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241228 アフロ・ビートという永遠の螺旋

今日のプレイ・リストから 069
ヤニス・アンド・ザ・ヨウ
火の中を歩く
ドラムはトニー・アレン


2016年、パリの地下スタジオ。30歳のヤニス・フィリッパケスが入っていくと、76歳のトニー・アレンはマリファナの煙の中ですでにドラム・セットの前に座っていました。ナイジェリアのカリスマ、フェラ・クティとともにアフロ・ビートを創始した伝説のドラマーです。

たった2日間のセッションでした。4年後、パンデミックが始まるころ、トニーは80歳で亡くなりました。ヤニスにはセッションを曲にして発表しなければならないというミッションが重くのしかかったことでしょう。録音から8年もかかって、今年、ようやく日の目を見ました。

ヤニスはギリシア人の父と南アフリカ系ユダヤ人の母の間に生まれました。心臓の半分はアフリカのリズムで脈打っています。だからこだわったんでしょうね。時間をかけただけのことはある、実にカッコいい曲です。


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