斎藤知事に学んだ、「言い訳しない」姿勢の大切さ
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第68回は「兵庫県知事選を振り返ろう」です。
それでは、本編の内容をお届けします。
斎藤知事、勝つと思ってました?
柳澤:今回の40's Biz Talkのテーマは「兵庫県知事選を振り返ろう」です。選挙が終わって、斎藤さんが当選した後、またひともんちゃく起きてますね…。
杉本:ねえ、なんでなんですかね。揚げ足を取る人もいるんだろうな。だからまた騒ぎになる気がする。
柳澤:それにしても、このタイミングであのnoteを投稿しなくてもいいんじゃないかな、という気もしなくはないですけどね。杉本さんは斎藤さんが勝つと思ってました?
杉本:僕はなんとなく厳しいのかなって思ってたんですけど、SNSで「斎藤さん頑張れ!」みたいな感じがあったじゃないですか。とはいえ、SNSで頑張った人ってだいたい落ちてきていた。
柳澤:そうそう、石丸さんの時もそうでしたね。
杉本:SNSの頑張りって結局はね…っていう感じだったけど、ただ、今回の場合は、「本当に斎藤さんが悪かったんだっけ?」って、巷のSNS見てなそうな人たちも言ってた感じがあった。
SNSだけの盛り上がりじゃなさそうな感じ。SNSを使ってなさそうな60代70代のおばあさんたちが応援しているのを、テレビで見て。
あれ、もしかして今回は、SNSだけの盛り上がりじゃないのかなと思ったんです。これはひょっとすると、斎藤さんは悪くなくてっていう雰囲気が、まさに有権者の人たちに広がってるんじゃないかって感じた。だから私は稲村さんが負けて、斎藤さんが勝つ気がしていました。
柳澤:8月の都知事選で、石丸さんがネットですごい旋風を起こしてたじゃないですか。でも蓋を開けてみたら、小池百合子さんとの差がかなりあった。
その時に、ネットの盛り上がりと実態にかなり乖離があることに気づいたんですよね。投票に行く方ってご高齢の方が多いので、僕らが普段接しているネットメディアは見ていない方が多いんだろうなと。
兵庫県の知事選もテレビで報道されていた様に、相当差がついてて厳しいと思っていたんです。前回の都知事選の反省もあって、斎藤さんが勝つためには投票率が上がらない限りは難しいって言われてたんですよね。
だから、若者が投票に行かないと斎藤さんに勝ち目はない。前回と同じ投票率だったら稲村さんが勝つと。で、蓋を開けてみたら、期日前投票は前回よりだいぶ上回ってた。当日も投票率が高かったから、もしかしたら斎藤さんあるかなみたいな感じで。
“はめられた人”に優しい国民性
杉本:あと今回、斎藤さんに問題があったことの証拠が最後まで出なかったじゃないですか?さらに、斎藤さんが貶められているんじゃないかっていうのが、少し前から出回ってたと思うんです。
石丸さんや安野さんの時は、単純に人気で見られてたんだけど。
日本人の、特に高齢者にあると思うのが、悪者にはめられた系とか、そういう人たちに対するかわいそう、なんとかしてあげたい!っていうことに、高齢者ほどそれに反応して、逆に応援するんじゃないかって思ったんだよね。
今回それがあったから、あれもしかして?って思った。高齢者の方たちも、斎藤さんが悪い!ってならなかったじゃないですか。確かにテレビでは悪い感じのイメージを作っていたけど。
ここのところテレビも信頼できるのか?みたいなことは、徐々に広がってきてたし、最後まで証拠がなかった。そんなこともあって、高齢者の方々も、かばおう!とか応援しようっていう人が出んじゃないかと思っていて。
僕は全然専門家じゃないんでわかんないですけど、はめられたらかわいそう!っていう人たちの口コミ力って意外とバカにならないんじゃないかなと思うんですよね。
柳澤:斎藤さんは政策で勝負していたし、相手のことを絶対悪く言わなかったじゃないですか。自分は悪くないとか、問題のパソコンの中の話、立場上できなかったのかもしれないけど。そこに立花さんが上手く入ってきて。
「テレビ=正しい情報」とは思われていない
柳澤:テレビの偏光報道ってなんとなく知ってはいたけど、こんなにテレビとネットで報じられ方が違うんだっていうのには驚きでした
