落ちている牛のフンから生えているキノコを食べると、味は不味いけど『ブッ飛ぶ』と聞いたことがあります。
真偽はいかに!