やまもと しいな

お年寄りや障がいのある人が生活する施設ではたらいている。 ギターを弾いて歌うのが好き。…

やまもと しいな

お年寄りや障がいのある人が生活する施設ではたらいている。 ギターを弾いて歌うのが好き。 岡山の瀬戸町生まれ。

最近の記事

#心に残る映画

人が気づかないかもしれないほどのさりげない行動が、どこかの誰かに届くかもしれない。 原作を読み直したいな。

    刺さった言葉#1

    グレッグ・マキューン=著 エッセンシャル思考   より ------------   ギリシャ語には「メタノイア」という単語がある.心の変容を表す言葉だ.ただ頭で考えるのでなく,心で感じること.それが人の変容をもたらす力になる. 「人は心で思うところの物になる」という言葉があるように,心の奥までしみこんだ考えが,私たち自身を形づくっていくのである.  エッセンシャル思考を生きる人は,周囲の人と同化しない. 人がイエスと言うとき,あなたはノーと言う. 人が行動

    介護の仕事4年目

    福祉の仕事を始めて4年目になります. 福祉施設で,介護が必要な高齢者や障がいのある方の生活のお手伝いをしています. 時々言葉にしておくことは大事かなと思い,淡々と過ぎてゆく日々のことを言葉で残します. はじまり「人に優しくできる人が一番かっこいい!」 学生時代,ボランティア事業に参加するため,インドネシアに7ヶ月間滞在していた. その時、こんな風に感じたことが原体験になっている. 日本とは宗教や言葉が違う中,当たり前だけど,この国では日本人の私じゃなく,インドネシ

    介護の仕事4年目

    公園サウンド日記

    2024年1月某日 思わず深呼吸をしてしまうような,天気の良い午後. ギターを片手にいつもの公園に行くと,今日は何だか聞き慣れない音がする. リコーダーのような,フルートのような. 音の方へ近づくと,そこには縦笛を吹いているおじいさんがいた. その姿を見た瞬間,私は胸が高鳴り,瞳孔が開いていくのを感じた. 何なんだ,あの人は,あの楽器は. 話しかけたい!! 演奏が止まる隙を見計らい,私はおじいさんに声をかける. するとおじいさんは, 「尺八です」と教えてくれ

    公園サウンド日記

    ユートピア

    「お姉さんと,連絡取ったりできますか.」 真っ直ぐな目でお願いされると,人間は断れないものだなと実感する. 私に話しかける彼女は,おそらく小学校3〜4年生くらいだと思う. 私たちはまた会う約束をした. 雨じゃない日の夕方,またいつか,と. *** 介護の仕事をしている. ときどき,“利用者”と”職員”という関係性に違和感を抱くことがある. 専門職として,その人の生活を支えるために, 病気や障害に焦点を当てることは言うまでもなく不可欠だ. だけど,そこばかりを見

    指先

    とりとめのない話をここに綴る. *** 風が強い午後だった. その人は意外にも静かに息を引き取った. 彼が眠れなかった夜を思い出す. 今日とは裏腹で,それは賑やかなものだった. *** その夜,彼はもう2時間も3時間も叫び続けていた. 「背中が痒いよ!!!」 壁をどんどん叩きながら,助けを求め歩いている. 私はその背中を掻いたり冷やしたり塗り薬を塗ったり. 拭いたり擦ったりポンポン叩いたり. 挙句の果てには,ネットで「痒み 治め方」とか調べてみたりする. あの手

    生花

    【出会い】 Kさんとは入職当初に出会った. Kさんは,2年前まで在宅生活を送っていた. そして,ショートステイの定期・ロング利用を経て,特養に入所された. 彼女は昔お花の先生だった. 自宅で生花の教室を開き,指導されていたそう. ある時,二人で話をした. 私は彼女に対し,”こういう施設に泊まりにきたり,将来的に入所するかもしれないことについて,どう思っているか” 聞いた. 「やっぱり嫌ですね.うちの方がいい.」 パーキンソン病のせいで発声しにくい,小さな細い声でそう

    かいごのげんばとCOVI-D19

    施設内で陽性者確認 7月15日 職場の高齢者施設でコロナ陽性者が出た. 感染拡大を防ぐため,いくつかの対策を取った. ・陽性者は10日間の隔離対応. ・生活空間をバリケードで仕切る. ・陽性者に関わる職員を数名に限定. いつもと違う職場の風景. 廊下には大きなバリケード. 私を含め,陽性者に関わる職員はドラマで見るような防護服を着ている. 現場の空気は今までにないほどピリッと張り詰めていたと思う. 陽性者対応,苦しかったこと2つ ①人手不足 陽性者対応で人員が必要

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    愛や理想は新しすぎる.

    幸せになるためには. よくある問いに,どこかの会社の社長がこう答える. ”幸せになると決めること,そして今が幸せだということに気づくこと.” だから例えば,幸福を求めて「幸せになるための10の方法」的な本を手に取るとするなら, それこそがその人を不幸にしている最大の要因だと思う. 日常の中の感動は何か.何に心が震えるか. その瞬間を,今度は自分の手で創れるように動けばいい. 小さくてもいい. 与えられるものではなく,与えることができるものを増やしていいけるといい.

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    個別性という面倒と向き合う

    私たち人間は二つの側面を持っています. 一つは「生物体としての人間」,そしてもう一つは「生命体としての人間」. 生物体としての人間は,万人共通の原理です. 一方で,その共通性をどのように生活過程に活かすかという ”個別性” については,一人として同じ人はいません. 例えば,生命を維持するのに食事が必要,というのは万人共通で, じゃあ何を食べたいかというのは,人それぞれである,というように. 介護はこの共通性と個別性,両方に焦点を当て展開されるべきものです. だけれども

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    コウモリ事件で見る私のICF

    「健康」を構成する要素って,体のこと,心のこと,色々ありますよね. 私は元気なんですけど,実は頭を抱えていたことがありました. それは,アパートに住み着いたコウモリの存在!! 夜になるとチューチューという鳴き声で寝れない! そしてなんといっても大量のフンのせいで換気する気が起きない!!! これはストレス!!! 彼らの存在が,私の心と体の「健康」を蝕んでいたんです. 人の健康状態って,いろんな側面から見ることができるよね!というようなことを,WHOも言っており その一

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