今こそ「Remote Play Together」の可能性を知ってほしいというお話
SteamのRemote Play Together、すっごくいい機能なのに全然知られてないです。
今日はコイツを布教していきます、覚悟しろよ。
まずRemote Play Togetherって何?
Steamでの「ゲーム画面共有」のような機能。ホストが特定のゲームをプレイ中に、誰かへ画面共有をすることで一緒にそのゲームを遊べるという機能。YouTubeのライブ配信を操作できる上、ほぼ遅延なしで見ていると考えるとわかりやすい?
この機能を使って、ローカルマルチプレイしかないゲームをオンラインで友達と一緒に遊んだりできるのである。
ただ画面共有をしているだけなので、参加する側のスペックは不問。なんならスマホでも参加できてしまう。
ホストには安定したネットワークとゲームがまともに動くレベルのスペックを必要とはするのだが、RPTに対応したゲームでそんなハイスペックを求めるゲームは少ない。
昔ながらの「カウチ・パーティー」(ソファに座って、みんなで遊ぶこと)をこんなに気軽に楽しめる機能はほかにないだろう。
何がそんなに凄いのか?
なんといっても、離れている人と一緒に、なんでも遊べてしまうこと。参加側はデバイスとコントローラーさえあれば、ホストの持つRPT対応ゲームを全て体験できる。スマホを使えばコントローラーすら必要ない。(タッチコントローラーを使用可能)
通話を繋ぎながら遊べば、まるで友人が隣にいるかのような感覚を容易に味わえるぞ。
Steam入力がえらく有能なおかげで、XboxコンだけでなくSwitchのProコンやJoy-Con、PS4やPS5のコントローラーもデバイスに接続さえすればすぐ使用可能なのもすばらしい。無線も有線もOK。
あまり知られていないが、実はこれらのコントローラーはすべてPCやスマホに接続可能なのである。RPTでもこの仕様はかなり役立つ。OS的に動いていなさそうでも、Steam Linkのアプリだけは反応するということもざらにある。
こんな遊び方もある
例えば、あえて自分はゲームをプレイせずに体験版としてプレイさせてみたり。
実力差が同じ人を集めて、自分はただ観戦に回ってそのプレイを楽しんでみたり。
可能性は無限大!
Remote Play Whateverについて
このRPTだが、対応ゲームがちょっと少ないのが難点。せっかくローカルマルチがあるのに、なぜかRPTに対応していないゲームもある。また、せっかくローカルプレイが可能なのにSteamでない別のストアで買ってしまったということもある。
この問題を解決してくれるのが、この「Remote Play Whatever」というソフト。GithubからDL可能で、使用するとどんなSteamゲームでもRPTを開始できるようになる。
なんとこれ、非Steamゲームとして追加したゲームでもRPTできちゃうので、ほかのストアのゲームはおろか、フリーゲームを含む全てのゲーム・プログラムまでもがRPTの対象となる。
RPTの推奨人数は4人であるものの、5人以上でも問題なくプレイ可能。そもそも5人以上遊べるローカルマルチゲームは少ないが
使い方解説:ホスト
Steamで対応ゲームを起動したら、オーバーレイからアイコンをクリックする。あとは、出てきたウィンドウでSteamフレンドを招待するか、招待リンクをコピーしてプレイヤーに送るだけ。みんなの参加を待機しよう。
参加者が集まったら、コントローラー設定とキーボード・マウス権限の有無を設定する。プレイヤー一覧があるウィンドウの下の方で各プレイヤーのコントローラーをドラッグアンドドロップすることで、コントローラーの順序を変更できる。
また、各プレイヤーの横にあるキーボードアイコンとマウスアイコンを押すことで、そのプレイヤーがキーボードとマウスを使用可能になる。
あくまでホストのキーボードを明け渡しているだけなので、2人以上に権限を渡してもほとんど意味がない。ホストがキーボードで操作する場合も同様。基本的にはキーボードを使うのはひとりまでにしておこう。
使い方解説:参加者
・PCの人
まずはSteamか、Steam LinkをPCにインストールしておく。汎用性や安定性を考えるとSteamをインストールする方がいいだろう。
Steamアカウントも作成しておくこと。ホストとフレンドになっておくと手間が省ける。
フレンドでない場合はゲストリンクを開けばOK。ホストのゲーム画面が映れば参加完了。コントローラーを接続してプレイしよう。
・スマホの人
Steam Linkアプリを端末にダウンロードしておく。
iPhone:
Android:
ダウンロードが終わったら、一旦起動しておく。この時にコントローラーがちゃんと反応しているか確認するとGoodです。
手順が済んだら、ホストから送られるリンクを開く。上手くいけば、自動でSteam Linkが起動する。ホストの画面が映れば成功。ゲームを楽しもう。
コントローラーが接続されていない場合、対応していれば画面上に自動でボタンが配置される。タッチ操作には慣れがいるが、コントローラーがなくても遊べるのは魅力。
使い方解説:Remote Play Whatever
ソフトをダウンロードするのはホストだけでOK。
GithubからRPWの最新のリリースをダウンロードし、解凍しておく。
Steam外のゲームをプレイする場合は、ホーム画面の左下から「非Steamゲームを追加」を押して追加しておく。
追加が完了したら、Steam経由で目当てのゲームを起動する。起動が完了したら、RPWを開く。
RPWのウィンドウから、フレンドを招待するか1番上の「Copy Invite Link」を押して招待リンクをゲットする。2人目以降も同様に行う。
参加者側は特に追加の操作は必要ない。
ただし、コントローラー設定がおかしくなっていることがあるので、オーバーレイから正しいコントローラーレイアウトを探して適用すべし。これは全プレイヤーの分を設定する必要があるので、参加者が揃ってから設定しよう。
操作感・プレイレポート
3UPPERがプレイした時の感覚と、参加者に軽く聞いた話のまとめ。なお、我が家は普段の回線速度が60Mbpsと、かなり遅いレベルである。
遅延
ほとんどの参加者から「遅延はまったく感じない」という意見をもらっている。画質設定が「バランス」になっていたので、設定は上げてもいいかもしれない。上手くいかなければ「高速」にしよう。
画質
「見やすい」とのこと。自分のスマホで参加してみたこともあったが、2Dゲーが多いおかげか画質に問題が起こることはなかったようだ。
操作感
これも特に問題があると指摘する人はいなかった。ゲームにもよるだろうが、大方普通にプレイできたようだ。ただし、コントローラーの接続方法がわからなかったり、個人的にはタッチコントローラーの操作感もあまり良くない印象がある。
ハードルの低さ
基本的にはアプリを入れてもらってコントローラーを繋いでもらうだけなので、参加のハードルは比較的低い。ゲリラで招待してもPC勢ならすぐに来てくれることも多かった。
…と、全体的にかなり良い反応をもらっている。4人でプレイしたときも変わらず高評価だったので、ストレスフリーなプレイを実現できるのはまず間違いない。
まとめ
と、ここまでRPTの利点を書き連ねてきた。正直なところキツい点はコントローラー必須なことぐらいしか思いつかないレベルで完成しきった機能である。
興味を持ったなら、PC持ちのフレンドにRPTをやらせてくれないか頼んでみよう。PCがなくて手が届かなかったあんなゲームやこんなゲームが遊べるかもしれないぞ。
参考:フレンドと一緒にRPTで4人プレイをした動画。このゲームにはMODが適用されているが、それでもRPTは動いてくれる。
では、サイコーのゲームライフを!