見出し画像

Rが蘇るまでのスカイライン・・・・

老舗の変節点

日産の歴史的な名車  GT-R。
今回のオートサロンでは電気モーターにコンバートされたBNR32が登場し賛否両論!!!その伝統と威光を保ちつつ、名声を未来までキャリーオーバーすることができるでしょうか?

設計者が登山中に見た稜線から命名されたスカイラインの歴史は60年以上、ですが実は何度かの転換期がありました。最初の変節点は初代2000GT(S54)の追加。そしてレースに勝つことを第一目的とした最初のGT-Rが伝説を生んだ後,シンボル的な存在のGT-Rは一旦途絶えます。

Rが途絶えたジャパン、ニューマン、7thの頃のスカイラインはどうだったか?

あれほど売れまくったケンメリ世代から替わったジャパン(210系;5th)の最大の武器はターボ・チャージャーでした。確かに高性能車にとって厳しい時代だったことも事実。2度のオイルショックを迎え、ディーゼルエンジン搭載のGTを用意せざるを得ませんでした。
が、6気筒ツインカム復活を望む声は絶えなかったらしく、R30系=ニューマン・スカイラインでは既存の頑丈な4気筒をツインカム化して「RS」のバッジを冠します。GT-Rと同じ赤白のバッジ、でもGT-Rの名前を冠することは許されませんでした。ツインカム4バルブにターボ・インタークーラーまで追加してFRスカイラインの中でも歴代最強となります。でも、GT-Rの復活までには、さらにもう一世代待たなければなりませんでした。

5ナンバー枠いっぱいまで成長したスカイラインとローレルの間にはこれと言った違いも見当たらず、スポーティー・セダンからは縁遠くなりかけた頃、88年に登場したR32=8代目は大幅にサイズダウンして再び、大きな変節点となります。

新世代のGT-Rは待望の6気筒4バルブ、ツインカムエンジンにインタークーラー・ターボでブーストされた280PS、四輪駆動のアテーサ・システムを奢られてツーリングカー・レース必勝のマシンとなり、再び人気が沸騰します。

二度のモデル・チェンジを経てのち10代目;R34で直列6気筒時代は終わります。当時は新任のカルロス・ゴーンが日産の船頭役を担っていました。スカイラインの暖簾も一時廃止が検討されGT-Rも再び空席の時代ができました。が、ゴーン改革の旗手としてGT-Rが復活、分家・独立してスカイラインは新たな局面を迎えます。

さて、登場10年以上を経た現行GT-Rとスカイライン、これからどこに向かうのか?
注目の400Rが次世代ではどのように形を変えてくるのか?期待は高まります。あるいはこれがRの暖簾を受け継ぐ存在なのか??

船頭が交代した後の日産も大きな変節点に差し掛かっていますが、スカイラインの今後の処遇も気になるところです。

ホンダの経営陣が温度をとるようになったら、この日産を代表選手的なブランドは存続が許されるのか?GT選手権ではタイプRのライバルたり得るのか??
もう直ぐ生産終了が見えてきた現行R35の行く末にはどんな未来が待ち受けているのか?

そして本家たるスカイラインのブランドは存続できるのか?
経営統合協議の行方とともにとっても気になるところです。

いいなと思ったら応援しよう!