ブラックコーヒーと砂糖とミルクをひとつずつ
窓から差し込む光に目を覚ます。
肩も腰も痛い…僕はいつから寝ていたんだろう。
固まっていた身体を背伸びでほぐし、少しの身支度を済ませ家を出る。
今は何時なんだろうか。イタズラなほど目の前にチラつく光に、僕は目を細めた。
家から線路沿いを歩いて徒歩20分のカフェへ向かう。
白いレンガ調の壁に薄茶色のオークの扉。
観葉植物がたくさん並べられたドアを開けると、目の前にカウンター席が並んでいる。
僕は一番奥のカウンター席に腰を下ろすと、鞄からノートパソコンを取り出した。
なかなか進ま