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MONKEY MAJIK のアルバム"enigma"を勝手に解説してみた。

どうもこんばんにちは、斎藤海鈴です。

秋ですね。秋と言えば、芸術の秋
ということで、わたくし斎藤から皆様へ勝手におススメのアルバムを、ちょこっとだけ紹介します🎃どうぞお付き合いください!!

タイトルの通り、MONKEY MAJIKの"enigma"というアルバムです。わたしはMONKEY MAJIKをあの「ウマーベラス」で知り、サンドウィッチマンもろとも沼にブチ込まれました。


MONKEY MAJIKとは?


MONKEY MAJIK(モンキーマジック、略称はモンマジ・モマジ・MMなど。以下モンマジ)は日本・仙台の4人組バンドです。
2000年、カナダからALTとして来日していたMaynard Plant(以下メイナード、現在唯一のオリメン)らがゴダイゴのMonkey Magicにインスパイアを受けて結成されました。

現在の所属はavex系のレーベル「A.S.A.B(エイサブ)」。モンマジはなんと(※)約半分のレーベルメイトとコラボ曲を作ったことがあります。(※A.S.A.B立ち上げ時はモンマジは未加入で、当時オリジナルレーベルメンバー6組のうち4組とコラボ済み)

メンバーは上記のメイナード(Vo, Gt)の他、メイナードの弟Blaise(以下ブレイズ、Vo, Gt)、日本人のTAX(ドラム)とDICK(Ba)がいます。プラント兄弟を除き、それぞれ出身地はもとより、音楽のルーツ・方向性さえバラバラでありながら20年以上多彩な楽曲を届け続けてくれる、和気あいあいとした素晴らしいバンドです。マジアイシテル。


アルバム "enigma"とは?

『enigma』は、日本のポップ・ロックバンドMONKEY MAJIKが、2018年3月21日に発売した通算11枚目のオリジナルアルバム。 ウィキペディア

Wikipediaより引用

"enigma" ≒ mysterious。カナダ人であるメイナード・ブレイズの2人を筆頭に、メンバーが日本という国に感じた神秘や不可思議さがコンセプトになっています。
全体を通してEDM調で、16分音符を細かく刻む都会的かつダンサブルな曲が多い印象。また、聴く時によって英語詞が多いようにも、日本語詞が多いようにも感じられる、まさにミステリアスな作品💜

因みに、サムネイルは enigma の名が冠された、アメリカ系プチプラコスメブランド「レブロン」のアイシャドウパレットです。アルバムとは(たぶん)無関係ですが、メイクを始めた時にenigmaの名を見て「モンマジじゃん!!!!」と興奮してきた、購入したことを一生忘られぬ思い出の逸品です。8色入りなのにパソコンのマウス程度の寸法で、しかも左半分の色は普通に使いやすいためオヌヌメ(突如語りだすコスメヲタ)


いよいよ楽曲紹介~全11曲~


筆者が既に書き疲れていますので、以下は雑すぎるかもしれません。こっちも読み疲れたわい!という真っ当な皆様は、こちらのティーザー映像や各種ストリーミングで聴いてみてくださいね。
⚠️本文中に明記しておりませんが、当記事はMONKEY MAJIKのオフィシャルインタビュー記事等からメンバーの発言を引用・要約しています。当該記事は末尾に示しますので、適宜そちらをご参照くださいませ⚠️

全曲視聴映像はコチラ↓


①Tokyo lights

動画にコメントを残すぐらい、大好きな曲。映像も音楽も、あまりに"美"すぎる。perfumeとカブってるとか言わない。

モンマジのアルバムの1曲目はブレイズが主体ものであることが多いのですが、今作も例外に漏れず。透明感溢れるサウンドがアルバムの幕開けを高らかに告げます。
伸びやかなブレイズの声が、目まぐるしく変わるTokyoの摩天楼と呼応し、朝焼けのように煌めいてますね。

MVに関して言えば、今はなき渋谷のFOREVER 21が見えるなど、華やかで儚い夜景の数々と、ダンサーさんの真っ赤な衣装が素敵。いつか歌舞伎町のロボットレストランにも行ってみたi・・・営業縮小しちゃったの!?????(号泣)

②40 days

モンマジの得意とするオリエンタルな曲ではないでしょうか。
インタビュー(※記事末尾を参照ください)では「ある友人の40日間からヒントを得た」というような内容をメンバーが語っています。なんとな~く聴き流している分にはインパクトのあるドラムのビートがミステリアスさを醸し出すだけなのですが、よくよく歌詞を読んでみてください。大サビの仕掛けは鳥肌モノです

③A.I. am Human

https://www.youtube.com/watch?v=CdwzlB5qO4c

前のアルバム "southview"に通ずるものを感じる「踊れる曲」。入りの手拍子が楽しい👏💥👏💥
この曲は映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』のタイアップ曲だそう。009は恥ずかしながら未だ見たことがないのですが、ファンの方ならアッと驚く台詞が散りばめられているようです。

MVは、プラント兄弟が青い目のガイコクジンであることを逆手に取った、無機質でクールな映像。緊張感を保ったまま疾走するサウンド気持ちよすぎだろ!最高。
リリース当初は↑のフルMVが公開されておらず、コロナ禍のステイホーム期間をきっかけに続きを見ることができました。心踊ったあの日が懐かしく思い起こされます。

④Seiko

SEIKO。


Q.これは時計ですか?
A.いいえ、賛美歌です。
Q.ちょっとなに言ってるか分からない
A.なんでだよ…もういいぜッ!

