250107 大阪弁のパンクを聴いてみたい
今日のプレイ・リストから 080
スリーフォード・モッズとホット・チップ
「むしゃむしゃむしゃ」
70年代ロンドン・パンクはコックニーで歌って紳士淑女の眉を顰めさせました。下品だと認識されていたことばを使うこと自体が社会へアンチを突き付けるメッセージでした。ところが、今ではコックニーを話す人は増え、カッコいい有名人もたくさんいます。もうコックニーだけで不良を気取ることはできません。では、ポスト・パンクはどうすればよいのか。
スリーフォード・モッズの答えはタイクで歌うことでした。スリーフォードは、イングランドのミッドランド東部の町の名前です。その一帯の人々にはタイクというなまりがあります。彼らはタイクに誇りを持ち、守っていこうという気概があるそうです。我らが関西弁と少し事情が似ていますね。ヴォーカル、ジェイソン・ウィリアムソンの歌はやたらめったらカッコいいんですよ。
本曲はロンドンのシンセ・ポップ・バンド、ホット・チップとの共演という異色作です。しかも、ジャケットと動画は大英帝国勲章を授与されたアーティスト、デヴィッド・シュリグリー。こんな豪華なコラボレーションが実現するのは、売り上げが慈善団体ウォー・チャイルドUKへ寄附されるからでしょうね。