「観心本尊抄」第19章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ
いよいよ、末法の衆生のための「本門の本尊」が明かされます。
御文(太字は暗記、あとは通解を押さえよう)
㊲
▼「この本門の肝心・南無妙法蓮華経の五字においては、仏なお文殊・薬王等にもこれを付嘱したまわず。」
→この本門の肝心である南無妙法蓮華経の五字については、
仏は文殊師利菩薩・薬王菩薩などの偉大な菩薩たちにさえその弘通を託さなかった。
▼「いかにいわんや、その已下をや。」
→まして、それよりも智慧や修行が劣る者に託さなかったことは言うまでもない。
▼「ただ地涌千界を召して、八品を説いてこれを付嘱したもう。」
→無数の地涌の菩薩を召し出して、涌出品から嘱累品までの八品を説き、彼らにだけこの南無妙法蓮華経の弘通を託したのであった。
★語句の意味「八品を説いて」
→「八品」とは、地涌の菩薩が法華経の会座に出現している涌出品第15から嘱累品第22までを指しており、
「八品を説いて」とは、釈尊から地涌の菩薩へ付嘱が行われた始終を言われたものである。
すなわち、地涌の菩薩は涌出品第15において出現し、神力品第21で付嘱を受けて、嘱累品第22で虚空会の場を去る、その一連の過程。
㊳翼を広げてテキストP184-185 解説を参照してください。
▼「その本尊の為体は、」
「本師の娑婆の上に宝塔空に居し、塔中の妙法蓮華経の左右に釈迦牟尼仏・多宝仏、釈尊の脇士たる上行等の四菩薩、」
▼「文殊・弥勒等は四菩薩の眷属として末座に居し、」
▼「迹化・他方の大小の諸の菩薩は万民の大地に処して雲客月卿を見るがごとく、十方の諸仏は大地の上に処したもう。」
▼「迹仏・迹土を表する故なり。」
★語句の意味「寿量の仏」とは
→聖教文庫版によれば、「寿量の仏」とは、寿量品の文底に説き顕わされた仏、即ち久遠元初の自受用報身如来である日蓮大聖人に当たる。
★池田先生の講義からをしっかりと学びましょう。
※P185からP187にかけて、「文字曼荼羅」とのキーワードが5回は出てきました。テキストとしてはそれを強調したいのでしょうか。