・・・失礼いたしました、取り乱して英会話サンドウィッチマンが出てきてしまいました。

気を取り直してこの曲を紹介しますと、「最近、女性の名前がタイトルや歌詞に入った曲がないよね~」というメンバーの会話から作られた曲だそうです。「Oh Maria! My love!」みたいな感じでしょうか。(例えが下手)
また、2番のAメロの歌詞には ”you're my rockin'rouge" とあります。

年上の皆様ならもうお分かりですね?そう、これはとある女性、それもJ-POP史に燦然と輝く伝説を残すあのお方を(その名を冠し)、神と讃える曲なのです。メイナードのアンニュイな歌声は、底知れぬ魅力を放つ美女を前にして、ひれ伏すほかない従者を思わせます。ディスコ調の曲ってこんなセクシーなんですね。

⑤Is this love?


これは愛なのか?


こちらもタイアップ曲。先ほど③A.I. am Humanにて紹介した『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』のエンディングテーマです。
ブレイズの疾走感あふれるA.I. am Humanに対し、こちらはメイナード歌声が、苦しみの中から叫びを絞りだすような重厚さを持つ1曲。A.I. am Humanがキュートな曲に思えてくるぐらいにクール。
(なぜか渋谷の109でオシャレな洋服屋のBGMとして流れていた時はビックリしました。)

MVの女優さん、凛とした佇まいが格好いいですね。こんな強い女性になりたい。

⑥Venom

Venom=毒。先頃は毒展が大盛況だったみたいですね。
毒というと危険なものでもあり、一方で巧く使えば薬にもなるような、表裏一体の妖しさが人間を魅了してきたもの。

この曲は正体はおろか、名前されも明かされないシークレットシンガーが声を提供されています。こんな形のミステリアスもまた素敵。どんな方なのか気になる……知りたい……
きっと素敵な演歌歌手、はたまた市井に生きる優しいお方なんだろうな。

⑦Fall Apart

日本趣味の塊のようなこのアルバムにおいて、一番洋楽っぽいといえば洋楽っぽい曲。まあ、モンマジは強いて断定するならオルタナティブロックのバンドですから、こういう北米系のサウンドは勿論得意な訳ですよね。

ハイペースに感情を揺さぶられ続けた前半6曲に対し、この7曲目以降の5曲は一息つかせてくれる、心洗われるような曲が並んでいます。

⑧Ordinary Man


(眠らない光の森)



ブレイズの得意とするミュージカル調の曲
彼、カナダにいた頃は幼稚園で働く(!?)かたわらでミュージカル役者を目指していたそう。そんなある日、すでに渡日していた兄・メイナードから電話で「一緒に音楽やらない?」と言われて承諾したというのだから、すごい話。われわれファンはメイナードさんに一生頭を上げられません。日本に来てくれて、ただ、ありがとう

Ordinary Man、音はさることながら歌詞も魅力的なんです。誇張抜きで感動と、明日への活力と希望を与えてくれます。

⑨Fight This Storm

この曲について、多くは語りません。偉大なお母様との思い出を懐かしむ、優しくて温かな物語です。

⑩ray of light 


なんとこの曲もタイアップ。それも、

東映系映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」主題歌

Wikipediaより引用

だったそう。ヒーローの激闘を見て、その後にじんわりと暖かなこの曲を聴いて帰る映画館という体験、めちゃくちゃ羨ましい

⑪のぞみ

https://www.youtube.com/watch?v=jOqXDxSR0h0 

※関連動画です。よかったらmoumoonのこちらの曲も聴いてみて!

映画「光の航路 -望郷-」の主題歌。原作者が湊かなえさん、出演は木村多江さん。悪いわけがない。

わたしは、この曲がアルバムの中で一番好きかもしれません。何故なら、MONKEY MAJIKの高いセンスと技術が遺憾なく発揮し尽くされているから。

ブレイズの絶叫にも似た朗々たる声の響く1番、うって変わって泣き疲れてポツリと呟くようなメイナードの2番、兄弟ならではの統一感ある歌声、TAX(日本語詞が入る場合は彼も作詞を担当)の「行間の空いた」作詞の極致、そして、ギターとピアノだけというシンプルな伴奏でありながら切々とした感情に堪えない世界観。

このアルバムを知った頃、大好きだった祖父を亡くしたことが思い入れを増しているのでしょうか。



他のアルバムも聴いてくれよな!


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
メンバーが言及している通り、タイアップ曲を小出しに作っていく中で見えてきた「謎めいた国、Japan」が、アルバムという形で結実したというのが非常に興味深いですね。

もしこの記事をお読みくださった貴方が他のアルバムにも興味を持ってくれたなら、まずは最新アルバム "curtain call"とenigmaの前作 "southview"をおススメしておきます。これらの紹介等々は、またいずれどこかで。


この場所は全てに繋がる



今回はひとまずこんなところで。
ではでは、安らかな日々を祈って。

【参考にしたオフィシャルインタビュー記事など】


この時のモンマジ、ビジュが良すぎる。芋煮会でわちゃわちゃしているオジサンたちと同一人物とは思えません・・・



🌊最後までお読み頂き、ありがとうございました。ぜひ感想をお寄せください!🎐

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