「観心本尊抄」試運転・予想問題25解答
◎Q1. 「観心本尊抄」は略称であるが、正式な題号を読み下しをいれて答えなさい。
「如来の滅後五の五百歳に始む観心の本尊抄」
◎Q2. Q1の題号に、四義(時・応・機・法)が具足しているが、題号にそれぞれをあてて答えなさい。
「如来の滅後」「五の五百歳」…時
「始む」…応
「観心」…機
「本尊」…法
◎Q3. なぜ、「観心の本尊」と「の」の字を入れて読むのか。
爾前権経、法華経迹門、そして法華経本門の経文上に説かれる「教相の本尊」と区別する意味がある。
◎Q4. 「観心本尊抄」は、いつ、どこで、だれに送られた御書ですか。
文永10年(1273年)4月25日、佐渡流罪中の新潟県の一谷にて、冨木常忍宛て
◎Q5. 人本尊開顕の書である「開目抄」は、日蓮大聖人が末法の衆生を救う主師親の三徳を具えられた末法の御本仏であることを明かしたが、「観心本尊抄」は、何について説き明かされているか。
南無妙法蓮華経の法本尊
〇 Q6. 第一章から 天台大師が、法華経に説かれた法理に基づき一念三千の法門を整備し、凡夫成仏の道を明らかにした書は、何か。
摩訶止観
Q7. Q6で、一念三千から明かされたのは、第何巻からか。
摩訶止観第5巻から
◎Q8. 第4章から 「百界千如」と「一念三千」はどうちがうのか。御文からそのまま答えよ。
「百界千如は有情界に限り、一念三千は情・非情に亘る」
◎Q9. 「教門の難信難解」とは、どういうことか。
法華経の教えが、それまでに説かれた経典(爾前経)の教えと相反するために、難信難解であること。
◎Q10 .Q9の「教門の難信難解」と「観門の難信難解」をそれぞれ具体的に説明せよ。
「教門の難信難解」とは、釈尊一代にわたる教えの中で、爾前経では"声聞・縁覚という二乗は永遠に成仏しない"と説きながら、法華経本門では、「二乗作仏」を説き、また、爾前経と法華経迹門では、「始正正覚」を説きながら、法華経本門ては、「久遠実成」を説くことが難信難解であること。。
「観門の難信難解」とは、一念三千で、非情にも色心の二法・十如是が具わることが難信難解であること。
Q11. 非情も縁にあえば仏果を現じ、成仏することが明かされているが、草木にも何があるためであると言っているか。
仏果の因である三因仏性(正因仏性・了因仏性・縁因仏性)があるため
◎Q12. 「観心の本尊」の「観心」の意義は何か。御文から答えよ。
「観心とは、我が己心を観じて十法界を見る」
Q13. Q12に対して、他の諸経は、六道・四聖を説いても、わが己心を映し出す明鏡にはならない。なぜか。
別々の世界・境涯として説いているから
Q14. 第6章から 九界所具の仏界、仏界所具の九界の文証から、何が分かるか。
九界の衆生にも仏界が具わっているので、それをそのまま開けば成仏できるということ、また逆に、仏界を開いた仏であっても、決して九界を消し去ったわけではない、すなわち、十界が常住で具足されているということ。
◎Q15. 「末代の凡夫、出生して法華経を信ずるは、人界に仏界を具足するが故なり」とは、大聖人の仏法においては、池田先生はどのようにご指導されているか。
大聖人の仏法において、法華経を信受するとは、即、妙法の受持であり、それがそのまま、仏の生命境涯を開くことに他ならない。教材P209
〇 Q16. 人界所具の仏界の現証として釈尊の例を挙げられているが、具体的に答えよ。
釈尊がインドに悉達太子として人界に生を受けながら修行して仏陀となったこと。
Q17. 「一念三千は九界即仏界・仏界即九界と談ず」とあるが、とりわけ、凡夫の立場からすれば、成仏への要諦はどちらか。
九界即仏界
〇 Q18. 第13章から 爾前経と法華経との相違は何か。御文から答えよ。
「未顕と巳顕と、証明と舌相と、二乗の成・不、始成と久成」
Q19. 御文から「天親・竜樹・馬鳴・堅慧等は内艦冷然たり。」とあるが、どういうことか。答えよ。
彼らは内心では一念三千を覚知していたが、時が来ていなかったので外に向かってそのまま説くことはなかったということ。
Q20. 法華経法師品に「法華経は、巳説・今説・当説の中で、最も難信難解である」とあるが、巳説・今説・当説とは何を指すか。それぞれ答えよ。
巳説…爾前経、今説…無量義経、当説…涅槃経
◎Q21. 「三国四師」とはどこでだれか。答えよ。
インド…釈尊、中国…天台大師、日本…伝教大師、日蓮大聖人
◎Q22. 法華経の開結をいえ。
開経…無量義経、結経…普賢経
Q23. どんな未熟な機根の衆生であっても、仏の覚りの真実であり、仏種を信じ持つなら、菩薩であり仏子であるから、仏力と法力によって守られ、また諸天などの加護も受けてねやがては必ず成仏できることを示した譬えてして、王と王妃と王子がいる。それぞれ何にたとえられているか。
「王」…諸仏、「王妃」…「この経」すなわち仏の覚りの真実の教え、「王子」…「この経」を初めて聞いて信じ発心したばかりの菩薩
Q24. 普賢経の引用の後、法華経にのみ解き明かされ、爾前経には説かれていない点はなんといっているか。
久遠の本因本果と種・熟・脱が説かれており、真実の成仏の種子が示される。教材P146
◎Q25. 「〇〇の因行果徳の二法は〇〇〇〇〇の五字に具足す、我らこの五字を〇〇すれば、自然に彼の〇〇の功徳を譲り与えたもう。」
〇を埋めて御文を完成させよ。
釈尊、妙法蓮華経、受持、因果
途中でリタイア…再度、挑戦します。失礼しました。