「ゆっくり確実」にこだわる理由
どうも。津軽三味線奏者の山影匡瑠です。
講座でも動画でも、呪文のように言ってる言葉があります。
それは「ゆっくり確実に」です。
世間では早い方がカッコよく聴こえるかと思いがちなのですが、実際は「早く聴こえる様に弾くのがカッコイイ」が正しいのです。
撥のタイミングとユリでグルーブ感を出そうとすると早くは叩けません。殆ど良いテンポは人それぞれですが、ちょっとゆっくりかな?というところが良く、そしてそれが難しいのです。
早く弾けばツボまで届くには時間がかかりません。ですが、ほど良いテンポで弾くとツボの当たり方に荒が出るようになります。
そこを僕は気をつけて練習をしているのですけど、そこを早くマスターして欲しいが為に、ゆっくり確実にを進めています。
迷いツボはやはりかっこよくないです。そしてチャカチャカ早く弾いても間違ったバチの運び方では疲れますし、聴いてる人も疲れます。
誰もが速さに憧れる時があるはずです。ですが、聞き慣れてくると、きっちりとツボが入って聞き取れる方が良くなります。
何度も言いますけど、それを僕は推奨しています。
ゲイリームーアがブルースの巨匠BBキングと共演した時に、バリバリ弾くゲイリーを横目に、キュイン🎶と1発のチョーキングでいなす姿。ゲイリー大好きですが、これには痺れました。
bpm〇〇〇で弾いてとかはあまり参考にはならないです。ある程度のガイドは必要かも知れませんが。
才能についても少し話すと、誰もが初めは初心者です。とんでもないもの始めちゃったと思いつつも、少しづつこなす事で演奏は可能になるんです。それの時期は人それぞれ。
何ヶ月でどうこうというのもあまり意味が無いです。そして何時間練習するというよりも、
「気がついたら時間忘れてやっていた」
というのが一番良いですね(^^)
なので焦らずに、1曲仕上げるというゴールを目指して、ゆっくり確実に練習してください。