シティポップがイチバン似合う車はどれだ?
昨日7日は松原みきの命日でした
真夜中のドアが何故か今頃ブレイクして注目を浴びているシティポップ・・・
明確な定義こそないものの70年代後半のニューミュージックから派生した歌謡曲の一ジャンル。山下達郎も杏里もこの時期に世に知られる存在となり、竹内まりやのプラスティック・ラブも、まさにこうした潮流から生み出された
ではシティポップが最も似合う車は?
まずはそのシティポップの定義から始めよう
真夜中のドアは79年11月のリリース
シュガーベイブをはじめ吉田美奈子、RAJIE(ラジ、 相馬 淳子)大瀧詠一らが頭角を現した時期もこの辺り。
排気ガス53年規制が一段落して自動車各メーカーが馬力競争に明け暮れるまでの束の間の時期でもある。
文化としてはスーパーカーブームの真っただ中にあり、リトラクタブルライトが重用され始めるのもこのころから・・・・
デート・カーと称されるようになるスペシャルティ・カーやハイソ・カーの嚆矢、ソアラのデビューもこの時期だ。
ポパイに代表されるカタログ雑誌が台頭し、アンノン族からJJガールへ、サーファールックとハマトラが共存した時代でもある。
デザイン的にはゴルフ初代が巻き起こした折り紙細工と言われる直線基調が新しいトレンドとして大流行。ブルーバードやランサー、カローラやローレル、セドリックに至るまでこの時代に軒並み趣旨換えするものが多かった。
結論を急ごう・・・・
それまでにない新鮮な感覚を味わうことができ、のちの流行にも大きな影響を与えた存在
それは・・・・
初代ゴルフのカブリオレだ。
先代の偉大なビートルが本学での生産を終え、1303ベースだったカブリオレもベースモデルがゴルフに変更される
ただ、今までのカブリオレにない特色として、ビルトイン・ロールバーを装備していた。
転倒時の乗員保護やアクセサリー類の取り付けマウントとしても機能し、カブリオレ、オープンスポーツの新しいフォーマットを作り上げたのだ。
我が日本でもシティカブリオレという傍流を生み出し、当時のニュース・ネタにもなったりした。その斬新で完成されたデザインは今見ても旧さを感じさせることない。
しかし残念ながらゴルフは輸入車
音楽で言えば洋楽=ポップスなのである。
我らが日本車でこれを圧倒できる存在はないのか?
一大ブームを巻き起こしたソアラは確かに時代の寵児となった、がシルビアほどのカジュアルさはなく当初は若者に縁のない車と思われた。
当時まだ乗用車を生産していたいすゞからジウジアーロデザインの美しいクーペが、ほぼショーモデルそのままの形で市販化された。
デザインは海外製、しかし土台となったエンジン、足回りはいすゞジェミニそのものだった。厳密にいうならばジェミニはGMグループのオペル・カデットを国産化したTカー一族なので、純国産はエンジンのみとも言える。しかし生産されたのは日本国内で、販売も国内が中心。つまり日本人で若い女性歌手なのだ。
ジェミニはやがていすゞ内製の独自シャーシを纏い、やがて消滅する。
今はなきいすゞの乗用車という点から見ても、シティポップスらしさが充満しているのがやはり
初代いすゞピアッツア
というところに落ち着くのではないだろうか?