“ブランディング”と“ほこほこズ”に出会って、夢を復活させた話(前編)
今年1月にSHElikesへ入会し、半年が経ちました。
入会当初は、何とか酷い現状を早く打破するために、スキルを身につけたいという一心でした。
いざやってみると上手く行かないことや、やっているうちに目指す場所が変わったこともあり、当初の目標地とは違う場所に私はいま立っています。
でも、この半年間を振り返ってみて不思議と悔しいという気持ちよりも、
「むしろこれで良かった」
と思うのです。
それは、ブランディングコースの課題に取り組み、5期 広報・PRコミュニティのサポート隊「ほこほこズ」の一員として活動をさせてもらえたからこそ、ここまで辿り着けたと確信しています。
この半年間はスキルや知識というよりも、「マインド」の部分をしっかり鍛えてきました。
その結果として、「なにもできない」とベットの隅でうずくまっていた1年前の私から、イラストを描いたり、文章を書いたり、「ブランディングのことを考えるのが楽しい」と思えるようにもなりました。
「マインドや気持ちは目に見えるものではないし、自分にしか分からないものですが、その存在って結構大きい」
これもこの半年間で実感してきたことです。
そこで、私自身の振り返りを兼ねて、「なにもできない」から「なんかこれならやれそう〜」という気持ちに変わるまでの経緯をこの記事に残しておきたいと思います。
「なにもできない」からのスタート
もともとはキャリアやビジネスに全く興味がなかった人間なので、そんな自分がSHElikesというキャリアスクールに入会したなんて未だに信じられません。
SHElikesとの出会いは2年ほど前、instagramの広告だったと記憶しています。私は現在もコールセンターで働いているのですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い出勤が制限されたり、出勤そのものができなくなった時期がありました。その際、「職場に行かなくていいこと」に安心している自分がいることに気づきました。
当時は管理者として働いていたので、年上の部下と上司の板挟みになり、何か問題が発生すれば自分を盾にする…そんな無茶な働き方をしていました。
だれにそう頼まれたわけでもありませんが、管理職とはそんなものだろうと諦めていました。
「やり甲斐もないのに、なんでこの職場で働いているんだろう?」
コールセンターに入社する前は、海のいきものに関連する仕事をしていました。専門学校で勉強し専門職として働いていくつもりでしたが、就職先では上手く行かず地元に帰ってきました。当時の私のスキルといえば、ロープの結び方といきものに少し詳しいくらいで、一般的と呼ばれるビジネスの世界で生きていけるようなものは何も持っていませんでした。
コールセンターに入ったのはたまたま時給が良かったからで、好きな仕事と生きるための仕事は両立できないと諦めた結果でした。
そして、昨年12月頃ようやくSHElikesへの入会を決意しました。
「環境や周りの人たちを呪いながら時間をかけて腐っていくような生き方は続けたくない。
会社や人に頼らずに、自分の力で生きていけるようになりたい」
その当時は仕事中も帰宅後も、頭が割れそうなくらいの頭痛、心臓なのか肋間神経なのかよく分からないけどとにかく痛かったり、目眩がしたり、肉体的にもそろそろ限界でした。
後のことを考えると怖くて休職できず、上司に相談して管理者を降りて勤務時間を調整することにしました。
WEB系のキャリアスクールはたくさんありますが、私の場合は自分の武器となるスキルを探すところからスタートだったので、入会後でもコースを好きに選んで受講できるSHElikesを選びました。
「なにもできない」ままではいられない、何かできるようになりたい
意気込んで入会したものの、グループコーチングでご一緒したシーメイトさんたちのように、「デザイナーになりたい」とか、「ライターになりたい」とか、そういった「やりたいこと」がなかったので入会当初から迷子でした。
それでも、グループコーチングやイベントでは何か言わないといけません。
やりたいことは分からなかったけれと、私には「やらなければいけないこと」はありました。それは、5年前に始めた動物専門イラストレーターとしての活動を復活させることです。昨年は心身ともに疲れ切って全く活動できていなかったので、どうにかしなければと悩んでいました。
そこで、入会当初は「やらなければいけないこと」を「やりたいこと」に偽装して、
「動物専門イラストレーターとしての活動を軌道に乗せるために、デザインとマーケティングを学びたい」
と言って、その場をしのいでいました。
広報・PRコミュニティとの出会い
「今日も大したSHE捗は書けないな…」
と途方にくれてTwitterのタイムラインを眺めていた頃、同時期に入会したシーメイト なつみさんが5期コミュニティプランナーになったというツイートを目にしました。
「広報・PRって、届けたい人に情報を届けるにはどうすればいいかを勉強できそう。それに、なつみさんのチームなら頑張りたい」
なつみさんのイラストのファンだったこともあり、そして優しい人柄にも惹かれて、私も5期広報・PRコミュニティのサポート隊「ほこほこズ」(以下「ほこほこズ」)の一員になりました。
「なにもできない」なんて言えない、本当にやりたいことって何だろう?
