報告までがワンセットです。
月次決算が終わったあとって何していますか?
紙の伝票や領収書の整理とか?
たまったメールの確認とか?
有給休暇とっておもいっきりのんびりするとか?
月次決算が終わったら、ぜひ『社長に報告』に行きましょう!
どこまでを月次決算とするかというのもありますが、私は社長への報告までが月次決算だと思っています。
大きな組織になると社長に直接は無理ということもあると思うので、その場合は上司への報告になるかと思います。中小企業などで社長との距離が違い経理部や管理部であれば直接社長に説明に行きましょう!
数字に強いとか毎月月次決算が確定するのを心待ちにしているという社長だとこちらの報告なんて百も承知だとは思いますが、それでも行きましょう!
私も経理に慣れて、独力で月次決算を確定させることができるようになってからは、毎月月次決算確定後に社長のところに報告に行っていました。今考えるとこの行動がまた自分のレベルアップにつながったと思っています。
報告することとしては
・財務分析の結果
・その結果から考えたことや気づいたこと
・各部署の報告や経費申請書から気づいたこと
という程度のことで十分です。
財務分析ってほどではないけど、基本的にはPL(損益計算書)の項目
・売上高
・原価率
・営業利益額&率
・特別な収入や費用
・損益分岐点売上高
これらは必須で報告します。
その上で、その会社の状況に応じて
・現預金残高
・借入金残高、推移
・出店や閉店の状況
・新規開店店舗の売上状況
・人件費額&率
・資金繰り状況
などなどを追加で報告します。
飲食店などで新規出店した店舗がどのような売上高だったのかというのは、とても気になるところだと思いますし、アルバイトさんを中心に店舗運営していれば人件費額や率ってのが重要管理指標だったりする。現状の経営が苦しい会社であれば、現預金や資金繰りの状況は逐一確認したい。
それらの数字をひととおり計算した後で、自分なりの仮説を考えてみる。これは思いつきレベルでもなんでも良いと思っている。
例えば20日に新規出店店舗があったとしたら、10日分の売上高がその月に計上されているんだけど、1ヶ月で見るといくら位になっていたとか、その場合の営業利益はどの程度だと思うとか。新規オープンは必ず月の頭(1日)になるとは限らないので、そんな試算をしてみても良い。
また、こんなのめったにないとは思うけど、各社員の経費精算書を見ていて異常な経費を見つけその上長にも確認したが詳しい説明をもらえなかったとか、通常は取引業者さんから仕入れているものをスーパーで買っている領収書があったとか。
本当にどんな些細なことでも良いから自分なりに考えて報告に行くべきだと思っている。どんなに数字に強く自分で財務分析等ができる社長でも1つの脳で考えるより2つの方が気づくことは多いはず!
報告に来た経理担当者と話していることで何か新しい気づきがあるかもしれないし、全部理解しているよってことで次回からはこんな数字を出してほしいというリクエストをもらえるかもしれない。
タイミングによっては煙たがられることもあるかもしれない。
それでも『社長はあなたが来るのを待っている』はず!
そんな風に報告してくる人は評価されることはあってもクビになることは絶対にありません。もし、来られるのを嫌がる社長だったら、そんな会社はこっちから辞めてやりましょう(笑)
なので恐れず報告に行きましょう!