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自由で好き勝手だったあの頃
今日、スーツケースを一個手放す事を決めた。
仕事に燃え、徹夜も苦にならない若さを持ち、寝なくても遊び回れる体力もあったあの頃の私。旅の準備をワクワクしながらしていた事を思い出す。
このスーツケースは旅の途中、ボストンバッグを抱え歩くことに疲れ果て、飛び込んだ京都の駅のショッピングモールで衝動買いしたもの。
行き当たりばったりで一泊して翌日は自転車でもレンタルして寺巡りでもしようかと思っっていたのに、修学旅行シーズンだったためか宿も見つけられず、新幹線の時間を心配したために駅周辺から離れることもできず、当時はまだまだ重かったノートPC(スマホはない時代)を持って歩くことに疲れてしまった証拠品。
今はもちろん何も入っていないけれど、私の楽しかった頃への執着ががっつり煮詰まっている。今の楽しみに流用できないものかとキャンプ道具やらなんやら詰め込んでみたけど、使い道が見出せなかった。さみしい。
何年か前に列車や飛行機に乗るたびに貼りっぱなしになっていたステッカーを剥がしてそれ以来活躍の機会がないまま汚れだけ蓄積してしまった。
身軽な私、戻りたいという気持ちもあり、懐かしみ愛おしがってせめて外側だけでもと磨いてから手放すことに。
決めたはいいが、本当に手元から去るまで何日かかるだろう。