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まるこからのお手紙③

まるこが4月に旅立ってから、少しづつ母の具合が悪くなり、5月、6月、7月の頭まで家で介護の生活をしておりました。
2度、緊急入院をして、2度目に帰ってきた7月から自力では動けない状態でした。
緩和ケアも考えましたが母の希望通りに家で最期を迎える事に決めて訪問看護、訪問医療、入浴介護と毎日目の話せない日が続きました。
もし、この時に通院が必要な猫達がいたら、精神的にもたず、私が倒れていたかも知れません。

そんな母も7月に旅立ち、少し気持ちが落ち着き始めた頃にまるこのセッションを頼みました。

聞きたいこと伝えたい事をひとつずつ。

聞きたいこと

まるこ、もっと早くお話をしたかったけど、まるこも知ってると思うけれどまるこが虹の橋を渡ってからおばあちゃんの具合が急に悪くなりだして、ママは忙しくなりました。
そして今月の9日に天国へ行ってしまいました。

いま、まるこはネロとおばあちゃんに会えていますか?どうしていますか?
楽しく暮らせていますか?



伝えたいこと

まること暮らして16年間。
おばあちゃんのお家に引っ越してからは、まるこはおばあちゃんのお世話係でよく頑張ってくれましたね。
おばあちゃんはまるこがお膝に乗ってきてくれるのが日課で、しんどい時もまるこのおかげで頑張れたのだと思います。


16年間、みんなを癒してくれてありがとう。
可愛いまるこ、ママの自慢です。
みんな居なくなって、いまはママと〇〇ちゃん(うちに下宿してる姪子)の2人になってしまったけど、元気に暮らすからまるこも元気でいてね。
ネロとおばあちゃんにもよろしくね。


以下、まるこからの返信です。

ママ、おばあちゃんのことは任せて。何も心配しなくていいからね。
ママには言ってなかったけど、ぼくが先にお空に行っておばあちゃんを待ってるねって、約束してたんだ。
おばあちゃんはちょっと怖がりだから。

それにね、ママが納得できるまで、おばあちゃんに付いててあげられる時間が必要だったんだよ。
だからぼくが先にお空に行ったの。

ママはいつも自分のことは後回しにして、ぼくたち家族のことばかり優先させてきてたよね。
そうしなくても大丈夫だってこと(ミルコさんがやらなくても大丈夫なこと)までも
なんでも自分ひとりでなんとかしようとしてた。
それを全部やらなきゃ気がすまないのもママなんだけど、今はもうゆっくりできるよね?
ぼくもネロもおばあちゃんも、ママがゆっくりと自分の人生と生き方を振り返ってみることを願っているよ。
きっともっともっとやりたいこと、やりたかったことが見つかるはずだよ。


(体のある私たちが1つ屋根の下で一緒に暮らしているというイメージともまた違うようですが
おばあちゃんとまるこくんは一緒にいるような印象です。ネロくんが一緒にいるという印象はちょっと薄いように感じたのですが
先に旅立ったことにも関係しているのかもしれません)


そしてね、ママ。
悲しいときや寂しいときは、しっかりと泣かなくちゃいけないよ。
ママが悲しんだり、寂しがったりしても、ぼくたちは苦しんだりしないから安心して泣いていいんだよ。
〇〇ちゃんだってママがそうやって自分の本当の気持ちを出してくれた方がホッとするはずだよ。
全部をママひとりで抱える必要はないんだ。

愉しいことも嬉しいことも分かち合ったらいいし
悲しいことも寂しさも誰かと分かち合っていいんだ。
ママならわかるでしょ?
(抱えた想いを)分けて欲しいから、ママはみんなの分までがんばってきたんだよね?
だからママも分けてあげて。誰かに寄りかかったり、頼ったりするのは悪いことじゃないし
弱さでもないよ。

ママはいつでも誰かに頼りにされてきたから、頼ったりすることが苦手かも知れないけれど
頼られるのは嬉しいことでもあるってわかってるでしょ?
今度は誰かにその喜びを与えてあげるんだ、そう思えばできそうでしょ?

ママ、ぼくたちきっとまたいつか逢えるはずだよ。
その時には、ぼくがママのお膝に乗せてもらったり、ママがぼくに甘えたりするのも悪くないよね。

ママ、〇〇ちゃんのこともよろしくね。
そう言うと、また〇〇ちゃんを子ども扱いしたくなっちゃうかも知れないけど
仲のいい友達同士みたいにママの気持ちを〇〇ちゃんに話してあげてね。

ママ、また逢えるのを愉しみにしているからね。


☆ ☆ ☆


このお手紙を読んで、ホッとしたと同時にやっぱり泣きました。
まるこが母の為に少し早く虹の橋を渡る事になったんだ、、
そして、やっぱり順番を決めてたんだ、、と確信しました。
まるこは腎不全でしたが薬も効いて元気にしていたのに、急に悪くなり、あれよあれよという間に動けなくなりました。
あっという間に後ろ足に力が入らなくなり、歩くのが困難になった時、買い物から帰ってきたら仏間に居てて仏壇を見ながら座ってた事がありました。
動けないのにどうやって行ったのか不思議でしたが、思えばその時にネロとご先祖さまと虹の橋を渡る日の相談をしてたのかも知れません。
それから間もなくまるこはネロの元へ旅立ちました。


他の人からは、この家は次から次へと亡くなって、なんて不幸なんだろう…
と、思われてるかもしれませんが、私にとってはこの期間でこの順番だったからこそ、どの子にも、そして母にもあるだけの時間を費やせて精一杯お世話できたんだと思います。

そして、私のこれからの事。
まるこの言う通り、私の中では家族優先の生活が当たり前というか、いつもどこにいても早く家に帰るようにしてました。
会社の帰りに寄りたい所があっても我慢することもありました。
父もいないし、兄弟も他府県だし、母が頼れるのは私だけだから何でも出来なければいけない、私がやってあげないと、、って思って無理してた事も確かです。
それをまるこもネロもちゃんと分かってくれてた。
もしかしたら2匹ともそんな私にイライラしてたかもしれませんね(笑)
これからは自分時間を大切にしたいと思います。
もう早く帰る必要もないし、いつでも2匹と両親が傍に居ると分かったので、私が楽しく生活する事をきっとみんな望んでくれてると思います。

こうやって動物と話が出来たことで、死ぬことは怖い事、って思わなくなりました。
いつかはまた会える。
しばしのお別れ。
またネロとかくれんぼをしたり、まるこを膝に乗せてまったりしている母の横に座れる日が来ると思えば寂しくないし、怖くないし、楽しみです😁
その日が来るまで楽しく暮らそうと思います。

長文、読んでくださりありがとうございました。



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