「最前線の3名から学ぶコミュニティマーケティング」を開催してみた
2021年9月21日に実施されたコミュニティマーケティングをテーマにした公開会議の当日の内容をまとめました!
視聴できなかった方はよかったら読んでみてください^^
ちなみに3名はコミュニティマーケティングの父小島さんが運営するCMC_meetupきっかけで今回のご登壇に至っています。
※ソノプロ公開会議とは?※
「その仕事のプロから学ぼう」略してソノプロがやっている、オンラインイベント
各ビジネステーマの現役の実践者が登場して、自己紹介とディスカッションの後に15分で毎回お題の答えをその場で考えて出す!という、会議の様子を公開していることから「ソノプロ公開会議」と呼んでいます
Twitterで「#ソノプロ公開会議」で皆さん発信をしています!
AsanaJapan 長橋さん
長橋さんはコミュニティ界隈ではとっても有名なお方!
個人的には生き方、考え方も大好きです(長橋さんの記事はこちら)。
5つのコミュニティを立ち上げた経験のある長橋さんがこの日はファシリテーターでした。
長橋さんがコミュニティマネージャーを務めるAsanaのコミュニティ
・メンバー制度というものがある
・公開イベント、クローズドなイベント、色々開催
・メンバーとAsana限定のslackなど交流の場
などなど、様々な取り組みがあるそうです。
コミュニティグロースのロードマップ
・初期はいきなりメンバー数を増やそうとせず熱量が広がる取り組みをしていく
・グローバルでの取り組みで日本に適用できるものを見つけて取り入れる
・エンタープライズ特有の課題の解決の場の提供
全てのケースに当てはまらないかもしれないですが、このロードマップは参考になりますね。
コミュニティ活動の数値化
他のイベントでもよくいただく質問をピックアップしてお話くださいました
長橋さんのパートの一部はこちら!
SmartHR 大久保志朗さん
大久保さんはTwitter上でせっちん丸で親しまれ、誰とでも仲良くなれそうな温かいお人柄が魅力の方!
そんな大久保さんのサーキュレーションマーケティングの記事は同じマーケターとしても勉強になります。
大久保さんが立ち上げているユーザーコミュニティ「PARK」
コンテンツマーケティング畑出身の大久保さん
元々は単発でやっていたイベントを高頻度で実施して、コミュニティに昇華させていっているそう。
コミュニティ立ち上げで重要な社内説得で心がけたこと
・納得感持ってメンバーを巻き込む!イベント開催では1ユーザー視点で社員をまきこむことも
・議事録を社内に公開(これは社内で実は興味持ってる人は喜んでくれそうですね!)
・定性的な結果や商談につながったという嬉しい声なども共有
ユーザーニーズに合わせたコンテンツ設計
みんなで盛り上がる大型なものから、語り合う目的の場の提供まで様々20回くらい開催し、164名参加の先日のイベントはなんと満足度100%だったそう、すごい!
「2、3人で語った内容をコンテンツにする」というのはコンテンツマーケターでもある大久保さんらしい視点だなと思いました。
人事労務の人の横の繋がりが喜ばれ、先方から事例掲載してほしいといってもらえる、マーケや広報担当としては羨ましくなる成果も出ているそうです
途中で、視聴者からの質問を拾ってくれる長橋さん
①メンバーになりたい!という動機付けの方法
コアメンバーになるメリットみたいなところはこれから立ち上げる人には参考になりそうでした。
メンバーにはプロダクトリリースを早めにお知らせしたり、特別感を出すって大事ですね!
②コアなユーザーとの接触機会もやはりSNS主体でしょうか?
SmartHRのユーザーさんはSNSを活用してない人も多いそうなので、メールも交流手段として活用しているそう。
コミュニティメンバーが使いやすいツールを選んでいくのは大事ですね!
③予算取りなどで苦労したことは?
コミュニティは長期的に考えなければならないものですが、「コミュニティ?どんな売上になるの?」という短期的な質問がきた、という星川さん。
大事なのは自分が「なぜ長期的にやっていくのか」をちゃんと理解し説明できることだと感じたそうです。
青山商事 星川直美さん
星川さんは新卒から現場、企画と経験し今年「シン・シゴト服ラボ」の立ち上げに成功したここまでの苦労を語っていました!
BtoC老舗企業のコミュニティ立ち上げ、絶対大変だっただろうな…と私もかなり興味ありました
コミュニティ×商品開発に挑戦している青山商事さんの事例
昔は「スーツ=高い・特別なもの」だったけど、今はスーツだけ提供してもユーザーの役には立てない。
ではこれからのビジネスウェアってどう変わるんだろう?どんな定義になるのだろう?という自社の課題感から始まり、コミュニティ立ち上げの話が動き出したのだそう。
ユーザーと一緒に定義する、ワクワクしますね!
