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『港区おじさん』の船田さん(加藤章太郎さん)、かっこよすぎるし愛おしい

今更だけれど、東京カレンダーのWebドラマ『港区おじさん』を見ました。
そして、思い切りハマってしまいました。

このドラマの魅力①やりすぎステレオタイプと後出し人間くささなサブキャラたち

このドラマには、色々なカテゴリーの人々の「あるある」を誇張したサブキャラクターが次々と登場します。大企業のエリート「丸の内おじさん」、男性に寄生する売れない女優である「港区女子」、「オレがオレが」と自分の話ばかりする「怪獣オレガー」、融通の利かない霞ヶ関文学を連発する役人、意味不明な横文字を並べるクリエイター・・・

かれらのキャラクターは「いるいる、こういう人」と笑えるほど特徴を捉えており、さらにデフォルメされています。最初は、彼らのこうした特徴を揶揄するような描かれ方をしていることが多いです。ところが・・・

話が進むにつれ、かれらの人間くささを感じさせるエピソードが明らかにされています。かれらがかれらになっていった背景、事情といったものが見えていきます。そして、いつの間にかかれらのことを好きになっているのです・・・!

このドラマの魅力②もはや「『港区おじさん』ではない」

いきなりサブキャラの話をしてしまいましたが、もちろんメインキャラクター、主人公の「港区おじさん」船田さんと、「港区女子」由美さんも魅力的です。
当初、「港区女子」としてお会計間際にだけ船田さんを呼び出すようなことをしていた由美さん(演:留奥麻依子さん)は、ドラマの回を追うごとに自立した経営者としてどんどん成長し、いつしか誰もが認める起業家になっていきます。そして、「元」・港区女子となります。そう、どこかの戦後の白書ではありませんが、「もはや港区女子ではない」。
そして最終回で船田さんに、「港区おじさん」ではなく、船田さん個人のことが好きなのだと言います。

もうこれ、「港区おじさん」と「港区女子」のお話ではなく、一個人(船田さん)と一個人(由美さん)のお話になってるじゃん!このドラマ、「もはや『港区おじさん』ではない」じゃん!(しつこい)
これこそがこのドラマの魅力だと私は思います。

社会人として働いていても、「〇〇社のAさん」としてしか知らなかった人の「ただのAさん」な一面を知った途端、なんだか魅力的に感じるなんてことありますよね。

このドラマの魅力③船田さんのかっこよさと加藤章太郎さんの懐の深さ

このドラマの主人公である「港区おじさん」の船田さん、とにかくかっこいいです。コンセプトは「無限の富と暇を持つヒーロー」とのことです。そして見た目は大変渋くてかっこいい。
(↓もうスーツが似合うとか、似合わないとか、そういう次元を超えてかっこいい)

しかし、同時に滑舌がびっくりするほど悪く、声が小さく、カミカミです。これはそういう設定ではなく、演じた加藤章太郎さんが実際にとても滑舌が悪いからのようです。笑

そして、この滑舌の悪さをドラマ内でも、ドラマ外(ファンミーティングなど)でも思い切りイジられています!
でもよく考えてみれば、加藤章太郎さんの本職はモデルです。俳優ではないのです!
水泳選手が計算が苦手でもいじられないし、サラリーマンが足が遅くてもいじられないでしょう。しかし、モデルなのに演技が下手だといじられてしまう加藤さん!!!(確かに、モデルでかつ演技が上手な俳優さんもいますが…)
こんなある意味で理不尽なイジり方をされているにも関わらず、ファンミーティングなどの様子を見ているとそれを全く嫌そうにしておらず、なんなら オイシイとまで思っていそう…!
この懐の深さも含め、加藤章太郎さん、本当にかっこいいです。

↓これはナポリタン発祥の地とも言われる横浜のホテルニューグランドから出てくる加藤さん。ナポリタンが昭和の喫茶店を思わせどこが渋く、でも懐かしく、みんなに好かれてしまうようなところ、渋いけど温かみのある加藤さんに似ていますね…(こじつけ

『港区おじさん』、続編やってくれないかなぁ。

「・・・大丈夫、心配ない
え、本当ですか、船田さん!

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