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【有料】 | 水中考古学の現状 | 【2,305文字】
本記事の内容紹介
✎マイナーだけど、ロマンのある水中考古学について、わかりやすく紹介しています。
✎水中考古学の抱える障害について解説しています。
✎もっと詳しく知りたい方は、【アジア水中考古学研究所】のHPを参照ください。このサイトは専門的なので、面白いですよ。
水中考古学は、なぜ研究が遅れているのか?
✎水中考古学は新しい研究分野
✎研究費の問題
考古学の分野において、水中考古学とは比較的新しい研究分野である。そのため他の考古学と比べ研究が遅れている。
その原因として水中考古学は、陸上の考古学よりも複雑であるためだと考えられる。陸上であれば考古学の知識さえあれば発掘作業ができ、地元住民の目にとまることで理解度が高まる。また派遣社員を雇えば作業スピードも格段にアップする。
しかし、水中ではそうはいかない。
水中考古学の抱えるマイナスの面とは?
~マイナスの面~
・水中という特殊な環境が研究の邪魔をする
・莫大な資金確保はどうするか
・様々な分野の免許が必要
まず当たり前であるが、水中には空気がないためダイバーライセンスが必要である。水圧や酸素ボンベの制限から、一回の発掘作業時間は、陸上よりもかなり短くなる。危険を伴う作業が多いため、素人にはまず無理である。さらに現場まで船で向かうため船舶免許が必要であるし、天候にも作用されるため、気象学についての知識も必要である。以上の点から発掘には各分野のプロフェショナルの協力が必要であるため、陸のそれよりも発掘に莫大なお金がかかる。これらの発掘の障害となる負の要素を挙げるときりがない。
水中考古学のプラスの面とは?
~プラスの面~
・水中という特殊な環境が保護をする
・積荷がそのまま
・法律の範囲外
しい研究だからこそ、水中考古学は陸のそれと比べて研究上で利点がある。水は遺跡や遺物を劣化からある程度守ってくれる効果がある。さらに水中という特殊な環境が盗賊やいたずらから守ってくれるため、原型をとどめている場合が多い。これは考古学においては非常にありがたい点である。歴史的財産の遺物を保護するのはもちろん、外航船の沈没船であれば積荷をもそのままの保護している場合が多い。
研究よりも宝探しがメイン??
✎宝探しは儲けになる。
✎研究は儲けになりにくい
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