コミュニティ立ち上げに向けて実施したことは?
社外の人に説明をお願いしてしまう会社も多い中、青山商事さんの場合は社内外の人の力を借りて言語化したそう。
コミュニティの中に自分たちが居続けることがニーズキャッチには大事!という認識が揃ったのはこういった地道な努力があったのですね!
「シン・シゴト服ラボ」の立ち上げに成功
世の中と接してる!ということから立ち上げに関わって1年で星川さん自身も大きな成長を感じているそう。
これからの社員教育の一つにもコミュニティって使えそうですね…!
ちなみにイケてる取り組みとしてSmartHRさんの中でも話題になったそうです。
長橋さんのお知り合いも参加している青山商事さんのコミュニティはこちら!
ここで質問を1つピックアップ
初期メンバーはどうやって集めたのですか?
3人とも「一本釣り!」で最終合意していたのは面白かったです
コミュニティ立ち上げで一番大変だったことは?
「現在進行形で大変です!」からスタート。
結構ふわっとしがちなので巻き込みと戦略設計、全体のプロジェクトマネジメントが大事と大久保さん。
ステイクホルダーが多いけどベストプラクティスが世の中にもないから3つとも大事ですよね
社内に認めてもらうには必要性を理解してもらう・相談相手を見つけながら、自分がしっかり語れるようになるまでが大変だったと星川さん
関わってくれる人たち各自が持っている個性や強みを生かしてもらえるような役割をお願いしていくことも大事、と長橋さん
「コミュニティ運営やってて良かった!」と思った瞬間は?
大変なことばかりではないからこそ続けられているのはこんな瞬間があるからなのですね
・楽しい、参加してよかった!って声をもらえた
・社内からもコミュニティのおかげでこんな事あったよと共有してくれた
・本業ではないけど、共感して一緒に動いてくれるみんなの姿に感動する
人間の良い部分を出せる場所がコミュニティという長橋さんの言葉が心に響きました
次世代マーケ・カスタマーサクセスにコミュニティ運営が効く3つの理由
きました、今日の目玉!
コミュニティ運営が効くのは間違いないけど、それをどうやって社内説得の材料として言語化したらよいのか?と悩まれてる人のヒントになりそうですね!
マーケの観点からで出た意見
・今までのマーケティングは「仮説→調査」だったけど、「コミュニティで案を出す→検証」という新しい手法になっていきそう
・ポジティブな発信はBtoBだと特に大事なのでコミュニティはありがたい。
・ユーザーが自社のことを語ってくれる、は一番説得力がある
カスタマーサクセスの観点から出た意見
・リピートして買ってもらう、を売り込みではなく好きになってもらうをベースに作れる
・イベントを通して集団でオンボーディングができる
・使いこなせているユーザーを自然と可視化できる
・コミュニティの人が第三者の社員として、良いことも悪いこともフィードバックをくれる
そして15分の議論の末に3名が出した答えはこちら!
視聴者からの質疑応答
質問はslidoで集め、3人の背景として後ろに映し出されています。
沢山質問がありましたが、個人的に面白かった3つをピックアップしました
①登壇者は何かのコミュニティに入ってるんですか?
長橋さんは公私混同で自分でも立ち上げているそうです!
大久保さんはビール好きのコミュニティに入っていたり。
コミュニティ運営の皆さんはコミュニティ大好きなんですね^^
②コミュニティ運営はCSとマーケから独立した組織なのか?
この部署がやるべき!というより、想いがある人が立ち上げての巻き込み形式が良さそうでした。
いろんな部署と関わるのでコミュニケーション能力が高い人が中心になるのは大切ですね。
③同調圧力を回避して多様性をどう担保する?
空気の入れ替えも大事。卒業制度があるコミュニティもあるそう。
同じ人ばかり発言してしまう(熱量があるのはありがたいことです)、ということはあるかもしれないですが、そんな時こそコミュニティマネージャーのファシリ力が試されますね!
まとめ
BtoC、BtoB、商材を越えてコミュニティに対して持ってる想いや、やるメリットは意外と共通点が多かったです。
コミュニティマネージャー、運営はメンバーへの愛に溢れていることも印象的でした。
企画してみて
久しぶりの対面イベントに皆さんリハーサルの時からとても楽しんでくださいました!
登壇のお願いから約1ヶ月半。
打ち合わせ、資料へのフィードバックから始まり
本番中も運営にまで気を配ってくださる3名は本当に暖かく優しく…
コミュニティに関わる人に悪い人はいないのではないか!と感じました。
企画側もとにかく楽しませてもらいました、ありがとうございました!
次回はサブスクがテーマ、お楽しみに^^
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