こうして、ほこほこズの一員になったものの、コミュニティの活動が始まった当初はかなり焦っていました。ここにきて周りと自分のレベルの違いを思い知ることになったからです。
「みんなそれぞれ特技があって、チャレンジ精神がある。みんなレベルが高い」
目を引くポップなデザインが上手だったり、続きが読みたくなるような素敵な文章が書けたり、広報や宣伝の知識や経験、周りとの交渉・調整力、とにかく「届くもの」を作ることができるシーメイトさんばかりです。
そして、みんな優しくて可愛い、まさに「ほこほこマインド」の持ち主でもあります。(ここ重要)
私にはそんな特技も経験もなかったので、せめて何か「やりたいこと」を早急に見つけないといけない!と思っていました。
そうだ、私はブランディングをやろう
「デザインができるようになればイラストを描くときにも役立つだろうし、販促で使うバナーなんかも自分で作れるから便利」
とは思いつつも全然気が進みませんでした。
それは、当時の私にとってデザインは「仕方がなくやらなければいけないこと」だったからだと思います。
SHElikesに入会して1ヶ月が経った頃、ブランディングコースに出会ってようやくエンジンがかかりました。自分が抱えていた思い通りにならないことや、苦しみ(=義憤)から、志や信念を導き出したとき、雷に打たれたような衝撃が…
「私はデザイナーになりたいわけじゃなくて、いきものや人の役に立ちたかったからSHElikesに入ったんだ」
直感的に、動物専門イラストレーターとしてできることが残っているかもしれないと思い、少しだけ希望が見えました。
「まだ分からないことは沢山あるけれど、ブランディングならやってみたい」
ブランディングコースには課題があり、講師からフィードバックをもらうことができます。私はこの課題として、1年間途絶えていた「動物専門イラストレーター」としての活動を復活させるためのリブランディングに取り組むことにことを決意しました。
地味に細々と、ほこほこズでの活動にもブランディング要素を取り入れてみる
私はデザインはできないので、ほこほこズではチャット盛り上げ隊やSNS宣伝隊としてイベントに参加していました。
どの制作物もレベルが高くて、イベントのバナー、ワークシート、ロゴ、Zoomの背景などどれも可愛いくて、それぞれに思い入れがあります。
今思えば「作ってくれたみんなの思いを無駄にできない!」という気持ちで動いていたなと思います。
「ほこほこズなら、ここの絵文字はこっち方がいいかな?」
「参加されるシーメイトさんの層を考えると、この語尾は変えた方が良さそう」
など、ものすごく細かいところでブランディングらしきことを考えていました。
(ほこほこズのみんなともブランディング目線でのお話をしておけば良かったなと、少し後悔…)
ほこほこズ全体の取り組みとは別だったのですが、個人のTwitterで、ものすごい地味な企画『ほこほこハイライト』をやっていました。
「ほこほこ」をシーメイトさんたちに浸透させたいという狙いで始めたものです。クスッと笑って、リラックスしてもらえたらいいな〜という願いも込めて。
ただ恥ずかしい失敗談を晒すのではなくて、事実に「ほこほこを織り込めるか」がポイントです。
この企画には意外な副産物もありました。それは、私自身も凹みすぎることなく、失敗を忘れずに次に活かすことができるところです。
どのくらい効果があったのかは未知数ですが…やってみて良かったと思っています。
カッコつけなくていい
「なんでこんなに言語化が下手くそなんだろう…」
ブランディングはまず自分自身と向き合い、そして、自分が両思いになりたい相手とも向き合うことになります。
この「向き合う」ということが楽しいことでもあり、精神的にも思考体力的にも結構ハードなことでもあります。
ブランディングコースの課題に取り組んでいると、パッと思い浮かんで決まることは稀で、1項目に2週間以上時間がかかった項目もあります。1度決まった項目も、進んでみて違和感を感じて戻ることもよくありました。
「言語化もう無理、限界」
と諦めそうになっていたときに、SHElikesのコピーライティングコースを受講しました。
こちらのコースでは「積極的解釈」という言葉が使われていたのですが、「これまで何となく使っていた言葉を意識的に丁寧に噛み砕く」コツを掴めたと感じています。
この工程をブランディングにも加えることで、立ち止まっていた自分を一歩前へ進めることができました。
言語化できないという原因は幾つかのパターンに分けられると思います。
私の場合は、格好良く書こうとしていたから言語化できていなかった時期がありました。課題のシートに書き込んでいた言葉を咀嚼してみると、イラストレーターらしく、それっぽく見せようとしてしまっていることに気づいて反省しました。
「ブランディングの目的はカッコよくするためじゃなくて、長く愛されるブランドを作るため。そのためには、他と同じではないということを認識してもらって、覚えてもらう必要がある」
ブランディングは自分のためでもあるけれど、自分のためだけじゃないと自覚できたのもこのときでした。
「これまで私を頼ってきてくれた動物や、お世話になった動物、死なせてしまった動物。
そして、過去の私自身のように、俯いて、世の中を呪いながらも自分も誰かの役に立ちたいと思っている人。
両思いになりたい彼・彼女たちのために、絶対に途中で投げ出したりなんかしたくない。
だれかにお願いされた訳じゃないけれど、私は私がそうやって生きていきたいからブランディングを、リブランディングをやる」
そう決意を新たにしたのが、3月10日のことです。
この際に、一度途中まで作っていたブランディングコースの課題を捨て、一から作り直すことにしました。
(後編へつづく)
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