#3 就活の軸「モテたい」じゃダメなのか?
どれだけ自己分析を進めていっても
しか出て来ないんですけど…
6年目に突入しているYouTubeでの活動。毎年そんな就活生はいる。
正直な意見で良いと思う。正直になる事は、適切なスタートポイントに立っているってこと。
でも就職活動はそれでは戦えない。それはあなたの欲望の1つであり、いま最も欠乏している事だから出てくるものだろう。同じように「安定した生活」や「ワーク・ライフ・バランス重視」なんてのも、ただの欲望であり、就活の軸ではない。強いて言えば「就職先を選ぶ軸」の1つではある。
就職活動は採用企業から就活生が「評価される」ルールだ。あなたの欲望、つまり「もらう」事はどうでも良い。
社会人になったら、あなたは「もたらす」事によって、給料をもらう。その結果として、良い食事をしたり、良いところに住んだり、趣味にお金を投じたりできる。つまり「もらう」。このあたりはYouTube動画でも解説済みだ。
しかし就職活動は、ナビサイトに登録して、企業の良いところを延々と見るところからはじまる。つまり、どの企業が良いか?という情報収集の手段から始まる。人事採用担当の評価指標は、応募者を増やすこと。だからできるだけ間口を広く、多くの就活生に応募してもらうように振る舞う。つまり「もらう」事を並べまくる。
就活生さまに気持ちよくなってもらって、応募数を確保。でも結局内定を出すのは人事採用担当ではなく、事業の責任者。不採用になった後に、あんなに褒めてくれた人事にすがってもダメ。就活生は彼らの評価のための駒の1つでしかなかない。最近、企業の採用担当は公然と嘘をつくようにもなってきた。
日本の就職活動は、大学3年生になった時から始まる。たかだか20歳。受験勉強に人生の大半を投じていたとしたら、2年間ほどしか自分、そして社会と向き合えていない。そして今まで学費を払って、お客さんとしてサービスの提供を受けてきた立場。つまり「もらう」立場だった。
会社に就職して「もたらす」事によって結果として「もらう」。お金の流れが逆になる事を理解しなければいけない。社会人vs学生の違いの文脈でこの話は覚えておくと良いだろう。
就職活動は、最後は「熱意」。よく聞くだろう?
「もらう」事に必死になっている学生を採用するか?
それとも
会社を場として使い「もたらす」事に必死になっている学生を採用するか?
私は後者が圧倒的に有利だと考えている
ではどう考えるべきか?
「鏡に映った自我」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
社会学者クーリーの有名な言葉だ。
簡単に言うと、人間は生まれながら「私はこんな人です」という「自我」はない。他者との関わり(つまり社会)の中で、「自我」が形成されていく。その「自我」は社会(or他者)から見られたい欲求で形成されたもの。つまり、他者から見た自分こそが今の自分という事だ。
無人島で生きるのでなければ、私はこの考え方は的確であると考えている。つまりあなたが「モテたい」などの「もらう」を大事にするのは、「鏡に映った自我」を作っている自然な生存本能だ。つまり欠乏に対する欲望だ。
なぜそこで止まっているか?それは今まで、金を払ってサービスを受ける側に立っていたから気づかなかっただけだ。
御社に入社したら私は何がもらえるのですか?
そこで止まってはいけない
あなたという存在は他者から見てどうかで決まる
つまり、あなたが「もたらす」事によって、モテたり、ワーク・ライフ・バランスを維持できたり、高給料を「もらう」。「もらう」は常に「もたらす」あとに来る。
あなたの人生の目的では、必ずあなたの"Do"が必要だ
あなたの存在だけで「もたらす」を作れるとしたら、相手が「あなたの家族」か「観賞用として可愛い子」だけだろう。「いてくれるだけで良い」と思ってもらえる場所。社会にはほとんど無い。
新卒就活の面接で落ち続ける人が答えられない最初の登竜門的な質問↓
なぜ弊社を志望しますか?
なぜ他社ではないのですか?
なぜ(他の人ではなく)あなたを採用すべきなのですか?
「モテたいからです」で採用されるだろうか?
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