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【体験談】歯の健康に気づくまで
初めてのnote投稿です。読みづらい箇所が多々あるかもしれません。
歯の健康への意識の変化について、幼少期~成人した現在まで追って書いています。
誰かの歯の健康を考えるきっかけの一つになれば幸いです。
初めての歯医者~浪人生時代
私の初めてのむし歯治療は、3歳のときだった。自分ではその時のことは覚えていないけれど、母曰く、先生もびっくりするくらい大きな口を開けてまったく泣くこともなく治療を受けたらしい。
小さい頃の私は、ファンタグレープとコーヒー牛乳とチョコレートが大好きだった。朝晩の歯磨きは欠かさないものの、小中学校の歯科検診のたびにむし歯があって、歯科医院に通っていた。当時は「歯医者はむし歯になったら行くところ」「むし歯になったらすぐ歯医者に行って治せば大丈夫」と思っていた。
高校生のときには、校内に地元名物のカフェオレの自販機があったもので、よく買って飲んでいた。冬になると、あったかいミルクセーキが自販機に追加されるので部活が終わって帰る前に買って駅まで飲みながら帰ったりしていた。
高校卒業後は浪人生活に入り、朝から晩まで予備校で勉強する日々を送った。浪人生活中は糖分とカフェイン摂取のため、カフェオレがお供だった。学校での歯科検診がなくなり、「今、絶対むし歯になってるだろうなあ」とは思いつつも歯医者に行く時間が惜しかった。
むし歯治療開始
むし歯治療開始 in 地元
浪人生活を終え大学へ進学し、大学生活にも慣れてきて、大学1年の夏休みにいい加減歯科医院に行った。
…むし歯が10本あった。
すべて歯と歯の間。幸い、神経を取らなければいけないほど進行している所はなかった。それでも神経ギリギリのだいぶ深くまで進行している箇所があり、そこは型を取って被せ物を作らなければいけなかったので、夏休み中にすべての治療は終わらなかった。紹介状を書いてもらい、下宿先の新潟で治療を続けることになった。
むし歯治療の続き in 新潟
むし歯治療の続きをするため、下宿先近くの歯医者へ行った。レントゲンを撮って全体を診てもらって、先生と歯科衛生士は「20代前半でこれはちょっとひどい状態だぞ、今食い止めないと」という感じだった。そこから、食生活や歯磨きはどうしているかについて詳しい聞き取りが行われ、指導が行われた。
それまで、歯磨きは朝と晩に固定してするものという意識だった。でも歯の脱灰と再石灰化の話とか、一度むし歯になった箇所のむし歯リスクの高さとか、すべて教えてもらった。その日から以下のことを習慣化する生活がスタートした。
歯の健康のための習慣づけ
1日の食事の回数(砂糖を含む飲み物を飲んだ時も)を3回以内にする
食後(砂糖を含む飲み物を飲んだ時も)に歯磨きをする
私はカフェオレが大好きなのだが、その回数を減らす
飲み物は基本、水かお茶にする
夜の歯磨きのときだけでもいいのでデンタルフロスを使う
夜寝る前にフッ素洗口をする
すべてのむし歯治療を終えた後は、3か月に一回定期健診に行き、歯の清掃とフッ素塗布をしてもらう
(ここで挙げたものは、あくまで私の歯の状態におけるものなので、ぜひ歯科医院に定期健診に行って診断してもらってください。)
歯の脱灰と再石灰化についてなどは、下のサイトが大変参考になります。
習慣づけの難しさーカフェオレから離れる
上で書いたことのうち、ある程度のレベルの習慣づけに大学3年になった最近までかかったものがある。それは3つ目のカフェオレを飲む回数を減らすだ。
私は小さい頃からコーヒー牛乳や、中高生になってからはカフェオレが大好きなのだ。歯科衛生士にも、「カフェオレを飲む回数、どうですか?(減らせてますか?)」と名指しで聞かれるほどである。
最初は私がカフェオレ断ちはできなさそうということで「カフェオレを飲んだら歯磨きをする」としていたのだが、その後の定期健診でむし歯が見つかる。
次に「カフェオレは食事のときに合わせて飲むことで、食事の回数を3回以内に抑える」ことにし、数回の定期健診を挟むうち、だんだん、カフェオレを一日一杯くらいで抑えられるようになってきていた。しかしそれでもまた今年の夏ごろむし歯になった。
ここで、「このままだと、他の習慣づけができていてもむし歯になってしまう。カフェオレを日常的に飲むのやめよう」になった。歯科衛生士はもっと柔らかめに伝えてくれたが、カフェオレ禁止令だった。というか自分が気づくのが遅かった。歯の健康への意識がまだまだ低かった。
最初にカフェオレを飲む回数を意識し始めてから2年ほど経って、やっとカフェオレを飲む回数を月に数えるほどまで減らすことができるようになった。(余談だがブラックコーヒーもアイスなら飲めるようになった)
新潟県の歯の健康
ここで、私がわざわざ「新潟」と地名を出して書いてきたのには理由がある。
新潟県の12歳児1人平均むし歯数
12歳児1人平均むし歯数
・5.03本(1980年) → 0.46本(2015年)と1/10に
(WHOの定める目標値1本を平成18年に達成!)
