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初め(て)の一本は(何を選んだらいい?)単焦点レンズから、まず始めてみよう!

新聞記者を30年も続けてなくても多くの一眼レフ・マニアが一本くらいは買ったであろうニコンのFマウントレンズ。

きっと多くのアマチュア・ユーザーが最初はレンズ・キットのズームからレンズ遍歴をスタートさせた事でしょう。

私のFマウント第1号もそう。キット・レンズでしたが・・・・
イエ、厳密にはもう使えないFマウントの一派、ニコンIX Nikkorのズームでした。これにはちょっと注釈が必要で、20年以上も前に新世代カメラの期待を担って登場したプロネアSと言うAPSフィルム専用のカメラに付属で付いて来たレンズです。
(結婚前に矢井田瞳がCMソングで🎵ダーリン・ダーリンを連呼していた昔の商品)

確かにFマウントの規格ではありますが、従来のニコンFマウント一眼レフカメラには何かが干渉して装着できない仕組みになっています。マウント・アダプターを組み合わせてミラー・レスのフランジバックの短いカメラに組み合わせる事も今は可能な様ですが、Fマウント・レンズとしては単体ではもはやご用済み。二束三文で叩き売られる稀有なニコンのレンズになってしまった様です。

ちょっと話がそれましたがこのAPSカメラのプロネアS。従来からのFマウント・レンズは大体問題なく装着できました。ここから、が単焦点グルメの始まりです。

とにかくアベイラブルライトで撮るのが昔から私の憲法の様なものなので、明るいレンズが欲しい。ズームはどれもfナンバーが3以上とか、せいぜい2・8(それも高価なのに)に限られてしまう一方、単焦点レンズはもっと安価に明るいfナンバーにすることができます。

今のように簡単にiso感度をアップできるデジタル時代ならともかく、当時はフィルムを増感現像してもせいぜいiso800止まり。普通のスナップ如きにそんな高感度を使えるわけもなく、手頃な値段で1・8のfナンバーが入手できるのは単焦点ならでは。
夜間の商店街の明るさでも、絞り開放なら手持ちでなんとかブレない写真を撮れるギリギリの線でした。そこでまず手に入れたのは28ミリ広角レンズのf1・8
他の28ミリよりも倍くらい長くて重い、でも所有欲と重量感を与えてくれるレンズです。
AF仕様なので、プログラム露出もオートフォーカスも全て連動。いざとなればボディ側で絞りを調節してマニュアル露出、マニュアル・フォーカシングも簡単に出来るところはこれまでのフルサイズ一眼と同様です。

画面サイズはいわゆるAPSサイズに区切られてしまうので、実際は35ミリ相当のレンズとして使っていましたが、古い一眼フルサイズ機に合わせれば元々の28ミリ。旅行やスナップなどではこれ一本でお出かけできるレンズは常用レンズとして重宝しました。今でももちろん稼働中です。やや重いのでお出かけはちょっと億劫になりますが。

次に手を伸ばしたのは85ミリのf1・8
いわゆるポートレート専科と呼びたいレンズです。まだ、フィルム会社主催のモデル撮影会が頻繁に開かれ、シーズン前の読売ランド・プールとか船の科学館・プール等へはよく出没したレンズです。
APS換算では100ミリちょっと、まあその分画角の狭さを後退りしてカバーできるので特には問題なし。絞りを開放にしたら、シャッター速度の速い方が必要になるということを簡単に理解できる代物でした。

参考までにAPSフィルムにはリバーサルもありましたが、使ったのはほぼネガ。フィルム・ケースごと現像から上がってくるので、ベタ焼き代わりのインデックス・プリントを頼むか、専用のビューワーでネガを拡大出来る装置もありました。(これも今では不遇在庫)

APSでは小さくなってしまう画角対策として、ほぼ同時に50ミリのいわゆる標準レンズも買いました。これはAPS用のポートレートレンズとして機能します。

プロネアSの後を追ってFマウントのフルサイズ・マニュアル機、FM10も買いました。露出計があるだけで操作は全部マニュアル。撮影会にはボディ2刀流で臨こともしばし。プロネアには50ミリFMには85ミリといった布陣です。

撮影機会の大半がモデル撮影会と、旅行などへの携行、記念写真やスナップ・・・・だと上記の3本に大小ボディ2台でほぼ用が足りました。

これに加えて、サーキットで自動車レースを撮影するようになると、やっぱり望遠レンズは必須です。キットレンズにも望遠ズームは含まれていましたが、競技場などで見かけるサンニッパ、300ミリf2.8の大口径望遠レンズは羨望の的です。

スポーツ系プレスの愛用レンズとしてサンニッパがなぜ多いのかといえば、例えばサッカーや野球のフィールドで遠く離れた選手の全身を捉えられる画角が大体300ミリ相当。バックスクリーンから捉えるピッチャーマウンドとキャッチャーを個々に画面に納めることもできる。そして、照明はあっても動く被写体をなるべく早いシャッター・スピードで仕留めたい、となれば極力明るいf2・8が好都合です。

とはいえ、流石に手の出ない価格の代物で今だに我が家には配備されていません。
ズームレンズで、望遠側が300に届く安価なものが、その代役を務めています。

モーター・スポーツのみならず、母校がまぐれで出場した甲子園の選抜大会にも連れ出しました。ただプレス席からではなく内野スタンドの最後方からだったので、まだまだ画角は絞り込みたいところ。こんな時には反射鏡を内蔵した望遠レフレックス・レンズの500mm F8相当(他社マウント)が欲しくなります。これだと価格も幾分お手頃。ただ活躍の機会がなかなか巡ってこないのは致し方ないところ。母校のますますの奮起に期待したいところ、というのが現状です。

露出オートにもAFにも対応していない古いタイプのA iレンズも魅力です。
ニコンボディも何台目かを数え、D200・D70を常用ボディにし始めると件のパンケーキレンズも登場機会が増えてきます。が、如何せん換算ではポートレート用に近付いてしまうのが悩みどころ。28ミリレンズも広角ぶりを発揮できず、40ミリ相当に・・・・・

そこで集め出したのが24ミリ広角レンズでした。明るさには多少目を瞑ってコスパを優先。結構数多く出回っていることに気付かされます。デジカメもα、eosとボディが増えるごとにマウントの数だけ24ミリが増えました。

さらには困ったことにフォーサーズのカメラに出番が多く回ってくるようになり、さらなる小型化、広角化が求められるようになり・・・・・・

やっぱり一回じゃ書ききれませんでした・・・・(この項続く)

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