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241123 虹の足から虹は見えない

パーフェクト・デイズ 005


夜半から六甲おろしが吹き荒れました。風の音にウトウトする夜が終わって朝になりました。晴れています。窓から西の空を見ると、山の稜線の手前から虹が立っていました。ベランダに飛び出しました。すぐそこに虹の足が見えます。吉野弘さんの詩を思い出しました。

今日は元義理の妹の娘の結婚式があります。4年前、その姉に結婚を解消されたので、招待されていません。それは仕方のないことです。ボクに責任があります。ただ、妹が高校2年生の時から彼女の家庭教師をしていたし、赤ちゃんが生まれた時もとても嬉しかった。その子が結婚するんです。

家庭を維持できなかったという後悔が自分にはあります。ボクには無理でした。開き直るつもりはありませんが、資質・能力を超えていたようです。そんな難しかった道を元義理の姪っ子は、今日から挑戦するんですよ。実際に顔を見て、握手して、おめでとう!って励ましたかった。

吉野さんは、虹は遠くからは見えても虹が立つ場所からは見えないと言います。そうなのかもしれません。自分には見えない虹を、でも、どうしても見ようとして我々は生きているのでしょうか。そんなことを思っているうちに、目の前の虹はすぐに消えてしまいました。