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良い組織かどうかは「Slackのスタンプ」の使われ方でわかる?
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第56回は「良い組織かどうかはこれでわかる」です。
サマリー
ベイジ代表の枌谷さんのポストを題材に考える「良い組織」
Slackのスタンプの盛り上がりや、バリューの浸透もある
売上と年収だけに留まらない判断軸が個人ごとにありそう
それでは、本編の内容をお届けします。
Slackのスタンプから見える組織文化
柳澤:今回のテーマは「良い組織かどうかはこれでわかる」。
杉本:ちょうどベイジ代表の枌谷さんが、ぴったりな投稿をしてましたけれども。
枌谷さんが、「自分の会社の好きなところは、受注が決まるたびに派手なスタンプが飛び交うところ。お仕事をいただけることは特別なことで、ありがたいことである。それを成し遂げる営業担当には感謝しよう、と皆が思う会社であり続けたい」って書いてあって。
うちの会社の好きなところは、受注が決まるたびに派手なスタンプが飛び交うところ。お仕事をいただけることは特別なことで、ありがたいことである、それを成し遂げる営業担当には感謝しよう、と皆が思う会社であり続けたい。 pic.twitter.com/h3Dcz05apT
— sogitani / baigie inc. (@sogitani_baigie) October 2, 2024
杉本:営業の方が受注をした時のSlack投稿で、みんなが圧勝とかおめでとうみたいなスタンプがすごくたくさん出ているスクショも上げていただいてて。
この投稿を見て、本当にそうだなって思ったんですよ。Slackのスタンプ1つ、投稿1つで、今は良い組織かどうかわかるなって私思ってて。あとSlackの投稿って組織の文化がそのまま出るなって思うんですよ。
柳澤:はいはい、確かにね。
杉本:ほら、この枌谷さんのスクショを見てもらうと、すげえスタンプ多いじゃないですか。
一つはお祝いに対するコメントの数が多いっていうことと、あとSlackスタンプの種類がめっちゃ多い。普通はお祝いとか拍手とかもともとあるやつを使うけど、“祭り”っていうやつとか、“頑張った”とかもあるし。
あと、よくわからない関係のない絵の具の色みたいなやつとか、パイセンとかもう、めちゃめちゃみんな勝手にスタンプ作ってる感じ。
これ作るのも手間じゃないですか。手間っていうか、ちょっとしたことなんだけれども、それをみんながやって、些細なことをちゃんと盛り上げるためにやるとか。
たぶん仕事に余裕があるんですよね。余裕があるから、ご飯食べながらとか、仕事終わりにとか、そういった時にたぶん皆さん作っていると思うんです。環境が整ってるっていうことの表れだと思うので、Slackのスタンプってめちゃめちゃその会社を表すなと。
柳澤:スタンプも相当押されてるし、盛り上がってる感がリモートならではって感じしますよね。
杉本:リモートワーク推進の会社ってありますし、今でも続いてる会社もあるんですけれども、事務的な連絡だけでSlackを使ってる組織ってたぶん良くない組織だと思うんですよね。
日頃のプライベートな小ネタとか、しょうもないって思われるんじゃないかっていう質問をしてるとか、その会社が使ってるコミュニケーションツールに出ると思うんですよね。
柳澤:杉本さんってChatworkって使ったことあります?これだけスタンプ付くのってSlackだけじゃないですか。
杉本:ああ、そうかも。ちなみに私が関わっている会社は全部Slackですね。
柳澤:IT系はそうですよね。僕はSlackとChatworkが多いですね。Slackがだいたい6割、Chatwork3割。あとはGoogleチャットが1割ぐらい。
でもこのスタンプはSlackだけ。他のチャットツールだと決まったやつしか押されないんですけど、Slackだといろいろカスタマイズとかしやすくて。
あ、あともう1個Googleチャットと同じぐらいの割合で、LINE WORKSもあります。
杉本:ああ、LINE WORKSね。はいはい、ありますね、確かに。
柳澤:LINE WORKSってスタンプを押せましたっけ?
杉本:チャットの中では押せるけれども、でも種類とかいろいろできるんだっけ?今できないんじゃないかな。
柳澤:そうですよね。LINE WORKSのスタンプは簡易的なものはできるけどChatworkみたいな。
杉本:Slackが受け入れられているのって、こういうことができるからかなって思ってました。
柳澤:メルカリでもSlackの投稿は盛り上がっていましたよね。
杉本:そうですよね。めちゃめちゃスタンプ多かったですよね。
柳澤:「それオブそれ」ってスタンプよく見ませんでした?あとミッションとかバリューのスタンプとか。
杉本:ああそういえば、ミッションとバリューのスタンプありましたよね。Be A Pro、Go Bold、All For One、みんなそれぞれあるんだよね。
みんな何かあるとスタンプで。むしろ俺こんなスタンプ持ってますっていうか、使ってますみたいなのを、ワイワイやってましたよね。こんなスタンプあるんだみたいな発見があって。
語尾が「。」だとそっけない問題
柳澤:おもしろいのがあって、Slackのスタンプがダウンロードできるんですよ。これSmartHRさんが配布しているやつ。
杉本:SmartHRさんがやってるんですか、これ?
柳澤:そう。SmartHRさんが遊び心でこういうのをつくって配布してるんですよ。これすごくないですか?
杉本:いや素晴らしいですね。遊び心でやるSmartHRさんすごいですね。Slackで使えるんですか?
柳澤:ダウンロードして、Slackにアップロードすると使えますよ。
そういえば、最近よく見るのがSlackでやり取りする時のメッセージの語尾を「。」で終わらせると冷たく感じる問題ってよく聞きません?
