IT屋なら知ってて当然の”BAT”
“BAT”とは、中国に本拠を置くインターネット関連企業の最大手3社の通称。
サーチエンジン運営のBaidu(バイドゥ)、ECサイト運営のであるAlibaba(アリババ)、メッセンジャーアプリ開発のTencent(テンセント)を指し、各社の頭文字を組み合わせたもの。
Baibu
中国の代表的なサーチエンジンの一つ。また、同サービスを運営する企業。2001年にサービスを開始。MP3をはじめとする音声・動画ファイルを検索する機能がある。全世界の検索エンジン市場において、Googleに次いで第2位(米comScore社、2009年8月調べ)、中国国内では、穀歌(Google検索)を押さえて最大のシェアを占める。
中国国内で提供されているサービスは現在までに35に上る。中国語検索の強みに加え、若者に人気のあるコミュニティやマルチメディアサービス(画像・動画)を拡充したことが、中国ユーザーを引き付けている。2006年4月からは百科事典の百度百科(バイドゥ・バイクー)を新設。
Alibaba
アジア最大のECサイトを運営するほか、製造業者と仕入れ業者の取引の場を提供する世界規模のBtoBサービスを展開している。BtoB ECは世界でトップクラスのシェアを獲得している。Alibaba.comは世界貿易B2Bのオンライン・マーケットプレイス。製品を持った企業(サプライヤー)がAlibaba.com上に自社のページを持ち、製品を掲載することで、世界のバイヤーへ自社製品を紹介、新たな取引先を世界中から探すことができる。広告媒体、マーケティングツールとしても活用することが可能。世界中の企業と情報交流を行うことで、世界に対してマーケティングリサーチを行うことができる。同業他社の価格や製品の品質などの情報を収集し自社の製品に反映したり、バイヤーとのコミュニケーションを通して新たな製品の開発のための意見を集めることができる。
その他様々なサービスを提供し、マルチなプラットフォームを展開している。
Tencent
中国のインターネット関連会社。インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している。メッセンジャーアプリの一つ、微信(ウェイシン)の開発などを行う。テンセントには強力なコミュニケーションプラットフォームが3つある。1つめは、オンラインメッセージサービスの「QQ」、2つめはモバイル向けSMSや通話機能を提供する「WeChat& Weixin(以下、WeChat)」、3つめはSNS機能を提供する「QZone」である。