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梅雨対策とリプル

関東はいよいよ梅雨入りに。三味線弾きには憂鬱な季節になってきました。

というのも、三味線の皮が破けやすいからなんですね。湿気が大敵になります。

なぜ破けるかというと、動物の皮ですから湿気を含むと皮が緩みます。それがエアコン等乾燥した場所へ移動すると、皮は張っていくわけですね。それが何回か繰り返されると、張った部分が耐えきれなくなり、裂け目が出来るということになります。

僕は以前、本番中に演出上、スモークをかけられた事があって、そこから一気に皮が裂けていくというのを経験したことがあります。
これは血の気が引くほどびっくりしました。ま、最後の曲だったので良かったのですけど(^^;
他にも地方でケースを開けたら破けていたというのもあります。
対策的には、防湿板をつけて保存。ケースにも除湿剤を等などあるわけですけど、他にはいつも以上に弾く(笑)というのもあります。水分を飛ばすという意味で。
後はですね、破け方でその皮張り職人の腕もわかるというのもあります。けどさすがにこれは書けない(^^;

ま、それなりの対策を施しても、破ける時は破けるわけで、地方、海外への演奏の時には二丁を必ず持って行っていてました。ただこれまたストレスなんです。何とかならないかと思ってい時に、とあるホームページを見つけます。それが、「リプル」でした。

小松屋
もう4年ほど経っています。アメリカ、フィリピン、台湾、ミャンマー全て一丁のみでこなしています。
季節に左右されない音で、かつマイク乗りが非常に良いので、レコーディングでも使用しています。動画は全てリプルの三味線でやっています。

新素材を用いる時には必ず賛否両論ありますけど、僕は結果良かったと思っています。なので僕の梅雨対策は、良く磨く。位になった気がします。
一度試して見てるのもありかもしれませんよ。

本皮に関して否定する事はありません。そしてリプルを試した時の違和感を弾き手側がどう感じるのか。そこら辺はまた書いていけたらなと思っています。

※自然素材が良いのは当たり前です。
但し、それらが使用できなくなると考えたら、代替出来るものへの開発はこの先必要であるとは思います。


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山影匡瑠(三味線奏者)
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