これが私の"松屋めし"

あまり趣味のいい話ではないのだが、私はお店の提供されている調味料をたくさんつかって(一応は良識の範囲で)料理を食べるのが好きだ。

たとえば、丸亀製麺では「天かす」と「ねぎ」と「しょうが」をむちゃくちゃたくさんかけて食べる。本来のうどんや汁の素朴な味わいはもはやなくなってしまうのだが、そのむちゃくちゃな味が好きでおいしいと感じてしまう。たくさんいれてしまうのは、貧乏性なのもあるかもしれないが、その味が好きだ。

その、行きついた果てが松屋で「牛めし」を食べる時である。これはたぶん、新宿のカラオケ館で夜勤をしていた時、夜勤明け早朝「松屋 新宿大ガード店」で編み出したわざだ。まず、「牛めし並み(430円)」を注文する。一緒についてくるお味噌汁をひとすすり。お肉とご飯を1口いただく。
ここからが私の"松屋めし"の始まりだ。
まず初めに牛めしの上にたっぷりの「紅しょうが」をのせる。そして次にその上から「フレンチドレッシング」をまんべんなくかける。ここで「フレンチドレッシング」?と臆してはいけない。まんべんなくかけよう。さらにその上から「焼き肉のタレ 甘口」をかける。そして最後に「七味唐辛子」を思うままに振りかける。これで完成だ。
きっとまったく味の想像も見た目の想像もできないかもしれない。しかし、今私には「あの匂いが」「あの見た目が」「あの味が」それぞれ、鼻・脳裏・口いっぱいに広がっている。うまい!お腹がすいた!親知らず抜歯後で自由にご飯が食べられないことが惜しい。あの味は無類である。

「私の"松屋めし"」を食べ進めていくと、味が濃いなと感じることがある。そういう時は、残っていたみそ汁をかけてしまおう。すべての味が調和され、やさしくほっとする味になる。ここまでくると、「犬のエサではないか」と言われてしまうかもしれない(犬には失礼だが)。確かに、食事マナーとしては褒められるべきものではないし、原作(牛めし)への敬意が足りていないかもしれない。それに対しては弁解の余地は何もない。
しかし、この「私の"松屋めし"」を食べている時私は、なんだが救われ満足する。なぜだかはわからない。松屋さんいつも本当にありがとうございます。

もし、あなたにも「私の〇〇めし」があるならぜひ教えてほしい。
いつかこっそりやってみたい。

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