きみの走馬灯に映りたい。
しぬ時は1番かわいい服を着て、DiorのハイライトとYSLのリップをつけて、甘い香りの香水を纏って、1番かわいいわたしで1番だいすきな人と手を繋いでしにたい。
彼といっしょの棺に入ってふたりのだいすきな花をたくさん入れて、ペアリングも入れて、抱き合って火葬されたい。1人で熱いとこで焼かれるのは怖いけどきみとふたりなら全然こわくないきがする。
骨になっちゃっても同じお墓に入れてもらうの。
彼のしぬまでの人生ぜんぶ側にいて、しぬ直前もそばにいて、しぬ瞬間も側にいて、彼の走馬灯のぜんぶを私で埋めつくしたい。走馬灯のわたしはぜんぶかわいくなきゃいけないから、しぬ直前までずっとかわいくいなきゃね。
ふつうの人ならこれを読んでメンヘラだとか地雷だとか怖いだとか言うかもしれないけど、笑いながらそうしようねって言ってくれる彼がだいすきなの。
お葬式はピンクの棺に入りたいし、わたしの好きなピンクの花と彼の好きな紫の花をたくさん入れて欲しいし、遺影はふたりのプリクラにしてほしいし、曲はかわいいアイドルとかの曲にして欲しいし、お葬式じゃなくてお別れ会くらいの気持ちでいて欲しいし、参加する人には黒じゃなくて好きな服を着てきて欲しい。
しんだ後は天国でまたふたりで暮らしたい。
天国があるかも分からないしもしかしたら地獄に落ちちゃうかもしれないけど、彼が地獄に落ちちゃったら私も地獄に行く。きみのためなら針山を登ったって舌を抜かれたってどうってことない。だけどきみを地獄でひとりにするのはつらい。
もし、私が地獄に落ちちゃったら、きみは俺も地獄に行くって言ってくれそうだけど天国に行ってね。そして生まれ変わってからまた迎えに来てね。
こんなふうに思ったのはきみがはじめて。
重い、怖いって思うかもしれないけどそれくらいだいすきなんだよ。
うけとめてね。