きょうのラジオ番組=J-WAVE ブリヂストンdrive to the futureを数倍楽しく聞く処方箋
正月初日の放送はピストン西澤が土屋圭一をゲストに二人の新春放談
ではなくて、実質昭和クルマ語り
午後19時オンエアの番組を聞く前にちょっと予習、というか注釈を加えておきます。東京エリア以外の方もradikoのエリア・フリー機能でお金払ってでもぜひ聞いてみてください。ここまでディープな番組、ちょっと他にはないです
・アメリカの中古車輸入25年規制=安全基準を満たしていない中古車の輸入は禁止する!ただし25年以上経過したものは仕方ないから除外して輸入してもいいよ〜という北米当局の勝手な規制。25年前といえばすでに昭和から平成初頭の名だたる名車が市場に出回った時期。今この時代のレア中古車が相次ぎ右ハンドルのままで国外に流出。お陰で球不足の日本国内では価格高騰の要因に
・1989年にマツダが新チャンネル=ユーノス店の旗揚げに目玉商品として用意したのが世界的にも絶滅寸前だった二人乗り、オープンスポーツカー。しかも思いのほか安価。人気が出過ぎで納車まで半年待ちの異常現象に。98年にモデル・チェンジしたNBも基本構造は一緒で、ボディ剛性強化やコストダウン、ワイドバリエーション化を図った2世代目。ユーノス店は店じまいしておりマツダブランドに変更。というか世界統一のバッジがつく
SA=初代サバンナRXー7、石油ショックかで全く売れなくなったロータリーエンジン社の起死回生商品。ひたすら性能重視とデザインを優先させたマーケティングの盲点をつくヒット商品。中身は二代目カペラに手を加えた4人乗りクーペ。
FC=RXー7として二代目、広島ポルシェのあだ名を持ち、当時のフロントエンジンポルシェ924に似ていると評判だった。カーブ°グラスを持つ大きなハッチバックがそのあだ名の所以かも。
FD=RXー7としては最終モデル。コストをかけ、イメージをガラリと変えた最終兵器。ユーノスに続くアンフィニ販売店の専売車種となった。2ドアロータリーの歴史はここにピリオドを打つ。
・ワンダーシビック=3代目シビックにして世間をアッと言わせた変貌ぶりはサッチモの歌うWHAT a wonderful worldがCMに起用されたので原題のワンダーが愛称となる。シリーズに追加されたツインカム16バルブエンジンのSiが大人気に、当時のライバルにはハチロクの名があったのだ。
・GX-5日産サニー二代目B110系の最強モデルで5速マニュアルギアのトップが直結=ギア比1,000というマニアックなモデル。ライバルカローラを上回る80馬力はツーリングカー・レースの常勝でもあり、レビン・トレノの出現をそくしんしたのかも?
・久米社長=カリスマ的リーダー本田宗一郎の跡の次を継ぐ二代目社長。氏の在任中にホンダF1は世界王者の地位に。本社ビルも青山にいてん、ワンダーシビックの登場ともタイミング的に一致する。
・川本社長時代=バブル絶頂期にHONDA社長に就任、でもバブル崩壊でF1撤退を決断するなど厳しい局面に、本当はNSXやホンダジェットの生みの親でもある。オデッセイの成功でV字回復を果たした功労者。
・JTCC=ヨーロッパで大人気の市販車ベースツーリングカー選手権を日本に導入したもの。年産5000台以上の4人乗りセダンによるレースで4ドアのプリメーラやシビックフェリオ、コロナ、マツダランティスも参戦した。時すでにバブル崩壊後。F1人気には遠く及ばず・・・
・type-R ホンダNSXに追加された最強版type-Rの名跡を大衆車にも広く頒布。人気ブランドとしての地位を獲得。現行シビックでガソリン版最終モデルとなるのか?
・EF9=シビック4代目(グランド・シビック)はワンダー・シビック(3代目)の質的向上を図った充実作で足回りには4輪ダブル・ウィッシュボーンというF1並の贅沢な装備も。タイプRはこの次の世代から追加される。
・WRC =世界ラリー選手権を日本メーカーがこぞって宣伝広報の舞台に活用。日産、三菱、トヨタ、スバルがAudi、ランチァ、プジョーを凌ぎ王者の座につく。
・エヴォリューション1〜10、三菱ランサーでwrcを戦うために生産された人気モデル。ランサーもエヴォも現行モデルに存在はない。(涙)
・ミラージュカップ=欧州の人気コンテンツだったワンメイクレースを日本で導入。同じ車種同士で競いドライバーのスキルを競う力試し。ロードスターの4時間耐久もワンメイクレースの老舗
・歴代STIバージョン=スバル・インプレッサWRXに加えられたWRC対応車。ランサー・エヴォと鎬を削るのは両メーカーが大戦当時三菱重工と中島飛行機だった血筋がそうさせた?
・空気密度=気温が下がると、同じ体積内にある酸素分子の量が増えるので同一時間内に多くのガソリン分子を燃焼させることができ、馬力が向上する。空気抵抗の増大よりもこちらの方がメリット有りと判断された。
・27=初代カローラレビン(スピリンター・トレノ)はセリカGTのツインカムエンジンを押し込んだ強力板
・MR2=日本で最初のミッドシップ・スポーツカー。チューニング、上手な操縦が難しく愛用者が限られた存在。重く、うるさく、荷物も積めなかった。デートにも不向きなストイックなマニア向け
・NSX=TNトラック以来ミッドシップ得意のホンダの総アルミボディ・スポーツカー、セナも開発にアドバイスした名車。注文から納車までに2年待たされた
・MA70=セリカ・リフトバックRA25系の遠い子孫。初代はミニ・マスタングとして70年代の伝説的な名車に。レースでターボを積んだ初期のトヨタ車だった。セリカ40系はやがて6気筒を追加してスープラとして独立。70系はソアラと同様足回りにコストをかけ、タルガトップも追加された。
・80系スープラ=スポーツ色を濃厚にした4人のりスープラ最終モデル、トヨタを代表するスーパー・スポーツに。デザインは歴代随一の丸っこさ。角形ランプを採用しない最初のスープラでもあった。
・86=今も人気の後輪駆動カローラ、スプリンターの2・3ドア版。AE85には1500ccの安価なエンジンが積まれ、86には4A–G16バルブツインカムが搭載された80年代からの超人気者。
・61=スターレットとしては2代目の後輪駆動最終モデル。かっとびのキャッチフレーズは排気ガス規制の激化で元気を無くしていたスポーティー路線に喝を入れるためのもの
・S13シルビア=後輪の足回りを初めてマルチリンク化した降臨駆動の人気モデル。・180SXは3ドアハッチバックの兄弟車でシルビアが3ナンバー化してからも継続生産された
・R32=16年ぶり復活した日産の金看板。生産終了から四半世紀が経ち、北米などに流出が問題になっている。
・R33GT–R=3ナンバー大型化したボディに旧型と同じスペックのエンジンで人気がなかった。ボディ剛性は向上しており・・・
・R34=直列6気筒GT–Rの最終モデル。基本は33型でもダイエットしてスリムに
・高橋国光=昭和の2輪国際ライダーから4輪に転向、元はホンダワークスだったのを日産が懇願して移籍。R32や、NSXを駆るのはそうした縁からか・・・・
令和の自動車ファンにはこれでも難しいでしょうか?
でも、これ以上諄いと嫌われそうなので、適当に検索して調べてみてください
解説不要で番組を理解できたあなたは
来週からも絶対に聴き逃せないはずです・・・・・
J-WAVEラジオ、東京で81・3 MHz、日曜日午後7時から放送中。
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