高校に行っていなかった間の話
私は一年も経たないうちに現役で進学した高校を休学してしまいました。
(理由はまた他で)
寮に入っていた私は実家に帰ってきて、何もしない時間、体を休める時間という日々が過ぎていきました。時には家の仕事を手伝ったりしましたが、やれることは限られていたし、私には体力的に合いませんでした(笑)
何もせず、ただただ昼過ぎまで寝て、テレビを見て、お昼ご飯を作って食べ好きなことをするだけの日々。
これはこれで自分の精神の休息となっていたことは確かなことだった。
何もしない日々に少しだけ光が差したのは、
父親の部屋の片隅に置いてあった一台のカメラを見つけた事でした。
使ってもいいという事になり、撮り方を一通り教えてもらい
自分が歩いていける範囲で写真を撮り、近所の写真屋にフィルムを出しに行くというのが日常になった。
結構楽しくなっちゃって、完全に写真を撮ることが趣味になった。
父と写真を撮りにドライブにも行ったし、
自分の好きなものってこんなものだったんだなぁ~ってということに
気がつかされた期間で、編集をするのも好きになったし、表現できる媒体なんだという事にも気づいていたと思う。
そしてなによりも自分にぽっかり空いた穴を
写真を撮る事で埋めていたような感覚を
今でも思い出す。
そんな日々が半年とちょっとくらいが過ぎてから
新聞の広告か何かで親が見つけた通信制高校に見学に行くことになり、
何か月か後には入学を決めていました。
写真を撮るを止めずに写真部に入部し
その高校に入学したことで私の道はだいぶ開けていきました。
-続く-