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女子にもわかりやすいクルマメカ解説

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クルマはなぜ動く?どうやって曲がる?どうやって止まる?自動運転のどこが自動なのか?理系は苦手!な人にも是非理解してしてほしいクルマの基本メカニズム。文章だけでは伝わりにくいかもし…
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#ミッドシップ

テールヘビーは憧れ?ルーズならプッシュしな!

ハンドルを切ればタイヤが旋回半径の中心に向いて車体の向きを変える、すると後輪も車体とともに向きを変えて進路が変わる。理想はそうですが現実には路面の状態次第でスリップもすれば計算どおりに曲がらないこともあります。

雑誌のインプレッションに良くある、弱アンダーステアとはどういう状態なのか?なぜそうなるのか?普通の市街地では良く判りません。が、一番実感できる場所は雪道のコーナリングでしょうか。カーブに

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押してもダメなら引けば?駆動の方針転換

モーターやエンジンからの出力は減速を経ていよいよ車軸へ、そしてタイヤを回します。進化の順番から言えばエンジンを前に置きプロペラシャフトで後輪を駆動するFRが構造も簡単で一般的。大型トラックや軽トラ、ジープ等は1世紀近く続く、最も古典的なレイアウトです。

逆に小型車では当たり前な前輪駆動の様にエンジンのすぐ下の前輪タイヤを回すFFには一つの難関がありました。ステアリングを切ったとおりに左右に首を振

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東西?それとも南北?エンジンの向き

東西?それとも南北?エンジンの向き

昔の車はボンネットを開ければエンジンの左右に地面がしっかりと見えたものでした。だから工具を落としても上から発見可能です。なぜなら、エンジンの向きが縦(前後)方向、クルマの進行方向と同じ(南北)に延びる形だったからで、エンジン左右のスペースは一見すると無駄にも思えました。クラシックカーから軽トラ、フォードやトヨタのランクル(ランド・クルーザー)など大きなSUVは今も縦に置いたエンジンから床下にプロペ

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