告白「私がどのように若者を騙し続けてきたか」
私はYouTubeチャンネル「Utsuさん」を運営しています。3年4ヶ月続けてきました。登録者は20万人。総再生回数は4,000万回ほどです。
視聴者の8割くらいは20代でしょう。この活動をキッカケに2冊も本を出すことができました。それなりに成功したほうでしょう。この成功の裏には「どのように若者を騙すのか?」という仮説と検証がありました。今日はそれをNoteにまとめます。
若者はカモです
タイトル通り「現代の若者を騙すのは簡単」です。例えばTwitterで人気を得ようと思えば「今の若者は本当に優秀」という枕詞からTweetすればフォロワーが増えます。YouTubeでも「xxxな3つの特徴」と「印象的なサムネ」があればクリックしてくれます。
現代の若者は「肯定されたい」のです。直接言うとさすがにバレます。でも上の世代を老害呼ばわりしたり、ブラック企業を題材にしたり、上司はクソなどという論調がありますね。つまり「悪いのはあなたではない」というメッセージを入れたら良いのです。「共通の敵」を設定するとさらに効果的です。
同時に少し役に立ったような印象を持たせないといけません。Twitterは拡散力があります。面白い映像が流れてきますよね。でもフォローするところまで行かないのです。その点でYouTubeは滞在時間が長い。数秒のTwitterに比べて「役に立ったかどうか」の判断がしやすい。「役に立った」or「面白い」となればチャンネル登録などの行為を通じて、もう1度その視聴者が戻ってきます。その視聴者とはどういう人達でしょうか?
カモの特性
YouTubeを観る層は2つに分かれます。
まずYouTube中毒の層。この人達は社会生活がイマイチです。つまり友達が少ない。社会人であれば平均以下の仕事をしている層が多いでしょう。平均以上の人は仕事で、プライベートで、他の時間の使い方で忙しいからです。YouTubeの視聴回数の7割はこの層が支えていると想定しています。この層がカモです。
その他3割の視聴回数は普通の人達が支えています。彼らにとってYouTubeは社会生活の中での「話題の1つ」です。「この動画面白いよ!」という具合に「エンターテインメント性のあるコンテンツ」や「面白みのある人間」を追いかけるでしょう。テレビの時代とあまり変わりません。YouTube中毒になる事はありません。社会生活が「正」です。
「決めつけるな!」と思った人はYouTube中毒層に属していませんか?あなたは平均以上の仕事をしていますか?友達は多いですか?あなたがカモです。
カモを騙すには
つまり「エンターテインメント性」もなければ「面白みのある人間」でもないYouTuberは、YouTube中毒者を「いかに惹きつけられるか」が成功の鍵となるわけです。
YouTube中毒者は愚民です。時間の使い方を知らない。YouTuberに時間を消費させられている事に気づいていないのです。
愚民は自分が何でも知っていると思っています。Twitterで政治に文句言っている人のほとんどは低所得者層ですね。自分の「知りうる世界」が全てですから、「科学的根拠が無い」「ブーメラン」「陰謀」という言葉を多用します。物事はいろいろ追求すると中立にしかなりませんよ(笑
そんな愚民を騙すのは簡単です。
「あなたにもできる」
と思わせれば良いのです。「明日からできる」ような身近なネタです。どんなクソみたいな仕事をしていても「共通する」「簡単で」「即効的」そして「困っている」コトを狙えば良いのです。そうしたらその人達は「私はコレを知っている」と思えちゃいます。
でも考えてみてください。自分が困っているのは、だいたい自分の努力不足です。クソみたいな仕事を選んだのは自分です。良い仕事に就けなかったのは努力不足です。それらYouTube動画を観て「一瞬救われた」としても、視聴者の社会的地位は1mmも向上しない。
もちろん視聴者の実生活で効果が無いので、普通は騙されている事に気付く。しかしYouTube中毒者は気付かない。なぜなら新しい動画が出たら、以前感銘を覚えた動画の内容を忘れてしまっているからです。つまり困っていることは「同じ」で「別の対処法」に心を奪われる。そうすると「以前の対処法」と比較することもなく「明日から」人生が変わる気がするのです。
こんな情報発信をしている人。思い起こせば結構いると思いませんか?「フォロワーを伸ばすコツ」のような有料noteを買えば、上記のような事が書いているはずです。
私はカモを漁り続ける
実は私も「10本に1本」はカモを誘う動画を上げています。「クリックしたい」そして「分かった気」になれるネタです。でも最後はカモが胸くそ悪い印象で終わるようになっているはずです。多くは離脱する。意図的にやっています。なぜならカモから這い上がりたい人を見つけたいからです。これは必要悪であると考えています。見つけてもらわなければ視聴者を増やせません。
YouTubeを通じて若者の地力をあげていきたい
そのためには私がカモを漁って(あさって)、救い出さなければいけません。私の時代はこんなに情報が溢れていなかった。自分が若い頃に同じ環境であればカモになっていたかもしれない。
私のYouTube動画に「爽快感」は無いでしょう。そして結局「お前次第だ」と言われて、「答えが無い」でしょう。自分の足りないところを指摘されて「耳が痛い」でしょう。なぜなら全てが「脱・カモ」コンテンツだからです。情弱のカモから稼ぐ人間からしたら、私は最も邪魔な存在だと思います。
私はそれを続けます。個人の成長は時間がかかるし、だいたいの仕事はクソです。でもこれが現実です。私は現実を発信し続けます。その現実の中で勝ち上がらないと「何者」にもなれずに一生を終えるからです。
果たして仕事の成功だけが、年収だけが、入った会社のブランドネームだけが「あなたを何者か」にするのでしょうか?
自分の力で自分だけの人生を歩む。そうすれば全員が「何者」かになれます。それが人生の目的論ですね↓
情弱のカモ集団から救い出したい。そして自分の道を設定し、強く人生を歩み始める。その時に私の動画は観なくなっているでしょう。でもいつか実社会の中で私の目に留まってくれるはずです。それが私の望みです。
釣りタイトルでカモられている事に気づいた人はスキ💗よろしく↓