おっさんとラレー(Raleigh)
ロードバイクを手に入れる前まで、
スポーツ自転車と言えば、友人が乗っていたクロスバイクを貰って
長らく乗っていた。
今から遡ること2年前の2022年3月。
ワタシは初めてロードバイクを手に入れた。
ラレーというブランドのCRNというやつである。
今回は、ロードバイクの魅力や、自分が手に入れたCRNについて書く前に、
手に入れたラレーというのがどういうブランドなのかを
簡単に書いて、記事にしてみようと思う。
RaleighとARAYAと新谷工業
Raleighはイギリスの自転車メーカーなのだが、
「イギリスロードバイクを手に入れたぜ!!」とはならない。
日本で売られているラレーは、
新家工業という会社が本家ラレーからライセンス契約を締結して新谷工業が生産して販売しているというものである。
ちなみに新家工業という会社は鋼管の会社だが、
その技術を活かして(?)自転車製造を開始した経緯を持つ。
ラレーでライセンス生産をしているものの、
「ARAYA」ブランドとしても自転車を発売している。
メーカーHPでは2010年代ぐらいまでは、ARAYAとしても、ラレーとしても
ロードバイクやクロスバイクを発売していたようだが、
最近はランドナーやMTB系はARAYA、
ロードバイク、クロスバイクはラレー
というような棲み分けをしているように感じる。
というか、昨今の自転車の価格高騰やブームが下火になっている影響か、
新家工業の自転車部門の輪界部は風前の灯にも感じる、、、、
少なくともARAYAが無くなることはない(と、思う)
直前に「風前の灯」と書いたが、
ラレーもといARAYAが自転車関連から撤退することは無いだろう。
と、いうのもARAYAは「リムメーカー」としての側面を持つ。
リムって、自転車のホイールの丸い部分だ。
そして、日本の自転車レースで「競輪」というのがある。
トラックを周回して競うアレだ。
競輪はレースに公正を期すため、自転車には規格が設けられている。
それを「NJS」という。
NJS規格の認定を受けたパーツで組み上げた自転車でなければ競輪に出ることが出来ない。
そして、ARAYAのリムはNJS規格の認定を受けている。
更に言えば、競輪用自転車でNJS認定を受けているリムはARAYAしか無い。
つまり、競輪選手は「ARAYAからリムを買うしかない」わけである。
競輪の競技人口がどうとか、今後も競輪が継続できるのか、
という問題もあるのかもしれないが、
競輪という競技が日本で存続する限り、
ARAYAの自転車メーカーとしてのお仕事が無くなることはないだろう。
※リム生産がどのぐらい利益になってるのか、という問題もあるけどね。
新谷工業は続くにしても最近のラレーは寂しい
そんなこんなで、新家工業は自転車から離れない。
とはいえ、ラレーのラインナップが近年かなり寂しいことになっている。
私が某オークションで中古で落札したCRNはカタログから察するに2015年モデルなのだが、
当時と最新のカタログを閲覧してみるとラインナップがかなり減ってしまった。
時代はカーボン!
これには「時代」というものが大きく関係していると思う。
新家工業が作るラレーは、ラインナップの中心が基本的にクラシカルな
「クロモリ」と言われるロードバイクである。
そして、ロードバイクは根本的に
「整備された道路を速く走るための自転車」である。
速く走るためのロードバイクというものを考えた場合、
・車体重量
・空力性能
・剛性
となる。
そうなると優位なのが、「カーボンフレーム」である。
2024年現在、「速く走りたいならカーボンフレーム一択」となる。
つまり、クロモリのロードバイクは、
・自転車としての寿命
・クラシカルなスタイル
などの一定のニーズは恐らく存在し続けるものの、
「速く走れない重たいロードバイク」
それがクロモリロードバイクとなってしまう。
(一時期カーボンフレームも売っていたようだが)クロモリがラインナップの中心であるラレーのロードバイクにはもはやサイクリストの需要は
ほぼ無くなってしまったのだろう。
寂しい限りだ。
なんでラレーにしたのか?
理由は単純。単純過ぎてバカ。
冒頭に「友人から貰ったクロスバイク」がARAYAだったからw
そもそも、一般社会人とロードバイク乗りにはそれはそれは大きな隔たりが存在しており、
例えばスポーツ用品ブランドとして、
ナイキ、プーマ、アディダス、アシックス、NB、
リーボック、アンダーアーマー、、、、
などなど、結構なブランドが出てくると思うが、
今でこそ自転車に興味がある身として
自転車ブランドはそれなりに出てくるものの、
自転車にそこまで興味の無い一般社会人からすれば、
せいぜいブリヂストンとかパナソニックとか。
電動アシスト自転車でYAMAHAとか。
そんなもんじゃない?
つまるところ、「ロードバイクを買おうにもまったくわからん!」
というオッサンが取っ掛かりとして調べたのがARAYA(ラレー)だった、
ということである。
クロモリはカッコよかった
更に言えば、クロモリはカッコ良く見えた。
ホリゾンタルの細身なフレーム
(クロモリが一番シャープに見えるのに一番重いというねw)
最初だし、30万40万の自転車じゃなくて良いでしょ!
とか、もうとにかく性能とかより、クロモリで行こう。
だった。
取っ掛かりとして、何となくラレーになってしまった。
コレが私がラレーを手に入れるきっかけである。
長々と書いてきてw
だけど、2年経った今でも愛でている愛車である。
まぁ載せた写真から色々とカスタムなんかやっちゃってるんだけど、、、
それはまた興が乗った時にでも書くことにして、
今回の記事はここまでにしたいと思う。