杉本:わかる。そうだと思うのでいつも棒で伸ばしちゃう。お願いします。じゃなくて、お願いしますーっていう。
あと皆さんやりがちだと思うんですけどびっくりマークをつけちゃう。やたらテンション高い人になっちゃう、Slackの中では。
でも、それ良くないと思って、最近は気をつけてるんです。いつもテンション高そうに見えるんだけど、そんなことないので。伸ばすとかにしている。
柳澤:僕はびっくりマークか、人が両手でOKしているスタンプとか、あと土下座マークですましている時あります。
杉本:僕も土下座マークの頻度めっちゃ高いんですけど、いつもお願いしてる感じに見えたりする。絵文字って、我々の世代だとiモードの時代からずっと使ってたじゃないですか。
いろいろな国のやつを見て思ったんですけど、WhatsAppはテキストなんですよね。私たちって絵文字文化があるから、感情と一緒に何か伝えたいし。微妙な表現をしたい民族だと思うんですよね。
だから絵文字を使ってきたし、例えばLINEのスタンプではニュアンスを伝えたいじゃないですか。そういうのがあってLINEのスタンプって流行って。そういうことを大事にしている文化の人たちはそれがハマるんだけど。
意外とそういうことの意味がわからない、絵文字とかスタンプとかそういうのがわからない人たちはだいたいテキスト文化なので、LINEのスタンプとかめんどくさいと思って、WhatsAppやメッセンジャーを使うってよく言われてましたね。
でも私たちってSlackで文末を「。」で終わらせるとそっけない感じがするから、絵文字とかで補うじゃないですか。これは良き日本人の心であり、所作として残していきたいですね。
あと、良い組織かどうかはこれでわかるっていうものって、Slack以外にあったかなって聞きたいんですけど、どうですか。何かあります?
ミッション・ビジョン・バリューの浸透が大事
柳澤:メルカリにいた時に思ったのは、ミッションとかビジョンを宗教のように至る所で目にしたり話題に出るじゃないですか。ああいうのってすごく大切だなって思いました。
杉本:確かにね。みんなが口をつくたびにGo Boldとかスタンプでもやっていた。そもそも辞めた私もスラッと言えるみたいなね。
柳澤:僕が今まで勤めてた会社って、営業部だと売上についてはみんな言うんですよね。ただメルカリの時って、もちろん営業は売上目標に対してどれだけ達成しているのかみたいなことは当然出るんだけども、それと同じぐらいにミッションとか特にバリューが話題に出ましたよね。
“ここで働く意味”みたいなものが体に染み込んでたので、ああいう文化ってすごくいいなって思いましたね。
杉本:あと面白いのはそういう組織って新しい人が入ってもちゃんと浸透しますよね。みんなが使ってるから。それって珍しくないですか。メルカリレベルでバリューが浸透している会社ってないんじゃないかな?
柳澤:次に転職したスマニューは、メルカリほどじゃなかったけど、バリューを大切にしてましたね。逆に、僕がもといたキーエンス系列の会社は、そういうのは一応あったけど、話題には出ることはほぼなかった。
杉本:ああ、なるほどね。でもキーエンスって良い会社としていろいろ取り上げられたりするじゃないですか。客観的に見た時に、キーエンスって高収益・高利益体質ってすごく言われるけど、働いている人が感じる良いかどうかは別なのかな。
柳澤:そうですね。キーエンスは仕組みがすごいので、指定されたやり方通りやれば、これぐらいの確率で売れるっていうのが全部計算され尽くしてるので。それを考える人がまずすごいのと、それを高い精度で再現できる能力のある人をちゃんと採用できてるのもすごい。
杉本:なるほどね。良い組織っていう定義が曖昧だけど、メルカリみたいにバリューが明確に言えるっていうところもいいけど、キーエンスみたいな組織はそういうのはないかもしれないけれども、結果がでめっちゃ出てるじゃないですか。
投資家目線で見た時に良い組織ですよね。だって年収も高いし、結果も出てるし、まあ普通に良い組織じゃないですか。本当にこんなことを言ったら身も蓋もないけれども、決算と年収を見れば良い組織ってわかるんですかね。
柳澤:株主としての目線と、従業員としての目線ってまた違ってくるじゃないですか。例えば杉本さんと前に話した時の共通点として、外資と内資だと、内資の方が良いよねって話題が出た時あったじゃないですか。
僕たちは年収よりも事業をゼロから作り上げていくプロセスを楽しみたい。なので、僕の思考はメルカリとかスマニューみたいな会社の方が合ってるんですよ。
キーエンスは決められたことを決められた通りにやることが求められる。もちろん管理職に行けばそれを作るポジションに行けるんだけど、まあほとんどの人はそうはならない。僕らはどっちかといってスタートアップ思考じゃないかな。
杉本:まあそうでしょうね。スタートアップ思考が強いかな。
柳澤:とにかく稼ぎたいっていう人はキーエンスみたいな組織がすごく向いてると思いますし。
杉本:言葉選びが正しいかわからないですけど、私たちはわちゃわちゃした組織というか、お祭り感のあるところを良い組織と捉えてる雰囲気はあるかもしれないですね。
柳澤:そうそう。僕はこれから作るとか、まだ何もできてないみたいな。未開拓の組織が好き。完成された組織よりは、あれもないこれもないっていう状態。
杉本:そんな我々が考える良い組織は、わちゃわちゃしてにぎやかな表現がいろいろみんなで飛び交っている状態であるっていうのが、1つの答えだということで。いいですかね。
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Koichi Sugimoto / 世界を豊かにするザ法人営業
柳澤大介|新しい売れる仕組みを作る
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