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新しいことに挑戦するってヤッパリ良いな、と思った日。

数十年ぶりにアイススケートをした。
アイススケートに直接誘われた訳ではなかったが、成り行きで同級生の息子同士会わせるついでに滑ろう、となった。
そこはずっと“いつか行ってみたいな”と十年以上思っていたけれどもまだ行ったことがなかった冬季限定のアイススケート場。そこに新年早々「ついに」行ける事になって嬉しかったし、二十年ぶり以上滑ったことがなかったアイススケートに挑戦できたことも特別だった。
まだ滑れるのかな?大丈夫かな私?という気持ちを抱えながら、いざ!滑ってみると色々感じることがあった。
まず「バランスって大事」ということ。
日常生活の中でバランスを意識する事は無いけど、ちょっとバランス系のヨガのポーズを日々やって行こう...と誓いたくなった。
遥か昔の看護学生時代のリハビリテーションセンターでの実習を思い出すことがある。
そこで受け持たせて頂いた患者さんは40代後半の男性で脳梗塞後による重い片麻痺が残られた方だった。リハビリに付いてみて、如何に一歩足を出すのが大変か、普通に歩くのは様々な機能が成立して始めて可能になる、という事を学ばせていただいた。
「皆んな何気なく歩いてるけど、歩けるって凄い事なんだよね...」
と、言葉に刻み付けるみたいに口にされた時のことはたぶん今後も忘れられないと思う。

それでも普通に生活していると自分のバランス力について考えることもないし、その衰えを自覚することもない(今はまだ)。
それがアイススケートをしてみて、体幹の強さやバランス力のこと自分の肉体について思いが至った。
新しいことに挑戦するとき、

「これをするのに何か意味はあるのか?」
「いや、でもなんか危なくない?」
「面倒だししんどいよ...」

という声が内側から聴こえてくる。
でもそれをなるべくエイヤ!と越えてやってみることはとても大切なんだな、とアイススケート体験で実感した。
呑気に観ていた過去のフォギアの選手のことも如何に凄かったのかを思い知って帰宅後にYouTubeで調べてしまった。

全盛期の印象が強い有名フィギュア選手の方々はそれぞれ素晴らしい活動にチャレンジされ現役時代と遜色なく、なんなら時間の経過が加わってより深みのある輝き方をされていて見惚れてしまった。十代の天才フィギュア少女の頃からテレビで見知っていた浅田真央さんが美しい30代になられていて、なんだかとっても嬉しくなってしまった。若い頃にはなかった深さと厚みが立ち居振る舞いにはっきり見えて、そのたおやかな品性や品格は普段の生き様から生み出されるものだ。凛とした意志を感じさせる言葉、穏やかさと深みのある表情が彼女のこれまでの生き様を教えてくれる。歩んだ時間がこんなにも明確にその人の上に重なるものだと、自分もちゃんと意識しなくっちゃ...ちゃんと意思を持って挑戦していきたいな、としみじみ思った。
ダラダラしても良いし、時にはそんな冬眠している様な時間が必要なこともある。私も数年はそうだったとも思うが、この1、2年はなにかとても大切な時間な気がしてならない。
たぶん40代最後だからだろう。

元夫と色々渦中にあったころ、自分の40代はずっと“不倫”に纏わることに振り回されてるみたいで忸怩たる思いが根強くあった。
でもまだ私は40代に居るけれど、今はそこから卒業していて、次の全く違う何かを見定めて進む時期に入ったのだと思う。
メンターである恩師のO先生曰く「50代は40代よりずっと楽しかったわよ!」とのこと。
70代の今でも精力的に仕事やライフワークを続けられているO先生のその言葉はとても心強い。
50代に高く跳ぶために「よーい⭐︎スタート!」
と、助走を始めるのが“今”なのかも知れない。

常設リンクが有る街まで通おうかな...と
ちょっと考えている
眼鏡を気にしてずーっと
ヨチヨチペンギン歩きをしていた長男
「ボクの手を引いて滑ってくれるカノジョを将来探そう...」
日本語補習校で同じクラスの2人
13歳にして180センチのママ友の息子さん
(同じく日独ハーフ)と
それに迫るくらいになっている長男
めっちゃ大きくなってるなぁ!と実感した


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