2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のためにのポイント part3 「佐渡御書」つづき 七章から九章

第七章 

謗法の罪報を今世に転ずるを明かす

〜キーワード 
·「護法の功徳力」
·「妙法の因果」により法華経誹謗が根源の悪業
·「護法の功徳力」で転重軽受


 大聖人は、爾前権教で説かれる因果の限界を打破させ、より根本的な「妙法の因果」を明かされる。(※)
→般泥洹経に説かれる8種の大難
=「常の因果」とは

①「あるいは人々に軽んじられる」
②「あるいは姿や顔かたちが醜い」
③「衣服が足りない」
④「食べ物が粗末でわずかである」
⑤「富を求めても得られない」
⑥「貧しく身分の低い家に生まれる」
⑦「誤った思想の家に生まれる」
⑧「権力者による迫害に遭う」

「より根本的な妙法の因果」
法華経誹謗が、根源の悪業
→法華経への不信·誹謗の正体=元本の無明
→妙法への不信を破り、仏界を現していくことこそ、宿命転換を成し遂げられる。

転重軽受とは
→今世に法華経の敵を責めて正法を護持し弘める大功徳によって
過去の重罪の報いを今世にまとめて軽く受け、一生のうちに重罪を消滅することができる法門。

「常の因果」と「妙法の因果」の関係
「妙法の因果」が現れても「常の因果」が否定されるわけではない。
「常の因果」をも包み込む大いなる因果が「妙法の因果」
例)仏界という太陽が涌現することで、個々の業の報いという星々は見えなくなる。

「法華経の敵を責める」とは
現代的に言えば、人間の可能性を語り、励ましを送る折伏行。

池田先生の指針からもしっかり、拝読しよう。


第八章

自身の滅罪と誹謗者の造業を示す



◯ 成仏した不軽菩薩(釈迦となった)
例)「不軽の因」…法華経の行者として迫害に耐えて法華経を弘めていく。罪障は消滅されるとともに、それが必ず成仏の原因となる。

✖ 不成仏(長く阿鼻地獄の苦悩を受けること)した大聖人を迫害する者

迫害に耐え成仏した不軽菩薩の例を通じてその範を示す大聖人の実践が、同じく成仏の因となる。



第九章

愚癡の門下を戒める

いったん大聖人の門下となりながら、心を翻したうえに、師匠を教え諭して「我賢し」と思い上がった人間のほうが、はるかに罪が大きい。
→なぜか。
他の門下をも退転させ、破和合僧の罪となるから。

※破和合僧とは
仏道修行に励み仏法を流布する人々のあつまりを分裂·破壊する大罪

池田先生の指針からをしっかりと拝読しましょう。