杉本:テレビは、「SNSは事実の裏取りとかもせずに流れていくところがあって、一方でテレビの場合はちゃんと裏取りを取った上で報道する。それが影響として弱まってきたというのは、我々も考えなきゃいけないですね」みたいなよくわからんこと言ってたんですけど。ミヤネ屋で。
裏取りとかをするって言ってたけど、本当にちゃんとしてますか?っていうのをみんなが疑ったわけじゃないですか?それを言えば言うほど逆にネットの人たちは息まくわけですよね。
「いやいや、お前ら裏取りとかなんとか言ってるけど、それがそもそも怪しいと思ってるんだよ、こっちは」っていう意見がもうネット上には溢れていて。
今回の一件で、さらにテレビが信用ならないっていう人が増えたと思いますよ。
柳澤:それは僕もすごくあって。すでにテレビ見なくなってきてたけど、より見なくなりましたね。
杉本:僕、政治の話の時には、なるべくテレビの情報を入れないで聞こうと思ってます。リテラシーとしてテレビの情報を入れちゃいけないって思ってて、ずっと。
実は私、法学部政治学科で、大学の時はずっと政治を勉強してきておりまして、官僚とかそっちの方の道に昔は進もうと思っていたんです。
メディアの力の脅威については、昔から懸念していたこともあって、あまりマスコミを信用しすぎちゃあかんなっていうのはあって。
それはネットもそうなんだけど。テレビの裏取りをもともと信用してないっていうのが、私個人としてはあって。だからなるべく聞かないようにしてるんです。特に政治は。
だから今回「あーあ」って思ったし、テレビでコメンテーターの人も斎藤さんのことをボロクソに言ってたじゃないですか。
柳澤:前明石市長とかね。で、謝ったりして。あれを見てて、前明石市長もテレビの情報を鵜呑みにしちゃってたってことですよね、あそこまで言っちゃってたってことは。
杉本:まあ正直今でもどっちが正しいかわからないですけど、鵜呑みにした結果、最後は全面謝罪みたいな感じで。
でまた面白かったのが、謝罪してたことに対して斎藤さんは笑顔でペコってしただけみたいなね。頭いいんだなって思いましたよ、斎藤さんの立ち振る舞いを見て。
言い訳しない姿勢が大事
柳澤:斎藤さんが当選した前後に、机をバンバン叩いてた市長がいたじゃないですか。
杉本:いたいた。あれがなかったら、もしかしたら負けてたかもしれないけど、神風吹きましたよね、斎藤さんにとっては。
柳澤:斎藤さんも、当選した後かな、「あのおじさん、良い人なんですよ」みたいなね。元県知事と市長の関係なんで、面識はあるわけですよ。
斎藤さんは「あ、そんなこと確かありましたね」って。あまり見てませんみたいな感じ。だけど「あの市長すごく良いおじさんなんですよ」ってニコニコして言ってて。
杉本:これめちゃめちゃ大事っすよね。我々が参考にするべきは、この政治の云々とかポジションとか、主義主張というよりも、40代のビジネスマンとしては、立ち振る舞いを見ちゃいますよね。
自分自身の反省でもあるんですけど、40代のビジネスパーソンで、一番大事な立ち振る舞いは何かって思った時に、「言い訳しない」っていうことなんだと、最近も常々感じまして。
言い訳しがちになっちゃうと思うんです。ベテランになればなるほど、俺はこう思ってた!っていう思いも強かったり。思いが強くなれば強くなるほど、言い訳したくなるし。
ただただ耐えてその事象を受け入れるってことが難しい。斎藤さんだって、自分はこう思ってたとか、言い返してやりたい気持ちもあるけど、笑顔で受け入れる、そういうこともありましたねってサラッと流す態度ってすごい大事だなって思うんだよね。
柳澤:ナポレオンの「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」っていう名言が沁みますね。本当に、両陣営から出てますからね。
杉本:味方なんだけど足引っ張るのはそういう人だったりする。ありますよね。
柳澤:斎藤さんが当選して、いよいよこれからだ!っていう時に余計なことやってくれたPR会社の社長も。いま大変なことになってるし。
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