・むし歯の全くない児童の割合は80.1%達しました
・16年連続日本一むし歯が少ない県となっている
https://www.ha-niigata.jp/local/child.html
新潟県の歯科保健の歴史についてはこちらを見てみてください。
もちろん、新潟以外のすべての地域の意識が低いと言いたいのではない。私は地元と新潟以外の歯の健康への取組についてすべて理解しているわけではないからだ。でも、少なくとも私が生まれ育った地域や、(時代もあったのかもしれないが)小さい頃に通っていた歯科医院はここまでの意識の高さではなかった。
私が今通っている歯科医院には、小さな子どももたくさん見かける。多分ほとんどがむし歯予防のための定期健診で来ているのだと思うが、歯科医院の壁に貼られた、かわいいイラストで歯の健康を啓蒙するポスターを見ながら、「チョコレートは美味しいけれど特別な時にしようね」「このお菓子ならむし歯にならないんだって」などと親が声掛けしているのを見ると、こうして小さい頃から習慣づけることの大切さが身に沁みる。
地元で感じる意識の差
私は歯科医院で教えてもらったことに加え、大学の教養科目で歯の健康に関する講義も履修して、歯への理解度はだいぶ高くなったんじゃないかと思う。今や地元に帰省するときにもフッ素洗口液とデンタルフロスを持っていき、寝る前に洗面所を占領しながら歯磨きをしているわけだが、周囲の歯への意識とは差があると感じる。
家族には今まで書いてきたようなことをすべて話してあるのだが、「へーそうなんだー」くらいで今も朝晩の歯磨きオンリーであるし、友達に会ったときに、「(高校時代に浴びるように飲んでいた)カフェオレ飲むの控えるようになったんだー」なんて話から歯の健康の話になると、「そこまでやるの?すごいね?」といった感じで驚かれることが多い。
最後に 初めてのnote投稿を決めた理由
最初にも少し触れているが、最後にまとめも兼ねて、もう少し詳しく私の思いを書きたいと思う。
誰かの歯の健康を考えるきっかけになれば
ここまで書いてきて、私は新潟でむし歯治療をしたことが転機であり、地元で最後までむし歯治療をしていたらここまで気を付けるようにはならなかったと思う。でも、それじゃあダメだ。
近年、特にコロナ禍に、マスクで口元が隠れるからと歯列矯正をする人が増えたことに伴って、世間的に歯の健康への関心も高まってきていることは感じる。でも、実際周囲では歯磨きの際にフロスを使っている人はまだまだ少数で、歯の健康や口内環境の悪さが全身に及ぼす影響などもまだまだ知らない人が多いとも感じる。
私はまったく歯の分野の専門家を目指しているわけでも、関連した職に就こうとしているわけでもない。それでも自分自身の体験や、大学での講義をを通して、もっと多くの人に歯の健康の大切さに気付いてほしい、それを考えるきっかけがもっと生活の中に増えればいいなと思っていた。
今回noteに綴った経験や思いが、どこかの誰かの歯の健康を考えるきっかけの一つになれたら光栄です。