爪の話
どうしても演奏の話とかになってしまうので、三味線を始める前の準備の話を。今回は爪の話です。
三味線、実は爪で押さえる事が多いんです。フレットが無い楽器。その為に指を立てて、点で押さえた方が良い音が出るんです。
義太夫の人間国宝の方のテレビを見たことがあるのですが、何と自分の爪をストックしていたんです。それを瞬間接着剤で爪を足しヤスリで整えていました(゚ロ゚)
津軽三味線と同じ太棹といえど、義太夫は弦高も高く、爪で押さえるとくい込みます(痛)減るというか削れるんでしょうね。
津軽三味線は1番細い糸、三の糸で爪を多用します。他の方は知りませんけど、後は指の先端で押さえることが多いのです。ただ、ちょっとチャレンジするのもアリかな?と考えることがあります。良い音出すには何でもチャレンジ痛いけど。(痛いのが正解と言われるブラックな芸w)
そんなこともあり、初めて稽古の時には爪を切って欲しいと思っています。
爪の先端くらいまでで、ネイルは別にしていても構いません。
で、実は左手だけかと思うでしょう?実は右手もなんです。
右手の親指、小指。ここがすごく大事になります。特に親指。ここは最初から重要になるんです。ですから両方爪は切るのが正しいです。
糸道という言葉があります。これは爪が糸を通る筋で、爪切りで爪の中央に窪みを付けたりします。僕は以前やっていたのですが、最終的には自然に任せていますやっていくうちに付きます。
なので、合コン?呑み会、マッチングアプリで知り合った方は左手人差し指の爪の真ん中が凹んでる人は三味線弾きと見分けられます(嘘)
後は薬指で糸を擦るのもあるので薬指がタコで固くなっている人も怪しい(何がw)
僕はあまり固くならなくて、本当に練習してるのか?とよく思われますけど、案外人より練習量少ないかもしれない。
というわけで爪のお話でした。
爪切りは少しお高い方が綺麗に切れますよ。
ではまた!