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NISSAN-ADバンは11月迄の・・・・・で思いやられる日産の将来

すでにニュースネタにもなっている通り日産車体の湘南工場で細々と生産されていたニッサンADバンNV150がとうとう今年生産終了に。それもコレもホンダとの経営統合を前に社内合理化を進めることが前提条件であるとされる。
何よりもホンダ側にも競合する大衆車ベースのライトバン(パートナー・フィットシャトル)が存在していたのが、昨今ラインナップには見当たらないところを見るとこのマーケットには見切りをつけているのかも。

一方、ADバンはランサーカーゴの後継車として、あるいは一時期のファミリアバンとしてOEM供給されていたこともある元売れ筋定番商品。それがだんだんライバルも淘汰されてゆき今やトヨタのプロボックス(ファミリアバン)が唯一生き残りと言っていい存在だ。

そもそも、このADバンはふた昔も前にスタート間もないゴーン体制のもとでサニーの後継の重責を担うべく登場したティーダ・シリーズのワゴンボディとして(最終型)ウィングロードのブランドでデビューしたもの。その4ナンバー商用車版が現行のA.D.バンだった。マーチなきあとは日産ガソリン登録車(5ナンバー)の中で最廉価版でもあった。

コレで、湘南工場を流れる車種は旧名バネット=NV200のみと言うことに。

ことほど左様に日産車のラインナップも少なからずコレから淘汰されそうな勢いだ。筆頭に思い浮かぶのは栃木工場。もともとセドリック・グロリアという高価格車を生産し、GT-Rや近年のZもココから生み出された。が、フーガもシーマも今やライン上にはなく、スカイライン、GTーR、Zの台数を合計しても大した数にはなるまい。つまりインフィニティ・ブランドは別として国内の売り上げにはさほど影響がない工場なのだ。おまけに近隣にはホンダの生産拠点もある。
工場として存続できても、日産ブランドの車がラインを流れるかどうかはわからない。ホンダにはない車種なので、そうそう無碍には扱われることもないかもしれない。しかしコストと利益とのバランスを考えると合理化の対象に挙げられることは容易に想像がつく。

日産の象徴的な存在とも言えるGT-R、モデル末期に差し掛かって久しく、いつ消滅してもおかしくはないだけにスカイライン共々廃盤もやむなしか。他方フェアレディZも立ち位置は同じ。後継モデルの開発が仮にあったとしてもストップがかかるだろう事は十分考えられる。
この二枚看板を失ってしまった後の日産には何が残るのか?過去の栄光と座間の膨大なコレクションだけが実質的な遺産として残るだけなのだろうか?

電気自動車にも逆風が吹き始めた昨今、次代を担うNISSANの看板車種は何になるのだろう?(そりゃあ、価格のこなれたシルビア復活<ノッチバック版プレリュード、&ガソリンMT後輪駆動> でしょう?)日産社員でなくともヤキモキさせられる日々が続きそうだ。

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