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移住の体験リファレンス本

 田舎で暮らしたことがある。
 当時は『移住』という言葉にまだ馴染みがなく、少しくすぐったい気持ちになった。
 
 海が好きで、夏は海水浴、冬になると「海が見たい」なんて言って夕暮れの海を見に車をかっ飛ばしたものだ。
 子供の頃から海辺の町に住みたいと思っていた。海辺でバーを開きたいと思っていた。そう、トム・クルーズだ。
 
 海が大好きだった私は、なぜか山奥に移住した。
 人生って、わからないものだ。
 
 いろいろな縁が重なり、気づけば山奥、川の源流に程近い集落にいた。
 私たち家族の冒険が始まった。
 
 コハクさんは本の中でこう語っている。
 

妻とともに小さな子供2人を抱えての移住は、もともと田舎暮らしに憧れたり、自然が好きだったわけではない私たち家族にとって、チャレンジを遥かに超える大きな冒険となりました。〜中略〜自然は人に対して容赦なく、人間関係は複雑を極め、私が思い描いていた地方のイメージとは全く違う現実に戸惑いの連続だったのです。 そんな状況の中でも、一つひとつ根気よく積み上げていくことで、自然との接し方や地域の人たちとの絆ができ始めました。トトロの森で暮らした4年間は私の生涯で忘れ難い思い出となり、故郷のない私にとっては「第2のふるさと」とも呼べる大切な場所となりました。 

『移住の体験リファレンス』本條 コハク


 移住したのは、
 変わりたかったから。
 変えたかったから。
 
 このあたりの話は多岐に渡るので、順に描いていきたいと思う。
移住を経験したことで、私は大きく変わった。
 これからの生き方にも大きく影響を与えるに違いない。
 
 しかし移住前に想像していた生活との違いは、嬉しいものだけではなかった。特に驚いたのは、生活費の面だ。
 

 田舎はお金がかからない…と心の底から思っていた。
 その頃の私に教えてやりたい「そんなことないよ。めっちゃかかるよ」と。コハクさんが詳しくまとめてくれているので、もし、移住を検討している、と少しでも思っている人がいらっしゃったら、ご一読ください。

by Degu


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